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第1話 月が綺麗

 ――――名刺、それは営業マンにとって、ビジネスシーンで戦う武器。


 ――――――――名刺、それは会社員にとってのステータス。


 ――――――――――――名刺、それは企業戦士にとっての最強の魔法。


 ――――――――静かに輝く満月。


 主とする惑星の回りを引力という見えない現象により、つかず離れずの位置を保っている。


 それはまるで、魔法のような不思議な力だった。


 満月は自らの輝きを、誇らしげに掲げ夜の地上を照らす。


 暗い地を這う哀れで下等な存在へ恵みを届けるかのように、自身の黄金の光を降らせた。


 だが、そんなプライドが高い月の優越感は踏みにじられる。


 天空から見下ろすと月より眩しい光りの円陣。 


 山や森は暗闇で輪郭しか見えないというのに、この月は地上から夜空を照らそうとしている。


 地上にも自分と同一の輝きがあるのかと、月は嫉妬する。


 しかし、その地上の月は自身と違い異様な熱を感じる。


 輝く円形から伝わる熱に当てられた月は興味を示し、この地上の月で何が起きているのかを、覗き見る――――――――。 

 

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