第四章 登場人物紹介
モニカ・ロラン:二十一歳。女性。ウルフアイ清掃局員。調査に行った先で聞いた謎の音について悩んでいる。数名の同僚にその事を話したところ、ある事件が起こってしまう。
ウロン:二十代。男性。モニカの同僚。怖い話に尾ひれ背びれを付けて他人を怖がらせるのを楽しむと言う悪趣味を持つ。モニカから謎の音について聞いた話も噂として広めていた。
ヒナタ:二十代。女性。モニカの同僚。ウロンから「怖い話」を聞かされかけて逃げた。逃げた後で、抗いがたいほどその話の真相が聞きたくなった彼女は…。
トリス:三十代。男性。ウルフアイ清掃局員。強邪気発生地点を封じるために、術者のナズナと一緒にジープで移動していた。運転手としての腕は良い。
ツートン:二十代。男性。ウルフアイ清掃局員。武器として短銃を扱う他に、自分の腕に魔力を宿して振り回すことで、邪気を削除するエネルギー波を操れる。状態回復程度の治癒能力も持つ。
ノエコ:三十代。女性。ホーククロー清掃局の相談窓口嬢。遠距離通信用のフォンの対応を主な仕事にする。
カトゥラ:年齢不詳。女性。人間に変化できる龍族の一人。茶色の髪を三つ編みに結った少女の姿に変化する。龍としての姿は、朱色の鱗と皮膜の羽を持った黄色い虹彩の持ち主。上顎の片方の犬歯が無い。
ミハエル:年齢不詳。男性。人間に変化できる龍族の一人。人間の姿の時は、隻眼を眼帯で隠している。髪の色、茶。瞳の色、青。龍としての姿は、灰色の鱗と皮膜の羽を持ち残っている目は青い。龍の姿でも人語が話せる。
ノックス・フレイム:十七歳。男性。ガルム・セリスティアのルームメイト。同じ隊で偵察兵として働いている。仕事の時は無駄な物音を一切立てないが、普段の行動はドタバタうるさい。
コナーズ:二十代。男性。ガルムとノックスの先輩にあたる偵察兵。術の心得がある。ガルムがお菓子作りに興味を持っていることから、ガルム本人が甘い物が好きなのだろうと誤解している。
トーラ:年齢不詳。男性。龍族の一人。人間に変化する時は好んで少年の姿を取る。羊肉が食べたいと成ったら自分の家の領地で育てようと言う発想が働くお坊ちゃん。
バネッサ:年齢不詳。女性。龍族の一人。人間に変化する時は老女の姿を取る。かつて龍狩りに遭った経験から、片手の指が二本ほどない。魔力の練り方が上手く、五分ほどで大粒のドラコニットもどきが作れる。
アン・セリスティア:二十二歳。女性。元・ドラグーン清掃局出張清掃員。死霊や邪気の削除に特化した魔術師であった。現在は病院にて三年間に渡る昏睡状態。
シェット:年齢不詳。女性。龍族の一人。元は人間であったが、争いの中を生き延びるために龍と魂を分け合った。魂を分けた龍(蛇に変化する)と常に共に居る。
タイガ・ロンド:二十一歳。男性。ハウンドエッジ基地で通信兵として働いている軍人。
ノヴァ・ワルター:男性。ウルフアイ清掃局の現場監督指揮官。モニカ達の上司。
アンバー:十二歳。女性。アンちゃんから「琥珀の瞳をしているからアンバー」と名付けられた不思議な女の子。魔力的な現象に詳しく、その世界の見え方と力の操り方をアンちゃんに教える。
サクヤ・センド:十二歳。女性。養父に恵まれ、クオリムファルンから東の果ての島国まで移住した女の子。旅の途中で邪気に罹患し、肺炎に似た症状を患う。
アンナイト:ガルムの操縦する兵器。操縦者や管制室と連絡を取るための交信人格を持っている。交信人格はかなりおしゃべり。「AnNight」と綴られる自分の名前をあまりよく思っていないようだ。
ヤイロ・センド:女性。男性として育てられ、老齢になってから父親の生まれ故郷クオリムファルンの地でサクヤを見つけ出す。サクヤを東の島国に連れ帰り、自分の養女として育てる。
メリュジーヌ:年齢不詳。女性。龍族の一人。龍としての力を使ってとある国の海の守護者として働いており、「海の女主人」の名を冠する。トーラが思うに、人間の姿の時は「グラマラスな特級の美女」だそうだ。各地の龍族を呼び出し、計画に協力してもらえるだけの信頼関係を持っている。
ガルム・セリスティア:十七歳。男性。アンの血のつながった弟。ハウンドエッジ基地所属の兵士。予備軍時代に素質を見出され、偵察部隊の任務に就く。姉から譲り受けた魔力と神気を実用するため、兵器アンナイトの操縦を任されている。
アンファイル:アンナイトが設計される前のセミプロトタイプ。アンファイルが作られた時に製造された部品の幾つかがアンナイトのボディにも使われており、その働きが良好な事をアンナイトも認めている。
マリン・ナーサリー:十代。女性。ミュージカルの舞台で活躍するアイドル。公共放送で舞台の様子が放映されたり、街頭ポスターに彼女がモデルを務めたイラストレーションが使われたりする。金髪、碧眼、顔の構造、表情、仕草、体型、衣装選びのセンス等、美人とされる様々な要素を持っている。
サブターナ:七歳。女性。魔神に作られ育成されている朱緋眼を持つ少女。人類の祖として立派に成長しなければならないと言う使命感を持っている。エムツーの悪ふざけを「無責任」と罵る時もあり。
エムツー:七歳。男性。サブターナと一緒に育成されている朱緋眼を持つ少年。成長するに反して、どんどん子供っぽい性格になって行っている。相棒のサブターナを心配させることも多い。
整備主任:男性。アンナイトの整備と調整を任されている。ガルムからは「チーフ」と呼ばれており、ガルムがアンナイトを操縦している様子を、いつも近くで観察している。
霊媒:女性。蜂蜘蛛と言う生物に魅入られた軍人。守護幻覚を発症して岩山に集まって来た子供達と一緒に、ある蜂蜘蛛の巣の世話をしている。霊的物質により、霊気を帯びた擬似生命体を作る事ができる。
ナズナ・メルヴィル:女性。ウルフアイ清掃局員。モニカの先輩。濃度千以上の強邪気を単身の能力で押さえ込める、ウルフアイ清掃局では数少ない人員。
ローズマリー:女性。クオリムファルンを三つに分ける北の山脈の東側に住んでいる。屋敷と庭を結界で覆っており、そこには妖精やその他のものも出入りしたりする。
ユニソーム:魔神達の中で高い地位にいる黒いゲル状の生き物。人語を操り、他の魔神達と一緒にエムツーとサブターナを育成している。人間の作った創世神話の通りに、人類の祖を用意し、「魔神の生きられるエデン」を作り出そうとしてる。
先生:女性。エムツーやサブターナの日常教育をしている半人半獣の魔神。躾の大部分は彼女が行なう。




