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第1話 災厄襲来
何もない。
ここには誰もいない。
気が付いたら、白い床と天井が広がっていた。
そして、寒い。
つめたい。
誰もない。
世界は凍えていた。
だから彼女はその世界を飛び出したのだった。
始まりは、世界を救うために。
世界が壊れている、ああ世界が。
私の世界が。
私達の世界が。
それは突然やって来た。
そして、唐突に私達の世界を壊し始めた。
一体私達が彼女に何をしたというの。
白の女王!
いや白の災厄!
私達は貴方を許さない。
世界を壊した貴方を!
憎い。
憎み続けている。