訓練ですか?
もうそろそろ妖精ちゃんのお名前を決定しないとな、と思ってます、イベント本編始まってからのお披露目です。
place:森林都市:ネスティア
「じゃあ、まずは一矢、射ってみて」
「は、はい!」
町に設置されている修練場、そこで使用された消費アイテムは減ることが無い事を利用し、わざわざミルスを払ってここを使用しているのだった。
「なんと言うか……だめだめだね、やって見せるから、見てて」
ひょろひょろとあらぬ方向に飛んでいく矢に少し顔をしかめた後、潤は自らの短弓を構えた。
「まず、"足踏み"、正しい姿勢を作るところから、移動砲台なんて後だよ。」
そう言って的から一直線き足を揃え、八の字を作る。
「"胴構え"、弓を左膝に、右手を腰に、ここまで的なんて関係ない、自分だけを気にして」
実際に"胴構え"を作って見せる。
「"弓構え"左の手の内を整えて、気息を充実させて」
弓懐を作り、的を見据える。
「"打起こし"、このまま両拳を静かにあげて」
額の少し上まで上げてみせる。
「"引き分け"、右手だけで弓を引かないで」
左を押し出し、肘を使い弓を引く。
「"会"焦らず、機を待って」
心身を統一するのを静かに待ち、
「"離れ"気を緩めないで」
胸郭を開くことで矢を放つ。
「"残心"、これを持って『射法ハ節』の総とする」
美しく残心を解き、残ったのは的の中心に付き立った1本の矢……唯一つだった。
「じゃあ、今のを手本にやってみて、さっきは説明する為にぶつ切りにしてやったけど本来は…」
そこまで言うとおもむろに矢を取り出し、また射った
「こんな感じ、継ぎ矢までは覚える必要は無いから、まずはここで基礎を覚えよう」
「っはい!」
こうして、潤と尻尾ちゃんの訓練の日々は過ぎ去って行き、
◆◇◆◇◆◇
place:森林都市:ネスティア:東門前
訓練開始から4日目、潤達はネスティアの東門前で訓練の成果を確かめていた。
「最後はモンスター、大丈夫、基本は前衛が食い止めてくれるから、フレンドリーファイアにだけ気を付けて、落ち着いて狙って」
短剣でモンスターの攻撃をいなしながら尻尾ちゃんに説明をする潤、一応後ろへの警戒は最大限にしていた。
「じゃ、じゃあ、行きます!」
声高らかに宣言して尻尾ちゃんが矢を放つ、一応弓士なので長弓を使っている以上それなりに威力は出る。
「うん、あまり大声で叫ぶのは良くないね、やるならせめて前衛をしている人の名前を呼ぶか或いは仲間内であらかじめ決めておいたほうが良い。取り敢えず今日は会が整ったらそのまま射ってくれていいから」
「はい!次お願いします!」
モンスターを一体倒すごとに潤がアドバイスを行い、それにまた尻尾ちゃんが対応していく、こうして、NLO内に2人目の弓使いが、現れた。
イベントは翌日、尻尾ちゃんもこのまま残り応援してから帰るということで、潤は少し気合いを入れてイベントに望むことにした。
次回、イベント準備確認+導入かな、とかぼんやり思ってみたり
実は50話超えてたことに気づいておおってなりました、1話辺りが短いので25話分くらいですかね




