初心者殺しですか?
遅れましたごめんなさいっ
……言い訳させて頂きますと働いてたんです、、、はい、きちんと書き溜め出来るよう頑張ります。
place:極彩色の森林(1F)
ダンジョン、それは冒険者達の夢であり、希望であり、試金石である。ダンジョンの中に眠るアイテムや装備の数々は時に右も左も分からない初心者プレイヤーを一気にトッププレイヤーに押し上げ、或いは1度の探索で巨万の富を与えることもある。一部ではこの尋常でないAIを統括するシステムがプレイヤー達の行動に応じたアイテムをいちいち計算して産出しているという噂もまことしやかに囁かれてはいるものの、その真偽を知るものは誰も居ない……
「へぇ、ここがダンジョンか、意外と人少ないんだな」
呑気に呟くのは潤、ダンジョンに挑むにあたって大量の矢、締めて302締め、本数にして15,100本もの矢を持ち込んで準備は万端…
「やっべぇ、薬とかこのダンジョンの傾向とか仕入れてくんの忘れてた」
…万端にするため町に戻って行ったようだ。
◆◇◆◇◆◇
place:始まりの町、ノルン
ここは町の中央広場、数多の情報が行き交う情報掲示板の前である、そこにまた、黒髪の美少女が張り付いていた。
「えっと、極彩色の森、だよな、あーー、あったあった、えっと?適正LV6、フルパーティー推奨、生い茂る木々により視界が悪く、視界外からの奇襲に注意する事。と…え、LV足りてないじゃん、ソロだし…どうしよっかな、もう行くモードになっちゃったしな…慎重目に行くかっ」
はっきり言って無謀と取られるような行動だが、近くに人は居らず、また、居たとしても止めることは叶わなかったろう、そんな空気が潤からは漂っていた。
しかし中堅以上のプレイヤー達の間で細やかに伝わっている通り名を聞けば或いは、考えを改めていたのかも知れない。
[初心者殺し]という、その通り名を…
◆◇◆◇◆◇
place:極彩色の森(1F)
「よし、薬も買ったし、情報もある程度見てきた、お金はすっからかんになったから、ここで稼がないとヤバイかもな…」
そんな事を独りごちながら勇ましくダンジョンへ挑んで行くのは誰も使わない武器、弓を持った潤、適正LVには2つほど足りておらず、パーティーも組んで居ない、ある種のゾンビアタックじみた攻略である。
[索敵LV1]を発動させ、周りの様子を伺いながらモンスターの反応を見つけては一方的に射抜いて行く潤、入り口辺りのモンスターのLVはまだ低く、まだ一撃で倒せる程度のモンスターしか出てきてはいなかった。
「おー、意外となんとかなるな、というか弓、使えるじゃん」
パーティーが居らず割合静かな為、独り言を呟いて静寂を紛らわす潤、静寂が苦手なのは斥候としてどうなのだろうか……
やがて独り言をぶつぶつと呟きながらも潤がやって来たのは2階層入り口、このダンジョンの本来のモンスターが出現し出し、探索もしにくくなるここからがこのダンジョンの本番と呼ばれる所だった。
掲示板とか書きたいなぁ、いやまずは潤君のチートを回収させて頂きます