ホネホネですか?
place:アルフ大墳墓(奥地手前)
「さて、と、休憩もしっかり取ったし、気合いも十分、よし、やるか」
しっかりと休憩を取った潤はボス部屋の扉に手をかけた、また新しいスキルを手に入れるために。
◆◇◆◇◆◇
place:アルフ大墳墓(奥地)
「あ、やっべぇ?なんかこう聖なる矢的なスキル無いのかよ」
言っても仕方の無いことを言う潤の前に立ちふさがるのはカタカタと音を鳴らしながら組上がっていく巨大骨兵、その名も【ホネホネ】、ギャグのような名前とは裏腹に餓者髑髏が骨の甲冑を来たばりの恐怖を覚えさせる見た目であった。
「は?弱点部位無しとか、これあれなの、本気で甲冑的に着てますっていう設定なの、そこら辺別に凝らなくても良いのに」
やけに作り込まれた設定に文句をつけながらも【ホネホネ】から繰り出される大振りの攻撃を避ける。
「った!何あれ、1発振り下ろす毎に砕けるって」
しかし【ホネホネ】の振り下ろす拳は地面に当たる度地面と【ホネホ】の拳両方が砕け、辺りに破片が飛び散った。
「だぁくそっ、お返しっ『散岩矢』!」
僅かな苛立ちを滲ませながら【ホネホネ】の少し手前に矢を射る、スキルの効果により矢の当たった辺りから大量に岩が【ホネホネ】に向かって飛んで行った。
「うわ、違和感やべぇなこのスキル、なんかもういかにもファンタジーって感じ」
ガツガツと【ホネホネ】の装甲を砕いていく岩を見ながら感心したようにぼやく潤、やはり骨には重量任せの打撃が効くようだった。
「よし、次は連撃いってみよー『散岩矢』、『連射』」
土属性の矢が4本、潤の弓から放たれる、狙い過たず【ホネホネ】の直前に中ったそれは散岩を全て【ホネホネ】に当てる事に成功し、【ホネホネ】の体力を大きく削った。
「ふぅ、よしっ弱点露出したっ」
装甲が大きく削れた事により、【ホネホネ】の弱点が露出する。
「そこっ、『連射』」
射手座の導きに従い放たれた矢は狙い吸い込まれるように露出した弱点へ中る、そして4度に渡って削られたHPは、綺麗に消え去った。
【ホネホネ】を単一突破した為、特別報酬が送られます。
スキルシリーズ[矢]が追加されました。




