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You小説書いちゃいなyo!

 初めに。このエッセイは「小説書いてみたい」「投稿したい」と思ってるけど、踏み出せずにいる方へ、心理的ハードルを下げる目的で書いてます。

 すでに投稿始めてる方には、あまり役に立たないでしょう。上手な書き方とか人気の取り方とかは、他の方が、よほど参考になるものを書いてますので。


 私自身の、このエッセイを書く動機も話しておくと、「新しいものが見たいから」です。上手な作品でなくていい。剥き出しの原石が見たい。それが、私にもインスピレーションをくれるから。


 前置きはこのくらいで。物語を頭で考えてはいるけれど、投稿できない理由は、だいたい以下の辺りが多いのではないでしょうか。

 「キャラクターしか思いつかない」「書き出しが浮かばない」「書きたい場面はあるけど、そこまでの展開が決まらない」。


 うん。先のことは、書きながら考えましょう。まずは主人公の日常とか、自己紹介とか。

 1000文字いかなくても、これだけでも投稿すれば、今日から貴方は小説家です。

 主人公すら決まってないとか(さすがにそれはないか?)、群像劇なら、舞台や設定の説明からでも有りです。「出だしで読者を掴もう」なんてのは、上級者の発想。初めての方は、頭に浮かんだままを書けばいい……とはいえ、基本は主人公の紹介か、舞台の紹介の2択が定石です。

 「俺は高校2年生。今日から新しいクラスだけど、気が重いぜ」「その町は、海辺にあった」等々。

 最初から名文を書こうとか、考えない方がいい。主人公と舞台の紹介は、先のお話が浮かんでなくても書けるので、まずはここだけ書いてみて、そしてそのまま投稿ボタンを押してしまいましょう。

 はい、もう小説家! ハードル低っ!

 そう、とにかく「自分の中のハードルを下げる」ことが大事なのです。いきなり名作を産もうとすると、構想だけで10年、20年……一生頭の中だけで終わる恐れすら有る。


 タイムリーなことに、ちょうどエッセイランキングの上位に、「処女作でいきなり1位を取ったけど、心無い感想で折れた」方の作品が載ってますが……幸か不幸か、大多数の作者は、そんな心配する必要もありません。読まれないから! 普通は、そんないきなり!

 読まれたい場合は「人気のあるジャンルで」「最初は1日数回、まとまった量を投稿」が必須かと。

 とにかく、「低く評価されるのが怖い」という理由で、踏み出せない方も多いでしょう。それに関しては「最初はほとんど無反応」というのを、知識として持っていてください。

 私も5年前になろうで書き始めて、最初に感想頂いたのは、確か1カ月後くらい。これでも早い部類かも。

 今はSNSがありますから、宣伝してれば、そのジャンルを好きな人が見つけてくれるかも。

 少し脱線しましたが、「ボロクソ言われるんじゃないか」と心配して、投稿できずにいる方へ。

 それは杞憂です。わざわざ厳しい意見を書き込む人なんて、そもそも少数派。むしろ初心者でアンチが付くぐらい、たくさんの人に読まれるとしたら、それ自体、貴方が天才である証明です。

 異世界ファンタジー以外で、初投稿作品が1日PV100とか行ったら、充分すごい。感想なんて、固定ファンがつくまでは来ないので、厳しい意見なんて、なおのこと滅多にもらわない。

 怖がる必要は、ありません。


 まずは、投稿ボタンを押す。WEB小説の利点として、後でいくらでも直せるのだから。

 まずは第1話を、数百文字。1話目が主人公の自己紹介だけで終わったっていい。とにかくスタートを踏み出せば、その時点で貴方は、踏み出せずにいる大勢よりも、先を行けるのです。


 とはいえ、ここで終わると、1話から先が思いつかない人を放り出す感が有るので……。

 続きをどう書くかも、触れておきます。ジャンルによって細かい部分は変わりますが、「新しい登場人物を出す」「定番のイベントに沿って進める」。

 主人公一人だけの物語なんて、そうそうあり得ません。ヒロイン、家族、親友、敵……誰か一人でも登場して、主人公と会話する。それだけで、物語は進みます。あまり序盤から多く登場させると、収拾つかなくなるけど。

 ヒロインなど、主人公の相方となる人物は、なるべく早く登場させて、なるべく早く絡ませるべき。

 キャラクターが魅力的であれば、その掛け合いだけでも面白い作品になります。逆にキーキャラクターの登場が遅いと、読者が「これどんなお話なんだろう……」と困惑する事態になりかねません。


 そして、どんなジャンルにも定番のイベントが有ります。異世界転生なら「冒険者ギルドに行く」。

 学園ものなら「クラス替え」とか「テスト」とか。刑事ものなら「殺人事件発生」とか。

 お話が浮かんでない場合は、とにかくこれらのイベントを起こしてみるのが吉。

 それらのイベントに、主人公がどう反応するか……つまるところ物語とは、その羅列でもあります。


 また、書き進めていると、色々矛盾が出てくる場合が有ります。この矛盾が気になって、筆が止まる人も多い。これを始めから改稿とかすると大変な作業なので、初心者の方は、3つの解決方法から選ぶのをおすすめします。

 ①「気にせず書き進める」。ジャ〇プの長寿漫画だって、細かいところは矛盾だらけです。長く続けば当然です。でも、「矛盾が少ない=面白い作品」ではないので。ミステリで、トリックに関わる部分などは別ですが、そうでない限り勢い重視、矛盾は無視するのが、実は一番うまい人かもしれません。

 ②「矛盾の部分を直すか、消去する」。小さな矛盾なら、これが最も手っ取り早い。

 ③「矛盾の部分を、伏線として活用」。これは少し高度なテクですが、そういうのも有ると、覚えておいて頂ければ。例えば、1日1回しか使えないはずのスキルを、いつの間にか何度も使ってる場合。「主人公が成長した」ことの伏線に出来ます。

 「登場人物が、その時点で知らないはずのことを喋っていた」。これは、「実は知っていたのに、隠していた」と解釈すれば、物語が広がります。矛盾が発生した時、それに理屈をつけることで、物語が面白くなる場合がある……まあ大体はただの言い訳になるので、思いつかない時は諦めて①か②のやり方にしましょう。


 思ったより長くなりましたが、とにかく結論は一つ。

 朝起きて学校に行くだけでもいい。主人公が「あいうえお! あいうえお!」とか叫んでるだけでもいい。何か書いて、投稿ボタンを押す。

 ただこれだけで、貴方の小説家人生は始まります。気軽に。あまり考えず。ぜひ、スタートしてみてください。それで色んな作品が産まれれば、私自身刺激をもらえるし、WEB小説界も活性化するし、皆ハッピー。楽しみにしています。


 最後に。このエッセイは、だいたい2時間強で書きました。慣れれば、これくらいのスピードは出せます。

 だから「時間が無いから書けない」という言い訳だけは、やめたほうがいい……私自身、後悔してるから。

 年齢を重ねるごとに、時間は無くなっていきます。今、書きましょう。


 


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