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学園に行けるのか? 1

 小鳥とベアトリスが友達になったのはいいのだが、小鳥と龍樹、そしてベアトリスには王様に頼みたいことがあった。それはもちろん、学園へと通うこと。


「学園への編入、か。確かにそろそろいいころ合いかもしれないな。ある程度は二人もこの世界に慣れてきたと思う。王宮でできることも限られてしまうからな。セレナルには来てもらっていたが、学園の方がより深い知識を得ることもできよう」


「ということは、二人が学園に通えるということですわね?」


「ああ、実はすでに学園に通うための準備は終わっているんだ。二人がこの世界に慣れてきたらと思っていたのだが、ベルシャインはサポートに回ることはできないし、他に頼れる人がいなければ、学園に行ってもあまりいい結果にならないとおもっていのだが。ベアトリス、君がいれば大丈夫だろう。それにベルシャインも手伝ってくれるはずだからな。まぁ、行きたくなくなったら、私に行ってくれればいい」


 王様は穏やかな顔でそう言った。ベアトリスは頼りにされているということが嬉しかったようで、かなり嬉しそうだ。


「すぐに決めなくてもいいが、いつから編入するかは考えておいてくれ。明日といわれても大丈夫なように学園長と話はしているから、本当にいつでも大丈夫だよ」


 王様は二人が思っているよりも学園に行くための準備をしていたようだった。その後にベアトリスから学園の話を多少聞いて昼食を終えた。


 学園は特に金持ちだからとか、地位が低いからというような差別はなく、魔法や知識の実力主義のようだ。ベアトリスやベルシャインの地位は高いが、二人は入学当初は目の敵にされて様々な戦いを乗り越えてきたらしい。そのせいで、二人は避けられるような存在で、友達はやはりできていないようだ。学ぶことができるのは魔術や国の歴史だけでなく、算術や芸術など多岐に渡り、学園性はそれぞれ自分の好きなことを好きなように学ぶことができる。龍樹たちの世界でいえば大学に近い授業の仕方になるだろう。科学が様々な分野に分かれているように魔術学にも様々な分野が存在する。魔術学は主に四つに分かれている。それは魔気の属性である。火、水、風、土の魔術学だ。それぞれには様々な性質があるため、それを一つ一つ深く掘り下げるためにそれぞれの属性に分かれているということらしい。その成り立ちなども、龍樹たちのいる世界の科学に似ているだろう。


 二人は説明だけ聞いても、こういうものなのだろうという想像の域を出ない。ならば、とりあえずは学園に行ってみるという話に決まった。そして、その夕食時にはその話を王様にして、すぐに学園に通うための話が進んでいくそうだ。そこら辺の話は龍樹たちにはわからないため、王様に任せておくことにした。


 夕食時にはベルシャインが龍樹と小鳥と一緒にいてもいいということになったため、食事の席にいた。そして、学園へと通う話もそこで初めて聞かされたが、あまり彼は驚いていないようだった。そもそも、二人が学園に通うという話は、父から聞いていたのだ。もっと後になるかと思っていたが、彼が考えているよりも早かったというだけの話だ。さらに学園に通うとなると、二人のサポートも必要だと考えていて、姿を見せないようにサポートする方法も考えていた。しかし、既にそうする必要がないというのなら、サポートする方法もいくらでも思いつく。


「しばらくは一緒に講義に出ますので、慣れるまでは私がサポートしますから、自由に授業を選んでください」


 ベアトリスも二人のサポートに回ってくれるそうなので、中々手厚いサポートになるだろう。龍樹には自分たちがこの世界では異質な存在であることは理解している。コスタたちと戦っているときも明らかに自分が使っている魔法が強いものだと自覚していた。そして、聖女と呼ばれている小鳥はさらに異質というか、この国の人にとっては特別な存在なのだろう。そして、聖女という存在が近くにいて、周りを抑制するような力を持った人がいなければ、人が集まってパニックになるかもしれない。さらに、聖女を暗殺しようとしている者たちがダークスターだけとは限らない。学園では不特定多数の人と会うことになるはずだ。その時に、龍樹と小鳥と二人でいるよりも、ベルシャインとベアトリスが近くにいれば対処する方法の幅も広くなるだろう。何にしろ、二人が近くにいれば助かることの方が多いだろう。


 それから、夕食を食べ終えて、二人はベアトリスとベルシャインにまた明日といって、別れた。ファベルに部屋に案内されて、二人は翌日のために早めに寝ることにした。

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