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第 八 回(最終回)
「マスト君」
魔法の石だから近頃、こう呼んでいる。
なんとなく淡く想い出しただけでも、微妙にグッとくるよね。一緒に居なくたって、罰なんて無いってきっと分かっているってのに。心の動きを事実にして受け取りたい。
なんと言うか私は惚れているのだ。正直すごく好きだって思っている。
なんて、話を土人形にしたら、赤い湯気みたいなオーラを出して三、四体の土人形君たちは水を豊富にするために、井戸を掘り始めた。一体は追加で仕上げたのだ。
水がたくさんあると生活が、楽になる。ここは結構、乾燥地帯でやや水不足ぎみなのだ。
「土人形、頑張れ」
私は明るい未来を呼びたいと信じていけるぐらい、強く地面を踏みしめて元気な気分になれそうな声で言った。
終