ダンス
水の上で
僕の髪の毛と
君の髪の毛が
無邪気に遊ぶ
絡み合う
現実では
絶対にありえないような
濃密な時間が過ぎていく
浮いて
沈んで
近付いて
離れて
一本一本が
まるで意志を持つように
一本一本が
うねって
まわって
楽しそうに
ただ見える
何かが
きっと髪の毛の中に入ってる
だから
こんなに楽しそうにダンスをしてる
何かが
きっと髪の毛を操っている
だから
こんなに苦も無く近寄れる
それは僕だけの
それとも君だけの
手で掬おうとしたら
ぱっと離れた
そうだよね
見られたくないよね
触られたくないよね
ありがとうございました。