俺らは三つ子の三兄弟!
野球っておもしろいですよね!
てなわけで開始ですが最初は人間関係から書いていこうかなと思いますが、なるべく早く試合を書きたいですね!
20××年。
人は誰でも夢を持つものだ。
どんな小さなことでも大きなことでも夢は夢で俺達の夢は野球をずっと三人ですることだった。
∞∞∞***∞∞∞
「ストライク、 バッターアウト! ゲームセット」
暑い暑い夏に行われる野球の大会。
小学六年生の俺深見慎二は小学全国野球大会の準決勝のマウンドに立ち最後の一球を投げ、三振を取り勝った。
勝利の余韻に浸りマウンドに立っていると同じチームのキャッチャーが寄ってきた。
「慎二ついに決勝ですね」
「そうだね。ついに後一つで優勝だよ!」
俺に話しかけた来たのは深見和一、俺の兄貴だ。
「慎兄ナイスピッチ。次もこの調子でよろしくね~」
後ろからグラブで頭を叩かれ振り向くと満面の笑みでこっちを見ていたのは、深見三木也、俺の弟だ。
俺達兄弟は三人とも同じ年齢。
そう世にも珍しく三つ子であり、三人とも野球をやっているんだ。
ポジションは和一がキャッチャー、俺が右投げの先発ピッチャー、三木也が左投げの抑えピッチャーとして野球をしている。
そして、三日後は小学生最後の夏の地区大会の決勝、俺らの気合いは最高潮に達しそうだった。
∞∞∞***∞∞∞
次の日。
「和兄、慎兄早く早く!」
「待てよ早いんだよ三木は」
「全くですね。そんな早く動いてペース配分を考えないから三木はマウンドでもすぐばてるんですよ」
俺達は所属チームの練習のために自転車でグラウンドに向かっていた。
「それにしても暑いね。熱中症なりそう。」
「そうですね。今日は昨日も投げたので軽く流すくらいしか投げませんよ」
「了解~」
これからの練習メニューについて話しているといきなりクラクションが鳴った。
「ん?」
後ろを振り向くとトラックが俺達に真っ直ぐ突っ込んできていた。
和兄、俺、三木也は全員トラックに巻き込まれれ意識を手放した。
∞∞∞***∞∞∞
事故に巻き込まれ数日後。
深く深く暗い暗い所に俺はいる。
だが目の前には明るく照らすものがある。
あの灯りはは...?あれはなんだろう...。
よくわからないけど明るく暖かい何かを感じる。
でも、遠ざかっていき徐々に暖かみは消えていく。
なんだろうこの寂しい感じは...
「う...」
「気がついたのね!本当によかった...」
「ここはいったい?」
体中が痛く上手く動けないが朦朧とした意識が少しずつではあるが、覚醒しつつあった。
目の前には目に涙を浮かべたお母さんがいて、よくわからないがうまく起き上がることのできない俺を起こしてくれた。
慌てている他の人を見ると自分は冷静になるとはよくいったもので、今俺はどうやら病院のベッドにいるようである。
病院にいるのはわかったが、なぜいるのかがわからない...野球の練習をしに行ったのではないのか?その疑問が俺の中に渦巻いている。
少し考えていると病院の先生のような人が来た。おそらくお母さんが呼んだのだと思う。
その先生は俺の体を検査し
「うん。意識も回復したし、峠は越しましたね。後は安静にし、回復に務めれば直に良くなるでしょう」
先生の検査に対しお母さんは
「本当ですか!? よかったあ...」
そういい、瞳に浮かべていた涙を流した。
しかし俺にはある疑問があった。
「お母さん。どうして俺は病院にいるの?」
その問いにお母さんは一瞬先生の方を見つめ何か同意を求めるような目をし、先生はそれを首を縦に振ることで肯定していた。
「慎二。よく聞きなさいあなたは野球の練習にいく際にトラックに轢かれたのよ」
「え?ど、どういうこと?和兄と三木は?」
「残念だけど即死だったわ...」
「う、嘘だ...」
「嘘じゃないわ、真実よ」
ついに泣き崩れたお母さんを見て俺はそれが真実であることを理解した。
しかし感情は思考に着いていかず、そんなことはない嘘だ生きているんだとそんなことばかり考えていた。
「...だ......そだ............そんなの嘘だー!」
叫んだ言葉を嘘だと言ってくれる人は誰もいなかった。
後で知った話だがトラックの運転手は居眠り運転で事故を起こしたそうだ。
読んでいただきありがとうございます。
いきなり重い話ですいません。
でもこれがないと話が進まないんです!
数話高校に入るまでのプロローグを書いてからの高校生としての野球人生をスタートさせます。
その時までどうぞ気長にまってくださいm(__)m