追撃戦ですか?
お待たせしました、推定年内最後の更新です、はたけば出る…かも?
お正月SS書いて余力があれば書きます。
よいお年を~
place:バルバニエスタ街道・北
「『空歩』」
乙女座の加護に胡座をかき『空歩』による足場を三枚、同時に展開する、
凄まじいMPの無駄使いと引き換えにスキル発動を最低限に抑え、全力で足場を渡っていく。
「ここを抜ければ…」
今差し掛かる急な曲がり道を空中移動のアドバンテージをもってショートカットし、長々と続く一本道を見据える。
「っ!」
そして潤の目に写ったのは、全速力を出して走る馬車とそれを追いかけ、攻撃を加えようとするプレイヤー達の姿だった。
「まじかよ…」
舌打ちを堪え走る速度を上げていく、今行うは追撃による護衛、SPDを限界まで引き出し、翔ぶように駆けてゆく、さすがに『空歩』を駆使しながら矢を盛れるほどのMPがあるわけでもなく、地を走ることになる。
「[五月雨]っ、魔矢展開、コスト20!」
日頃思考による操作だけで済ますような事まで声を上げて展開していく、さっきから踏む罠がHPを削る。
「っ、『空歩』」
落とし穴の浮遊感を感じる間もなく宙へと待避、足元なんて、後方なんて気にしない、気にしてはいられない。
そして戦況は、移ろってゆく。
◆◇◆◇◆◇
「『矢雨』」
『斉射』LV10にした上で幾つかの条件を満たし習得するスキル、『矢雨』、指定した範囲に消費したMP量とDEXに応じた数の矢を降らすそのスキルは魔術師とそれを運ぶプレイヤー達に容赦なく降り注ぎ紙のような防御をあっさりと貫き消し飛ばした。
それでも未だに多くのプレイヤーが馬車に追い縋り、その差は徐々に縮まっていった。
「チィッ、『凍結矢』」
放たれる矢は誰に当たることも無く、ただ道の真ん中に突き立った。
嘲笑い、通りすぎようとしたプレイヤー達に驚愕と絶望が訪れる。
突き立てられたのは唯の矢では無く氷を秘めた矢、故に氷は侵食し、全てを閉じ込めていく。
「[迦具土]、[焔]」
驚き、足を止めたプレイヤー達に待ち受けるのは鮮紫の残光を曳きながら迫る死神の制裁だけだった。
◆◇◆◇◆◇
place:バルバニエスタ街道・北
「申し訳ありません、私の想定が甘かったようです、殿下、この罰はいかようにも」
そう告げ、頭を垂れる潤が膝をつくのは街道から少し逸れた所にある泉のほとりだった。
全身から湯気をたちのぼせる馬達は潰れてしまう寸前だったし、馬車を全力で走らせ続けた御者も、ひたすら馬車に揺らされ続けた王女殿下にも、休息は不可欠であった。
Twitterの方にもポロっと溢したんですけど…
相当先の方のすげーカッコいいシーンが思い付いた(自画自賛)のでそこに至る伏線を張っていきたいと思います。
純魔が思いっきりぶちかます内容やったり……
全てを喰らい、安らぎを、夢幻級混合魔法、『ーーーー』




