風雲は転じ急を告げる、王を戴くは汝なり3
短いです、申し訳ない、切りよく分けたかったんです……
「フレンドコール、【オスメン】!」
フレンド欄から数少ない友人を呼び出し連絡を試みる。あの門の大きさを鑑みるに気づいてないということは考えにくく、故に協力も取りやすいプレイヤーとして頼る事にしたのであった。
「閏!今王都だろ、どうなってる!」
「正直まずい、王都中の人間を生け贄にして悪魔召喚が行われた、実力未知数、正体不明、協力してほしい」
「……そんなにか?」
「ああ、『影渡り』を使ってでも、出来るだけ早くきてくれ」
「…ふぅ、分かった、北の宿場町で合流しよう」
「助かる」
最低限の会話だけを交わし走るスピードを上げる、『影渡り』を使用したオスメンは自分よりも遥かに早く移動するだろう、よって全速力で走らなければ遅れると潤はまた足を早めた。
◆◇◆◇◆◇
place:バルバニエスタ北宿場町
「待たせたか?」
「いや、今用が済んだところだ、ちょうど良かった、すぐ出れるか?」
「特に準備しなおすものはないが、大丈夫なのか?」
「諜報ならもう終わってるさ、道々話す」
「了解、さすが諜報といったところか」
「EXクエの礼だ、今回はロハで動いてやる」
「助かる…じゃあ、行くか」
◆◇◆◇◆◇
place:王都バルバニエスタ
高速で移動する影が2つ、王都を視界に収めた時、王都は炎に包まれていた。
「またかっ、どうする?門は通れそうにないぞ」
立ち止まりこちらの様子を伺うオスメンに潤は愉しげな笑みを浮かべる。
「大丈夫だ、良いスキルがある…『拘束矢』っ」
[綛]を使い[上質な木の矢]を呼び出した潤はおもむろにスキルを使い城壁へ向かって矢を放つ。
「へぇ、縄付きの鉤矢か、便利だな」
「だろう?魔弓士になったときについでに覚えたんだ、よし、行くか」
ちょっとした会話を交わしている間に矢鉤はしっかりと城壁にかかり、2人は縄を伝って登り始めた。
スキル拘束矢に関しましては【名も無い誰か】さんから頂いた物となっております、ありがとうございますっ




