ワルドですか?
魔法の詠唱とか好きなんですよね、「わしかわ」な【召喚術:ディーバ】とか、「だんまち」の【ココノエ】とか、スッゴい好きなんですよね
place:森林都市:ネスティア
duel:ワルドvs閏:HP全損制:デスペナルティ有:観戦自由
「ほう、よく避ける」
「そりゃ、どうも、『嵐矢』っ」
先ほどからワルドが転移を駆使し、一方的に潤を追い詰めると言う展開が、一見続いていた。
「『火炎嵐』」
ワルドに追われながらも細かく作っていった『嵐矢』による包囲網を自分ごと巻き込んで『火炎嵐』で完成させる、ここまでで22秒、『嵐矢』によって作られたカマイタチに炎が次々引火していくなか、『誘導矢』で制御していた矢を呼び戻す。
「背水の陣ならぬ背火の陣と言ったところか、しかしそこからどうするつもりだね?」
余裕を失わないワルドに対して潤は獰猛に笑う。
「こうするんだよ」
『誘導矢』を制御しワルドの鎧の隙間に突き刺す、そして麻痺により倒れたワルドにゆっくりと近付いた潤は、勝利を確信して告げた。
「僕の勝ちだ、僕は、戦える」
「ふ、ふふ、ふふふふふふふ、『重斬撃』!」
見開かれる瞳は自分の体から勢いよく出る赤いエフェクトを写し、そのままHPが瀕死域に達した事を示す赤いちらつきが視界に散る。
「っ『螺旋矢』」
許容ギリギリまで消費MPを減らしたスキルはワルドを巻き込み、カマイタチの直前まで押し込んだ。
心の中で[黒革の胸当て]を用立ててくれたウェキナスに感謝しながらも素早く次に使うべきスキルについて考えを巡らせる、後1歩のノックバックで火炎嵐と化したカマイタチに押し込むことが出来るが次の1射を外した時点でこちらに詰め寄られて切られるのは目に見えていた。
そして選択したスキルは……
「『火炎嵐』っ」
自分の真下に向けて『火炎嵐』を射ち、ワルドの転移を封じたのだった。




