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3分の1~あの夏を目指して~  作者: 一般人々
1章 一年生夏編
9/9

vs レギュラー4 「和一の才能」

お久しぶりです

今回はきりがいいところまでという事で短いです

もう少ししたら忙しさから開放されるので更新頻度あがります!

二回裏 1年生チーム攻撃 2アウト満塁


「慎二体借りますよ 」


「うん。 頼むよ和兄 」


そういうと和兄は俺の体に突っ込んできてぶつかった


霊ということもあり体にぶつかった際の衝撃は無いが一瞬目の前が真っ暗になった


視界が良好になり、周りを見渡すと俺自身の体が見えていた


「ふうっ。 幽体離脱する時の感覚今でもなれないよ 」


「そうですね。 でもこれで私も体が使えるのでほんとにわくわくしてます 」


そう言い左打席にたった


「お願いします 」


軽く監督と荒木先輩に挨拶をし、バットを構えた


(こいつ左打ちなのか。さてと、こいつの打者としてのデータはないんだよな…。 でも打つなら投手でも監督なら打順上げるはずだからそう考えると古谷よりバッティングはダメなのか? なんにしても犠牲フライでもスクイズでも一点もやる気はない )


荒木は内野と外野を前に出し前進守備を引いた。


その後荒木は座り藤澤を見ると藤澤から荒木に右手で左肩2回叩くというサインを出してきた


そのサインの意味はゾーンで勝負である


荒木はそのサインに気付き頷いた


(さてとなら出方を見てアウトローいっぱいにストレート頼みます )


藤澤は頷き一球目投げた


(外か )


「ストライク! 」


(他の人に投げてるより球速が上がってますね。 前見た時は大体これくらいがMAXの球速だったはずなので随分力入れてきてますね )


「ナイスボール! 」


(手出してこなかったな。 いやでなかったのか? とりあえずデータが無さすぎる。 先輩には悪いけど一度シュートでストライクからボールになる球を )


荒木はサインを出したが藤澤は首を横に振り拒否した


(え、ダメですか。 よっぽどこだわってるみたいだな… だったらここは藤澤先輩のやる気を落とさずかつ打ちにくい球は… )


(首振りましたね。 荒木先輩は堅実なリードをする人… そして慎二のバッターとしてのデータはない。 ここで下位とはいえデータがない相手に二球連続でストライクを入れにいくよりデータを取るために出方を見たいはず。 そして私ならここは外にストライクかボールになるシュートか枠からボール一つ分外すストレートのどちらか。 そしてそれは荒木先輩も同じはず。 でもここで藤澤先輩がそれを拒否するということはボール球を投げたくないという事そして藤澤先輩のやる気を出しつつここで攻め気で行くのがベスト! つまりこれは… )


((インコース勝負しかない!))


(内に入れてさらに一番見せてない球は… )


(インコースに投げてあの気合いの入れようなら厳しく攻めて行くはず… そして一番捌きにくい球は… )


((スライダー! ))


荒木は藤澤にサインを出し、藤澤は頷いた


藤澤は二球目投げた


(やっぱり! ドンピシャですね! )


キィン


「な!? 」


快音が鳴ったバットから行ったボールは逆らわずにライト方向に向かっていき、前進守備を強いていた三村の頭上を越えそうになり…


(やばい! これは落ちる )


ドサッ


ボールは三村の頭上を越え落ちた


「「「ナイバッチ! 回れ回れー! 」」」


「ナイス! よく打ったぞ ! 」


三塁にいる佐藤がまず帰ってきて


「よっしゃあ! 」


二塁いた朝田も帰ってきた


「「「長打コースだ! 古谷帰ってこい! 」」」


二塁を周りを三塁辺りにいた古谷にベンチから帰ってくるように言っている


そのころようやく三村はボールを捕球した


(三点目なんて入れさせるかよ! )


「バックホーム! 」


荒木はホームにボールを返すように指示を出した


「おらあ! 」


三村が投げたボールは小さな放物線を描き、綺麗に荒木のキャッチャーミットの中に収まった


(はや!? やば! )


荒木と古谷のクロスプレーがホームベース上で起こった


「アウトー! 」


主審の宣言によりアウトとなり1年生の攻撃は終わった


「あちゃー三点目欲しかったけど、残念だったね 」


「ええでも仕方ありませんよ。 あれは三村先輩を褒めるしかありませんよ。 まさかあんなにいい返球をしてくるとは。 とりあえず攻撃は終わりなので後はしっかり抑えて下さいね。 」


「うん! 任せてよ! 」


一年生対レギュラーチームの試合はまだ2回裏が終わったばかりである



選手MEMO


深見和一 享年 12

現在は幽霊として慎二に憑いて?いる

右投げ両打ちとしてどんな時も臨機応変なバッティングと卓越したセンスを生かしたリードを得意としている

バッティングはセンスではなくキャッチャーとの読み合いとは和一談


古谷翔平

強肩とボールが下に落ちればほぼ後ろに零すことのないキャッチングが自慢

初めて会った慎二とバッテリーを組みサインも出さずにボールを捕球出来る事からもそのセンスが伺える

しかし逆にバッティングはあまり良くない

いつもはキャッチャーとしてすごく頼りになるのにチャンスではこれでもかというほど頼りないとは中学のチームメイト談

しかしフォアボールを見て選んだことから選球眼は良さげ?


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