登校ですか?
わーい、皆お待ちかねのリアルサイドだよ!本当は学園生活まで書きたかったけど長引いたから次回にするね!
place:始まりの町、ノルン
「うーん、今はINしてないみたい、という訳でまた後日集合とかで良いかな?」
「僕は構わないけど、皆良いかな?」
潤の問いかけにヒカルが代表して答え、それにより今日は解散する事が決まった、やはり単なるリタイアではなく魅了に対抗する事の出来るアイテムが配られて居たのに魅了にかかったことが気まずかったのか、シューインはさっさと消えたようだ、エリータとヒカルはライナスへパーティーの勧誘へ向かったようだ。潤の所へは既に断っている以上来ないだろう。
「よし、落ちるか」
消耗したアイテムを補充した後、宿屋に行ってログアウトを行う、時刻は22時、明日の準備をして今日はもう眠ろう。
◆◇◆◇◆◇
place:某県某市、如月家
ピピピピッピピピピッピピピピピピピピピ
「うーっ、うーん、だはぁー」
けたたましいアラームの音に暫く唸った後に諦めたように起き上がるのはこの如月家の長男、如月潤である。
「んぁあー、おはよう…」
「あらおはよう潤、早く支度しないと遅れるわよ」
「あ"い"」
死にそうな声で母と朝の挨拶を交わし顔を洗う、歯を磨き着替えた所で……
「「「頂きます」」」
父と母、3人で食卓を囲む、食卓には4人分の朝食が並べられているものの、自分以上に朝が弱い妹はまだ暫く起きては来ないだろう。そう判断し後程起こしに行ってやることにした。
「ほら、起きろ弥生、置いていくぞ」
「うみゅー、抱っこしてくれたら起きる」
「バカ言ってないで、早くしろ、そろそろ着替えないといけないんだ」
「ぶぅ、分かったよ、じゃあ起きるからお兄ちゃんは出てって、ほらほら、それとも妹の生着替えが見たいのー?」
「はー、じゃあ待ってるから早くしろよー」
「はーい」
一旦目が覚めたら快活でスポーツ万能な妹として、数多くの男子から告白を受けているのを見たことがあるが…全く男っ気が無く少し心配をしている。因みに1番驚いた告白の断り方は「この後も3件呼び出しあるから、じゃね!」だった。
着替えた後持ち物の確認等をし、ゲームサイト等を見ながら待っていると、
「お待たせ!」
ドアの外から元気な声がかかってきたので一緒に玄関へ向かう、今日もスイッチがきちんと入ったようで何よりであった。
◆◇◆◇◆◇
place:私立峰ヶ丘学園
「おはようございます」
「おはようございます、会長、ほんじつも麗しく」
「お世辞は結構ですので、早く行きなさい」
小学校から大学まで、一貫して進学する事の出来るこの学園は、生徒達の圧倒的な自由度を特色としており、部活動に至っては玉石混淆、百花繚乱、全てを回ることは1ヶ月かけても出来ないと言われていた。そんな圧倒的な自由度を誇る学園の圧倒的な自由度の生徒達をそのカリスマを以てまとめ上げる学園会長は全生徒達の憧れであり、成功への切符であった。
現在の学園会長の名前は如月睦、[麗しの如月姉妹]達の長女であり、大学部の2年に位置する。
「おはようございます」
「おはようお姉ちゃん!」
「おはよう姉さん、忙しそうだね」
「あら、おはよう潤、弥生、うふふ、そんなに言うなら手伝ってくれても良いのよ?」
「いや、それはほら、部活とかあるし…」
「はははは、右に同じく」
「あら、残念ね、あ、ちょっと待ってて…皆さん、そろそろ終わりにしましょう。解散です」
「「「お疲れさまです」」」
何人か居た生徒会の役員に一言かけ解散させた後、兄弟揃って校舎に向かって歩き出す。
「じゃあ私こっちだから!じゃね!」
中等部3年の弥生を見送り、また歩き出す、潤はこの短い2人の時間がとても気に入って居た。
「ねぇ、姉さん、話したいことがあるんだ」
[麗しの如月姉妹]なのは潤を女の子と見なそうとする一派が強烈なだけです、リアルでも潤は男の娘なのです。




