第25話 ドラン、健闘を祈る
「レオン、危険な目に遭わせてすまなかった。」
「ん〜?別に俺は危険な目に遭ってないよ。」
「ドラン、怪我をして倒れていたのは分かるがなぜ寝ていた?」
本当にあの状況で寝るとか何を考えているのか全然分からん。ドランだからなのか?
しかも熟睡だ。
「すまん。最近3日ほど寝れなかったんだ。」
「それで怪我をして意識を失って、そのまま寝たのか。呆れた・・・」
「あるある〜
あるよね〜、オールで遊んで学校行って、んで講義中にちょっと寝て、そんでバイト行ってオールして、また学校行ってって寝れない時あるよね〜
分かる〜、もうさ、寝てんのか起きてんのか分かんなくなって、変なテンションになっちゃうんだよね〜」
「あぁ、まあそんなところだ。」
え?同意してるけど、ドラン今のレオンの説明で分かったの?
俺は全然何言ってんのか分からなかったけど。
まあ今回はレオンが無事だったし、他のみんなも無事だったんだからいいか。
「そうだ。ドラン、剣教えてよ。」
「いいぞ。」
「ホント?いいの?ありがとう。でさ〜、どんな剣買えばいい?どこでやる?」
「場所はギルドの裏の訓練場だな。最初は木剣で練習すればいい。慣れたらギルドの剣を借りて試して、買うのはその後でいいだろう。」
「そっか。確かに〜、ゲームとかの主人公が背負ってる超でっかい剣もあるし、刀とか長いやつも短いやつも、フェンシングみたいな細いやつとかも色々あるもんね〜」
「そうだな。」
え?ドランってもしかしてレオンと同じ世界から来た人?
レオンの話してる内容分かんの?凄いな。後でこっそり聞いてみるか。
木剣もその他の剣や槍もギルドに練習用があるみたいで、レオンとドランはそれを使って練習をするようだ。
「俺、剣選んでくるね〜」
「おう、行ってこい。」
レオンは木剣を借りるために走っていった。
「ドラン、もしかしてレオンと同じ世界から来たのか?」
「は?」
「レオンはよく意味不明なことを言うが、ドランはそれを理解しているようだったから。」
「半分くらい分からん。でも、なんとなく言いたいことは分かるからそれでいいんじゃねえか?」
「そうか。なるほど。そういうことか。なんとなくでいいんだな。」
「違う世界から来たんだろ?文化の違いがあるのは仕方ねえし、レオンもそれは分かってんだろ。」
「ドラン、なんか格好いいな。」
「褒めても何も出ねえぞ?」
照れてんのか?面白い奴だ。
ザンッ
レオンが木剣を振ると、風切り音が普通じゃなかった。普通ブンッって音じゃないのか?
魔法じゃないから大丈夫だと思ったが、そう簡単にはいかないのかもしれない。
ドラン、死ぬなよ。
俺は心の中でドランにエールを送り、訓練場の一番端まで下がった。




