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英雄集えり、次代を告げるは爆雷の砲

働いてると全然書けない…いやごろごろしてる時も書けてないけど

 place:森林都市:ネスティア

  プレイヤー達を湧かせたイベント告知、そしてひっそりと流されたレイド攻略の発表より1ヶ月が経ち、ついにイベント開催日がやってきた。

 現在時刻は15時30分、プレイヤー達は己々装備を確認したりインベントリの中身を確かめて慌ててショップへ走っていったり、賑やかな事この上無かった。


「装備…持った、回復薬…持った、消費アイテム…持った、矢…持った、[水晶の希望(クリスタルホープ)]…持った」


「閏さんっ」


 潤ぶつぶつと持ち物を確認しているとここ数日で随分と聞き慣れた声がした。


「ああ、尻尾ちゃんに…椿達も来てくれたんだ」


「はは、あたしたちは仕事のついでだけどね、まあ応援してるよ、頑張んな」


 椿達生産職プレイヤーにも激励を受け少し苦笑した後、少し真面目な表情を作り、なんとも締まらない意気込みを告げた。


「まあ、[霊薬]位は取ってくるよ」


 ◆◇◆◇◆◇


 place:森林都市:ネスティア

 15時53分、つい先ほどまで居た尻尾ちゃん…もとい菖蒲達はネスティアを出、今はイベントの開始を待つばかりであった。


 15時55分


「お待たせ致しました、現在より順次イベント特設マップへ転送いたします、ご注意下さい」


 アナウンスの後、目眩が訪れ、視界が真っ暗に閉ざされた。


 ◆◇◆◇◆◇


 place:第1回イベント特設マップ

 目覚めるとそこにあったのは、さっきまで見ていた景色そのものだった。

 ただの目眩だったかとマップを開こうとするが開かず、焦る潤だったが、そこへアナウンスが再度流れた。


「皆様の転移が終了致しました、イベントマップはフィールド内に隠されておりますアイテムを取得することで閲覧することが可能となります。このアナウンス終了後30秒が経過した時点でイベントの開始と致します」


 二度繰り返されたアナウンスが終了し、視界の端にカウントダウンが表示されると同時、潤は走り出した。

 猶予の30秒の内に狙撃の出来る地点へ向かえるかどうかが自分の今回の成績の分かれ目だと潤は感じていた。向かうは町の中央、世界樹の若芽である。

 2分後、運良く誰とも合わずに世界樹の若芽があるはずの場所に着いた潤は、乾いた笑いを漏らした、そこには、あるはずの無い樹林が広がって居たから。少し視界の開けたそこから周りを見回すと、そこは正しく特設というべきものであり、つまりはありとあらゆる地形がごちゃごちゃと混在しているのが見て取れた、このまともに歩くだけでも大変なマップの中で、バトルロワイヤル式に他のプレイヤーと争い、勝利を納めねばならない、予想以上にハードな予感のするこのイベントに、潤は戦慄を覚えていた。

運営のマップ担当の人が途中で面倒になってきてランダム配置を行いました、隠しエリアとかあったらどうしようと戦々恐々としています

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