エリアボスですか?
思ったよりボスがあっさり死んだのでやけに引っ張った割にさくっと死ぬとか言う酷い状態に……それもこれも潤君が森林系モンスターに対して異常に相性の良いスキルを習得しちゃったからなんですぅーっ
place:ネスティア街道、旧道:エリアボスルーム
「ここのエリアボスはまた植物系、火属性が弱点になるらしい、個体名は【フォレストゴーレム】ゴーレム系統らしくタフネスに優れているな。」
キースが調べてきたらしい情報をもとに口を切る。
「とは言っても俺らの中に火が使えるやつは居ねぇし、またウィードの『土檻』で固めてフルボッコか?」
「まぁ、そんなところかな?閏さんもそれで良いかな?」
ウルベルがキースに応え、そのままキースが閏に確認を取る
「いや、それなら最初は僕にくれるかな、上手く行けば相当削れる筈だから」
「…あれ?弓ってそんな大量にダメージがっ!みたいなスキルありましたっけ?なんか『鷹の目』とか、『天眼』みたいな視覚系のスキルばっかりだった気がするんですけど」
潤の提案に対してニマが疑問を呈するが、本番でのお楽しみ、という事で誤魔化し、他のメンバーからは別段作戦に影響は無いと言うことで許可を得た。
それからも幾らか打ち合わせを行い、ウルベルをリーダーに据えるパーティー、{ガイア}とソロプレイヤー、閏の連合パーティーが、エリアボスへ挑むため、足を踏み入れた。
◆◇◆◇◆◇
place:ネスティア街道、旧道:エリアボスルーム
それは最初、単に宙に浮かぶ光の珠で、彼ら挑戦者達がやって来ると、急速に魔力を放出し、辺りの木々を成長させた。
成長した木々は光の珠を取り込み、その余分の一切をこそぎおとし、彼らの前に【フォレストゴーレム】として、その姿を表した。
「閏さん、始まるよっ」
「っ、分かってる、『火炎嵐』」
わざわざ分かりきった開始をいちいち指示するキースに若干の苛立ちを示しながらも潤は、まずコンボの起点となるスキルを起動した、単発での攻撃力では現状最強となる火、風属性攻性結界スキル、『火炎嵐』、さらにそこへ『火炎嵐』の素体となったスキルを重ねて行く。
「『嵐矢』、『炎熱矢』」
それにより『火炎嵐』発動時点で高速で減り始めた【フォレストゴーレム】のHPがさらに倍速で削られて行く、そして、閏のスキル終了と同時に魔法を発動するため『詠唱待機』を使用しタイミングを見計らっていたウィードも、それに合わせて最大火力の攻撃を放つべく待機していた他の{ガイア}の面々も全てを置き去りにして、彼らの【フォレストゴーレム】討伐は終了した。
パーティー名、{ガイア}により【フォレストゴーレム】討伐記録が更新されました、更新結果は……4分57秒89、です。
そしてエリアボス討伐と同時にログイン中の全プレイヤーに流されたアナウンスにより、プレイヤー達は多いに色めき立った。
今回の件によりすこーしだけ、一部の慎重派の上層プレイヤーにのみ閏の名前が広まります、尚ギルド加入とかはするにはしますがいかんせんまだまだ………




