世界の紹介
若干のネタバレがあります。
⚫アークタス
…立花鈴乃が落ちた世界。水や自然に対する信仰が根付いている。世界に住むほぼ全ての人が魔法を使え、使えないものも魔導具を使うことで魔法の代替となっている。
⚫国々
…アークタスは4つの国に別れ、青の国「ヴィリディ」、緑の国「ウィレンティア」、黄の国「パリッド」、赤の国「ルブラム」という。
各国は円に隣の国と繋がる四角形を合わさった形をしている。4つの国からなる大陸はアークタスと呼ばれ、内側に内海「アルバ」があり、外海は「ニグルム」と呼ばれている。
地球と変わらず、世界は球になっている。簡単な位置として、この4つの国は中緯度域から低緯度域にかけて存在している。
…もしかすると、未だ見つかっていない大陸や島があるかもしれない。
自然の多いところにはマディアと呼ばれる魔法のエネルギーの素が多く、そのため、野生動物の中で強い力を持つ個体が発生したり、魔獣という魔法を使う生物がいる。また魔法を宿した
植物も存在しており、ポーションや薬の作成に役立てられている。
⚫青の国「ヴィリディ」
…自然信仰のうち、水に対する信仰が強い国。アークタスで最も標高の高い山「サクリス・ヴィリディ(神聖な蒼)」がある。特にその山の中腹にある洞窟は「ルセア・アントラム(輝きの洞窟)」、と呼ばれ、その奥には「パピリオ・ラキュム(蝶の住む泉)」という湖がある。湖水は洞窟の入口から「ミカンテ・カタラクタ(光る滝)」という滝として流れ出る。これらは信仰の中心となっている。特に、パピリオ・ラキュム湖の周辺には特別な植物が生えており、薬の原料とされている。
ミカンテ・カタラクタ滝の水が流れ込むヴィーリ川沿いのシャレーニ湖には人魚族の一部族が住んでいる(他の人魚族は内海アルバに6割、外海ニグルムに4割が暮らしている)。
パピリオ・ラキュム湖には、極稀に落ち人と呼ばれる他の世界から水とともに落ちてくる人がいる。
王の血脈は黒色を持つ者が多いと言われている。
⚫緑の国「ウィレンティア」
…自然信仰のうち、植物に対する信仰が強い国。国には多くの山脈があるが、南にある山脈「スピリ・ディラント(精霊の涙)」はアークタス最大の山脈である。山脈には森の民であるエルフの里がある。また、山頂付近には羽族が暮らしている。
王の血脈には、オリーブ色や深緑色を持つ者が多いと言われている。
⚫黄の国「パリッド」
…自然信仰のうち、光と闇に対する信仰が強い国。国の南西に金属や宝石が産出する山脈「クラソリス(明るい陽光)」がある。金属や宝石の加工が得意なドワーフがクラソリスの山中に里を作り、暮らしている。
王の血脈は山吹色に似た黄色を持つ者が多いと言われている。
⚫赤の国「ルブラム」
…自然信仰のうち、炎に対する信仰が強い国。活火山の山脈「ドラファーマ(龍の炎)」が国の北東にある。そのため、竜人族と蜥蜴族が信仰の対象として、麓に多く暮らしている。
王の血脈は紅色を持つ者が多いと言われている。
⚫月日の違い
…一月は30日であり、10日毎に上月、中月、下月と別れ、そのうち前半の5日を前節、後半の5日を後節と定められている。1年は12ヶ月で、300日。1日は30時間。
⚫落ち人
…青の国「ヴィリディ」にあるサクリス・ヴィリディ山のパピリオ・ラキュム湖には、極稀に落ち人と呼ばれる他の世界から水とともに落ちてくる人がいる。その人々は落ちてくる過程で髪色が紺色や瑠璃色といった濃い目の青色に変化し、目は深緑や紺、群青色に変化するため、その特徴的な色合いで落ち人と判別出来る。落ち人は数十年から数百年に一度やってくるため、大きな幅がある。
⚫設定に関して
大体の国や山、湖の名前は適当なラテン語に基づき、ちょっと変えたり足したり弄って付けています。