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パーティープレイですか?

なかなか進みませんでした、言い訳をさせてください。

【アルラウネ】マジ厄介、主に某引っ張りハンティングゲーの画像がこれ以上なく出回っているのでなかなかイメージわかなかったです

 place:ウェスティナの森、奥地:エリアボスルーム

  「先ずはポジションだけど、出発前に決めておいた通りで良いよね?」


 ヒカルが先手を切って話し出す、ここのエリアボスの名前は【アルラウネ】、一言で表すなら"植物人間"となるこのモンスターは、適正LV23、本体の戦闘能力だけで言えば適正LV17といった所だが、【アルラウネ】はプレイヤー達が初めて相対するタイプの状態異常スキルを使用するため、適正LVが跳ね上がるのである。


 使用する状態異常は魅了、その詳しい実態は明らかになって居ないもののボッタクル以降の町に行った事のあるプレイヤーは口を揃えて「速攻で片をつけるように」、と念を押していた。


 ◆◇◆◇◆◇


 place:ウェスティナの森、奥地:エリアボスルーム

  「『ハウル』!」


 タンクであるライナスが敵の注意を集めるスキルを使用し、攻撃を1手に引き受ける、


「『ディフェンス』っ」


 アリスの補助魔法がライナスの耐久力を更に底上げし、エリータによる回復魔法が適宜ライナスのHPを回復させ、ライナスを不沈艦たらしめる。


「『ダブルエッジ』!」

「『剛拳』!」


 ライナスが敵の注意を引き付けている間にヒカルとシューインがスキルによる最大火力を叩き出しながら【アルラウネ】のHPをゴリゴリと削っていった。


「『シャーッ』」


 先ほどまで殻に閉じ籠もり、攻撃に耐えるだけだった【アルラウネ】がその真の姿を顕にする、その姿は天から舞い降りた天女と言われても信じる者が出そうな勢いであった。


「ヤメテ、イタイノ、ワタシヲキズツケナイデ」


【アルラウネ】が、口を開く、その言葉は命乞いそのものであり、その言葉は………


「『浸透波』っ」


「っ?『キャッスル』! 」


「ライナス!?やめろシューイン、何を考えて居るんだ!」


「チッ、ヒトリシカツレナカッタノ、マアイイワ、アソビマショウ?」


 魅了(チャーム)の効果を孕んでいた。


「『ヒール』、『ハイヒール』、『祈り』っだめ!全然足りない!」


 パーティーの回復役(ヒーラー)であるエリータがペース配分だとか、これからの戦闘に対する備えとか、そう言うものを全て放り出してでもライナスを回復させようとするのは、未だに彼のHPゲージが減少を続けており、[内臓破壊]の状態異常に彼女が対応する術を持っていなかったためであった。


「【アルラウネ】様を害しようとするとは、不遜な奴らめっ今ここで始末してくれるっ『剛拳』!」


「っあ、ぐ…」


 パーティーの魔法職だったアリスが、シューインの一撃をモロに受けて一瞬でHPゲージを全損させる、たとえただの一時であったとしても同じパーティーで活動していた仲間を容易に攻撃する事は出来ず、その間にも仲間はどんどん倒れていく。【アルラウネ】の厄介さがこれ以上なく発揮された形であった。

しかも今回で終わらない……

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