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3分の1~あの夏を目指して~  作者: 一般人々
1章 一年生夏編
6/9

vs レギュラー1 「決め球は2つで1つ」

一週間ぶりです!

さて今回は試合を書かせていただきました。

これからは試合の描写が多くなりついに書きたかったところが書けます!

更に本文と前書き、後書きを含めると約7000字と今まで書いたくらい書いてますねww


さて、昨日和兄にテンションを落とされたわけだが、そんなのでモチベーションは下がってない


むしろそのあと少し自主練で投げ込んで調整して調子がいいくらいだ


今日の放課後学校のオリエンテーションが終わり各々部活見学などにいくなか野球部では、対戦の組分けとオーダーが発表され大きな紙に書かれ張り出されていた


俺の名前を探すと...


「お? 慎兄の名前発見! どうやらレギュラーと対戦だね 」


「それは好都合です。 力を見せる相手に不足はありません 」


因みに紙に書かれた内容は


第三試合

二、三年レギュラーチームvs一年生チーム


二、三年生レギュラーチーム

1 右 三年 三村太一

2 遊 二年 井口守

3 一 三年 河原典明

4 三 三年 宮間暁

5 捕 二年 荒木雄星

6 中 三年 吉川秀

7 二 三年 千羽圭

8 左 三年 鳥谷陽介

9 投 三年 藤澤結城


一年生チーム

1 二 一年 阿部久人

2 中 一年 青木京平

3 三 一年 石原幸田

4 遊 一年 佐藤貴史

5 右 一年 朝田洋太

6 左 一年 安達博二

7 一 一年 有村将司

8 捕 一年 古谷翔平

9 投 一年 深見慎二


「さあ、 確認をしたらそれぞれ準備してください 」


それぞれアップをし、試合をしていった


俺達の試合は最後で前に二試合をしている


やはりと言うべきか先輩達が経験や維持があるのか一年生を圧倒していた


一試合目は9-2、二試合目は8-3とどちらも二、三年生チームが一年生チームを圧倒していた


次は俺達が試合する番が回ってきた


「みんな頑張ってね 」


やけに聞き覚えの声がすると思い振り替えるとそこには中学時代に野球部のマネージャーをしていた横橋美子の姿があった


「え? なんで美子がここに? 」


「何でもなにも白明に入学して野球部のマネージャーになったからだよ 」


「初めて知った... どうせなら教えてくれればよかったのに 」


「いやあ私さ栄養士の資格欲しくてそういう勉強出来るのがここが一番近くてさ。 でもここは倍率高くて受かるかわかんなかったから言いたく無かったんだ 」


「あ、そうなんだ 」


ちなみに白明は結構専門的な事が学べ、家庭科、トレーナー、美容関係などそれぞれ学びたいところに高校生から学べると言う強みがある高校である


ちなみに俺らはスポーツ推薦特別クラス


懇話休第


さて今回俺とバッテリーを組むのが古谷翔平と言うのだがこいつは中学でかなり名の知れたやつである


その理由が中学時代に一度もボールを後ろに溢したことがなかったり盗塁をしようものならすかさず持ち前の強肩でランナーを指したりすることができ、まさにキャッチングと守備に特化したキャッチャーである


さてそこで驚いた事がある


さっきアップの時にボールを投げようとしたときのこと...


「深見お前の球種は何があるんだ? 」


「俺は○○と○○とか○○が投げられる 」


「へえ。 まあ、投げてみてくれよ 」


そう言われ座った古谷にボールを投げた


20球を越えた辺りから少し変化球を混ぜ初め遂に俺の決め球を投げた


「こいつは... へえ驚いた。 けど確かに監督が声かけたくなるのわかるわ 」


「あ、ありがと 。それと慎二でいいよ 」


素直な称賛に照れくささを感じていると


「じゃあ、慎二な。 慎二はリードはほしいか? 」


「え、そりゃあまあ一人じゃ組み立てるの大変だからね 」


正確に一人では無いのだが、それは言えない


「実はさ俺サイン無しでもボール捕れるんだわ。 もし慎二が自分で組み立てたいってやつならそれに合わせて見ようかと思ったが心配ないようだな 」


な・に!? ノーサインでボールを取るとかどれだけ大変な事かわかるからこそこの発言は衝撃的だった


「有名だからすごいと思ってたけどまさかここまでキャッチングが優秀だなんて 」


「慎二この申し出は受けましょう。 私にリードさせてください! いやあなんたる幸運! 」


やっぱり和兄キター


「あ、あのさ古谷君 」


「あ、俺も翔平でいいよ 」


「じゃあ翔平ね。 俺さ自分で組み立てしたいからノーサインでいいかな? 」


「わかった。 組み立ては慎二に任すわ。 でもやばくなったりとか悩んだら遠慮なく言えよ? 一人で野球してんじゃないんだからな? そういうときは二人で考えようぜ 」


あ、やばいよかっこいいよ


∞∞∞***∞∞∞


一年生の中で守備のサインなどを確認しあい試合が始まった


先攻は二、三年生のレギュラーチームだ


一番打者の三村太一先輩が右バッターボックスに立った


「プレイボール! 」


審判は主審が監督、それぞれ累審がOBの人達だ


「さて一番打者ですが、おそらく一球目は九割方見てくるでしょう。 さすがに一年生が相手とは言えほとんど情報がない投手なので初手からはブンブン振り回さないと思います。 それに中々バッターボックス寄りなので強気に攻めて気持ちで負けないようにしましょう 」


「うん 俺も同じ考え 」


「なら内角の真ん中にストレートでカウント一つ貰いましょう 」


「りょーかい 」


俺は一球目振りかぶり投げた


「ストライク! 」


(右投げのスリークォーターか。ストレートは120後半くらいか。一年の今の時期にこの球速なら上々だけど、監督から声かかるくらいだから何かあるはずだ。球速はそこそこってことは変化球主体の軟投派の投手ってところか?)


「よし! 」


「次は内角低めにボールからストライクに入るスライダーいきましょう 」


和兄に次の指示を出され二球目を投げた


(ボールか?)


打者の近くまで来たボールは若干落ちながら左に曲がっていきギリギリのところでストライクゾーンの枠内に収まった


「ストライクツー! 」


(くそいいコースじゃないか。 追い込まれたな。 さて次で決めに来るのかはたまた一球ボール球見せるのか )


「和兄ここは真ん中高めのボールになる釣り球投げたいんだけどどうかな?」


「いいと思いますよ 」


三球目投げた


「ボール! 」


「あーふらなかったか 」


「仕方ないですよ。 でもまた内気味に決まりましまたね。 こここは名一杯高低差使ってストライクからボールになる外角低めにフォークでいきましょう 」


(釣り球か。 次辺りで決めに来るか? まあ嫌ならカット、打てるなら内ばかりに来てるから外角に狙い絞って打つ )


四球目低めに投げたボールは低めにコントロールされ打者に向かっていった


(よし外角! )


三村は打てると思いスイングしたが、結果は空振り


「ストライク! バッターアウト! 」


「ナイピッチ! ナイピッチ! 」


皆がピッチングを誉めてくれた。


「くそっ 」


「どんまいです。 それで、どうでしたか?」


「俺にはストレート、スライダー、ストレート、フォークだ。 俺は結構バッターボックスによってるが全く怖がらず内に投げてくるとこ見るとコントロールはいいんだろ。 球速は一年ってことを考えると上々ってとこだが俺らだと打ちやすいくらいだと思う 」


「りょーかいです。 ありがとうございます 」


井口先輩は左バッターボックスに立った。


(イッチー先輩打ちごろのストレートって言ってたからストレート待ってみっかな )


「プレイ! 」


「さてと最初はストレートを外角低めに若干外すくらいのところに投げましょう 」


「りょーかい 」


一球目投げた


(よしストレート! )


キィン!


ボールはライナーせいの打球だが三塁線の外側に飛んだためファールになった


(初球にボール球でも普通に振ってきましたね。 これはストレート狙いと見るべきですかね )


その後慎二は二球目は内角低めにストレートを投げ今度は一塁線の外側に行きファールに、三球目は一球目とほぼ同じコースに投げたが今度は見送りボールになった


カウント2-1の四球目


「ここは... 」


「ここは高めの真ん中に全力のストレートでしょ? 釣り球で振らせるんだよね? 」


「そういうことです。 頼みましたよ 」


「任せてよ! 」


普段はコントロールなペース配分などを意識して全力は出さず8割投球だが、 ここぞという勝負球の時は気合いをしっかり入れ勝負出来ることに対してのペース配分が慎二の強みの一つとしてある


「これで決まれ! 」


全力で慎二が投げたボールは真ん中高めのやや外れている釣り球としては申し分のないところに向かっていっている


(またストレート!? 入ってるか? いやこれは )


井口はギリギリのところでスイングを踏みとどまりバットを戻した


「ボール! 」


「あーくそ 」


今の球で決めると思い更に決まると思っていた慎二だが、結果はバットを途中で戻され判定はボールであり悔しさが込み上げて出てきた一言だった


「どんまいどんまい いいコースだぞ! 」


(多分この釣り球で空振り取りたかったんだろうなあ。 今のコースと選択は良かったあれは先輩誉めるしかないな )


古谷も今のコースは空振り行けると思っていたこともありギリギリでスイングを止めた井口に対して素直な称賛していた


(あ、危なかったあ。 それにしてもさっきとは随分違う攻めじゃないの。 まさか五球連続なんてないよな? )


「どんまいですよ慎二 切り替えて行きましょう 」


「うん 次はどうする? 」


「相手はさすがに五球連続ストレートはないのではと考えているのではないかと思います。 そこで裏を書いてまたストレートもいいかもしれませんね 」


「うーん さすがに五球連続は怖いかな。 今だってボール見られたし、俺のボールはそこまで早いってほどではないから仮に待たれてたら次はヒット打たれると思う 」


「そうですか。 ならフォークを低めに落としましょう。カウントは2-2なのでストライクからボールになる球じゃなくてそのままストライクゾーンに入るようにして決めましょう 」


「りょーかい 」


(深見のやつはさっきのストレートで決めたかったはず... つまり次にストレート来る確率は今の見たことによって低いと考えられるかな。 んで、イッチー先輩にはスライダーとフォーク投げてて俺には投げてないよな。 ずっとストレート投げてることと外角二球、内角一球ということも考えて次は内に投げてくるか? もし狙うならスライダーかな。 とりあえず次は打てるなら打ってくさい球ならカットだ )


井口は狙い球を絞りバットを構えた


五球目投げボールはやや内角よりの低めに向かっていった


(よし狙い通りこれはいける )


ブゥン


バットの空振りの音がし、ボールは内野にも外野にもなくキャッチャーのミットの中に収まっていた


(あちゃーフォークだったか... )


「ストライク! バッターアウト! 」


「すいません~ 」


「なにやってんのさ 相手は一年だぞ? いいようにやられてどうするよ? 」


「そんなこと言わないでくださいよ~ あ、俺には四球ストレートからのフォークでした。 イッチー先輩の時もでしたけど今のところ俺らはフォークで打ち取られてます。 それ考えて今のところはフォークは決め球なんじゃないかなって思ってます 」


「おうわかった 」


(たくイッチーも井口もなにやってんだよ。 風間監督が直々にスカウトしたっていっても一年だし、 俺らの方が長く野球やってんだよ。 先輩の威厳見せてやるぜ )


昨日のスタンド運んでやる発言は何を隠そうこの河原だったのだ


昨日の時点で対戦は確定してるはずがないのだが、オーダーを決めるのは監督であるため監督がスカウトしてきた慎二がレギュラーと戦わないわけがないと思っていた


だから二、三年生は昨日の時点でレギュラーメンバーは慎二と対戦するとこがほぼ決まったようなものであったため慎二に狙い打ちして言えたのである


(さあて二人ともフォークで仕留められたってことは初球にフォークはねえな。 ならストレートかスライダーだな。 緩い球を一度も投げてねえことを考えると持ち球にカーブとかはねえはずだ。 内に球が多い見てえだが外に一度も投げねえはずはねえ。ここは内は捨てて外に来た球を打つ。 )


河原は右バッターボックスに立ちバットを構えた


「さてクリーンナップが来ましたよ。 初球外にストレートを外して様子を見ませんか? 」


「うん。 慎重にいこう 」


一球目投げた


(きた外! ボールくせえがどうする? 迷うな無理矢理でも打つ! )


キィン!


バットに当たったボールは一二塁間を抜けライト前に落ちた


「よっしゃ~ 」


「くそ~ ボール球を無理やり腕だけで運ばれた 」


「どうやら外に来る球を待ってた見たいですね。 それよりも腕だけで無理やり持っていったことに驚きです 」


「うんそうだね。 次からはもっと注意して投げよう。 てか四番の前にランナー出したくなかったんだよなあ 」


「仕方ありませんよ。 こうなったらあの球使って必ず抑えて0点で初回を終わらせますよ 」


「りょーかい 」


四番の宮間は右バッターボックスに立ちバットを構えた


(よし河原は出たな。 さて俺には何から投げてくるか... さっきの河原に打たれたのが印象として残ってるなら外に来ることはまずないだろう。 なら内にスライダーを待つ )


「慎二内にボールになっていいのでスライダー行きましょう」


「うん 」


一球目投げた


(狙い通り! だけどこれは )


「ボール! 」


(危ない 今のは打ってもファールにしかならない球だ )


「見られましたか なら次にフォーク行きますよ 」


「こいつで空振ってくれればいいね 」


二球目投げたボールは少し甘く真ん中当たりに向かっていった


(甘い! こいつを打つ )


ブゥン


「ストライク! 」


「うし これであの球が使える 」


(ここでフォーク使ってきただと... さっきまでの配球を見る限り決め球はフォークのはずだ。 それをカウント取りに使ってくるってことは他に決め球があるのか? )


「よしここで使いますよ! カーブを! 」


三球目投げた


(ん? この球は... )


ピッチャーから見て斜め左に落ちていった


「ストライクツー! 」


(カーブ投げられたのか。 どうやら俺に使うまで取っておいたみたいだな。 さて次は何を投げてくるのか... カウントは2-1決め球来るならここだが、フォーク投げてくるか?それとも一球目外すのか )


宮間は決め球と思っていたフォークが投げられ今まで投げてなかったカーブも投げられてしまい狙い球を絞れないでいた


「さてこれで効果的に第2のカーブが使えますね 」


「うん これで空振りは貰ったよ 」


四球目投げたボールは三球目と同じような軌道とコースで宮間に向かっていった


(この軌道はもう一度カーブか! コースはほとんど同じ... ならさっき見た通りに打つ! )


宮間は三球目のカーブの軌道をなぞるようにバットを振り... 空振りをした。


「ストライクバッターアウト! チェンジ! 」


(今のカーブ落ちたよな? でもさっきのカーブは斜めに落ちて... まさか! あいつカーブ2つ持ってるのか!? )


(ふふふ驚いていますね。 私が彼に魅力を感じたのはこの途中まで軌道が同じカーブがあるからですよ。 まあ、それがあったとしても三年生としては相手は一年生ということもあり負けられないという気持ちからくる力みがあるとしてもよく四番で切れましたね )


「うし! 決まった! 」


「ええさあこれから攻撃ですよ! しっかり応援していきましょう! 」


「うん! そしてこの試合絶対勝つ 」

選手MEMO


深見慎二 一年生

右投げ右打ち

抜群のコントロールと2種類の途中まで軌道が同じカーブを武器にしている。


ストレート Max 130km

持ち球

ストレート、スライダー、カーブ、Dカーブ、フォーク


三村太一 三年生

右投げ右打ち

足の速さとバントの旨さが光る選手

内野安打にするためのバントなど小技を得意としている


ニックネームはイッチー


井口守 二年生

右投げ両打ち

優れた選球眼を持ち三村が塁に出た時は最悪でも二塁に進めるバッティングをするなどただではアウトにならない選手


みんなからの印象 なんか軽い



河原典明

右投げ右打ち

狙い球を絞ればどんな球でも食らいついて無理やりヒットにしたりする。粘り強いバッター


みんなからはよく声がでかいと言われる


宮間暁

右投げ右打ち

チームの頼れる四番!

芯を捉えた時の飛距離はプロ並みに飛ぶ


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