セッション2リプレイ_ストーリー
GM:それじゃ今回はまず錠介のシーンから始める。
特にシーンの要望がなければ鳳市到着後のフォーチュン支部から入る事になるが?
錠介:う~ん、特にないかな。それでOKだよ。
GM:それじゃオープニングフェイズを始める。
●ここから「」の部分はキャラクターのセリフ、地の文はプレイヤー発言か状況描写になります。
キャラクターであるバルド、ユウ、錠介を除いたキャラクター(NPC)は基本的に全てGMが処理しています。
~~オープニングフェイズ1「護衛依頼」~~
GM:所属する傭兵ギルドを仲介した依頼を受けた錠介は鳳市に到着。
到着した余韻を楽しむ事も無く、その足でフォーチュン支部へと足を運んだ。
今は支部のオフィスだ。
そして君の前にはフォーチュン支部長であるNPC『チトセ・ウィル・ナスカ』がいる。
今回の依頼人だな
錠介:ルールブックに載ってるNPCですね。
なんだっけ?
え~っと(ルールブックを確認)。
酒豪で実務以外は駄目人間。
ユウ:癖強すぎだろ……。
錠介:え~っとこれは俺の方から話を振るべきかな?
「依頼を受けました傭兵の鍵山です」
チトセ:ではこっちが応える。
「ええ、話は聞いてるわ。私はチトセ・ウィル・ナスカ。一応、ここの支部長ね。よろしく」
ユウ:うん。
やっぱり男が女NPCのロールプレイするのって厳しいな。
バルド:あ~、まぁ仕方ないよなぁ。
錠介:いやいや思ってても言っちゃ駄目でしょ、それは。
GM:言ってる側もけっこう厳しいんだから言うんじゃない。
言われると余計やり辛くなるだろうが。
戦闘の殺意マシマシすんぞ。
ユウ:すんませんでした!
錠介:と、とりあえず会話の続き。
「よろしくお願いします。それでさっそく依頼の話をさせていただきたいのですが」
チトセ:「そうね。大まかな所は依頼するに当たって傭兵ギルドに渡した通りよ。これから渡すのは護衛対象であるガーディアンとそのリンケージについて貴方に公開する情報ね。個人情報だからもし漏洩するような事になれば厳しい罰則が待ってるわ。取り扱いには注意してちょうだい」
そう言ってチトセは錠介に紙の資料を渡す。
錠介:じゃあ「了解しました」と応えて資料に目を通し出す。
GM:これで錠介はバルドについての当たり障りのない情報と、彼が現在鳳市でフォーチュン隊員としての研修を受けている事を知った事になるぞ。
錠介:了解。
資料にはガーディアンについても書いてあるって事でいいんですよね?
なら以前に遭遇して成り行きで共闘した相手だって事には気づいてもいいんじゃ?
GM:そうだな。
せっかくだしダイス判定しよう。
理知で振ってくれ。
難易度は10だ。
錠介:じゃあダイスロール。 (コロコロ!)
ダイスロールは5と3であわせて8、これに能力値ボーナスを加えて12。
成功です。
GM:よろしい
それなら錠介は護衛対象の機体がかつて飛野市で共闘したガーディアンだと言う事に気づく。
錠介:じゃあこういうロールプレイをしよう。
「あの時のガーディアン、か」
チトセ:「あら、知ってるの?」
錠介:少し濁す感じで話すかな。
終わっている依頼の事はあまり持ち出さないのがポリシーって事で。
「以前、少しありまして。まぁリンケージと直接の面識はありませんが」
チトセ:なんぞその渋いポリシーは。
まぁ設定によるチトセならこういう反応になるかな。
「そ。まぁ傭兵にいつ会ったか聞くのもあまり意味ないわね。仕事をきっちりこなしてくれればこっちとしては文句はないわ。最終確認するわよ。貴方の役割は最近、起こっているガーディアン辻斬り事件から彼と彼のガーディアンを護衛する事。可能ならば件のガーディアンを撃退する事。この二点よ。報酬は前金でこれだけ。あとは護衛期間満了後に支払われるわ。何か質問は?」
錠介:ん~、まぁこの場ではないかな。
「ありません。何かあればその都度お聞きします」
GM:事務的なやり取りを済ませ、錠介はその部屋を出て行く。
ここで錠介のシーンは区切るぞ。
次はバルドだ。
バルド:うっす。
~~オープニングフェイズ2「隊員研修」~~
GM:バルドは前回の戦いの後、フォーチュンの隊員となった。
隊員として必要な知識についての研修を受けており、その最終段階として鳳市に来ている。
特に要望がなければフォーチュン鳳市支部からスタートになるが何かあるか?
バルド:特に指定する事はないからGMの設定でいいよ。
GM:では。
バルドは研修の最終段階として鳳市支部での訓練やガーディアンの運用やフォーチュンとしての行動についての座学を受けて日々を過ごしていた。
そんなある日、バルドはある男に声をかけられる。
かつてスーパー級ガーディアン『スサノオーQ』に搭乗し、イヅモを守ってきた男『金剛リョウジ』だ。
ユウ:NPCキャラだな。
しかも主人公属性持ちの大物じゃないか。
錠介:設定的に今はガーディアンには乗ってないはずだから、スーパー級乗りの先達としてアドバイスしに来たとかそんな感じ?
バルド:しかしこの公式設定だとGM次第じゃいずれ死ぬよね、この人……。
あと1回、自分のガーディアンに乗ったら死ぬかもしれないって書いてあるし。
GM:錠介の予想通りだ。
ともかく続けるぞ。
リョウジ:「やぁ、君が新しくフォーチュンに所属した高校生かい?」
バルド:ならここは元気よく応えよう。
「はい。バルドゥーイン・ロッシュと言います!」
リョウジ:「はは、元気が良いね。俺は金剛リョウジ。しがない研究者だよ」
バルド:金剛リョウジってイヅモじゃ生きる伝説だよな?
イヅモ在住のバルドなら名前やら顔は知ってていいんじゃない?
GM:なるほど、確かに。
なら『次にガーディアンに乗ったら死ぬかもしれない』ってところ以外の公式設定は知ってるって事で。
バルド:それなら会話的にはこうなるかな?
「あのスーパー級ガーディアン『スサノオーQ』のパイロット金剛リョウジさん!? は、初めまして!」
初々しい感じをアピール。
ユウ:わぁ、なんか道端で有名人に会ったファンだな。
錠介:初々しいって言うよりミーハーな感じですかね?
バルド:おい、そこ茶々入れんな。
GM:続けるぞ~。
リョウジ:「はは、もう引退して今じゃただの研究者だよ。色々と大変だろうけど君はまだまだ若いんだ。やろうと思えばなんだって出来るはずだから頑張ってね!」
バルド:「あ、ありがとうございます! 俺、頑張ります!」
リョウジ:「うん、良い返事だ。でも一人で無理はしちゃ駄目だぞ。わからない事があったら人に聞いて、出来ない事があったなら誰かを頼るんだよ? ここには俺以外にも頼もしい先輩が沢山いるんだからね」
と、ほんの少し悲しげな顔をして言う。
バルド:ん~、なんか含みがある感じだな。
とはいえ憧れの人を前にして興奮してるバルドじゃ気付かないと思うから、ロールプレイ的には。
「はい! ご指導ありがとうございます!」
と言って頭を下げる。
剣道部なら礼儀とかも叩き込まれてるだろうからな。
GM:それじゃしばらく談笑して2人は別れる。
バルドの後姿を見送りながらリョウジは独白した。
「俺のように一人で無茶して戦えなくなるんじゃないぞ、バルド君」
とこんなところでこのシーンは終了しようか。
何かやっておく事はあるか?
バルド:いや特にはないよ。
GM:じゃあ次のシーンに行くぞ。
ユウ、出番だ。
ユウ:おう。
~~オープニングフェイズ3「付き添い」~~
GM:ユウはバルドの付き添いでフォーチュン鳳支部へ来ていた。
バルドはさっそく講習を受けていて彼は現在暇だ。
既に隊員として働いている彼に講習を受ける意味はない為、支部の中をうろついている。
何かやりたいシーンとかあるか?
ユウ:元々、鳳支部にいたんだよな俺は。
なら関わりがあった同僚と会うとかどうだ?
GM:(お、こっちで出そうと思ってたがこれはそのままの流れで行けるな)
ならフォーチュンで教導隊隊長をしている『ロドニー・チャン』がぶらついてる君の対面の廊下から歩いてきた。
錠介:こいつも公式NPCか。(ルールブック確認中)
歴戦の勇士じゃねーか。
鳳支部の人員ってすごく優秀なのが揃ってるよな。
バルド:むしろPCいらないだろってレベルだよなぁ。
GM:戦闘には参加させないぞ。
バルド:ですよねぇ。
GM:さて気を取り直して。
ロドニーはユウの姿を見つけると手を上げて親しげに挨拶する。
「よぉ、ユウ。久しぶりじゃないか」
ユウ:なら俺はこう返す。
「おお、ロドニー。久しぶり」
錠介:あれ、なんか無難な感じですね?
ユウ:と思うだろ?
続けてこう言う。
「今日、飲みに行かね? もちろんお前の奢りで」
GM:だと思ったよ。
ならロドニーは呆れたという顔をしてこう言う。
ロドニー:「……お前、久しぶりに会ったってのにいきなり集るのかよ」
バルド:安定の金欠プレイ……。
錠介:よく考えればやくざな商売してる錠介よりも困窮してるフォーチュン隊員ってどうなってるんでしょうね。
設定見る限り、フォーチュン隊員の収入ってめっちゃ安定してる感じなのに。
ユウ:宵越しの金を持たない主義って事で1つ。
バルド:つまりすぐ使っちゃうって事か。
ユウ:続けるぞ~。
「いいじゃねぇか。再会記念って事で」
二歳年の差があるとか関係ない感じで絡む。
GM:そうか、ユウの方が二歳年下か。
なのにこの態度とは……まぁ設定見る限りロドニーはそういうのには寛容だろうから態度を怒るって言うのは違う気がする。
こうしようか。
ロドニー:「そこは年下が奢れよ。何が再会記念だよ、お前は何かにつけて俺に集ってるだろ。まったく……」
肩を組んできたユウを嫌そうに見ながらため息をつく。
ユウ:しかしユウは諦めない!
「いいじゃないか。お前、金あってもカラオケくらいにしか使わないんだし」
GM:仕方ないからここはロドニーが折れよう。
ロドニー:「ったく本当にしょうがないヤツだな。わかったよ、今晩は俺の奢りだ」
ユウ:「よぉし、これで一食分浮いたな」
やりたい事はやったからここからの流れはGMに任せる。
GM:了解。
それじゃ嫌そうな顔で約束を取り付けられて財布を確認したロドニーはふと表情を真剣な物へと変えた。
ロドニー:「例の事件の話は聞いてるな?」
これはトレーラーで語ったガーディアンを襲撃するガーディアンの話な。
ユウ:ならサボり癖はあるけどやる事はやる男としてはこう答えるぜ。
「勿論だ。なにせ狙われそうなヤツの教育係なんてやってるからな」
こっちも真面目な顔をする。
ロドニー:「なら気をつけろ。奴さんの狙いはわからんが、その行動は迅速で無駄がない。おまけにどこから情報を仕入れてるのか的確に目的を果たして逃げていくからな」
ユウ:あ、そうだ。
丁度良いしその事件について確認しておきたい。
「被害者はどうなったんだ? 収容されたってのは聞いてるんだが」
ロドニー:「少なくともフォーチュン隊員からの死人は出てないな。確認できる限りでは魔法王国レムリアのリンケージにも死人は無い。調べられた限りではいずれもコクピットは外されているって事だ」
ユウ:へぇ~、って事は狙いはガーディアンその物って事か?
「へぇ、まぁリンケージが無事なら不幸中の幸いか」
ロドニー「と言ってもいつまでも好きにやらせておくわけにはいかん。とっととひっ捕らえるなり、二度とこんな真似出来ないようガーディアンを撃墜するくらいの事はしないとな」
ユウ:「ま、ここまで好き勝手にやられたらそうなるよな」
ロドニー:「お前はまず新入りだっていうスーパー級を守ってやれ。おそらくそれがヤツへの近道になるはずだ」
ユウ:「はいはい。今回もしっかり働いてボーナス狙わせてもらうさ」
GM:なんか軽快なやり取りだな。
それはともかく。
そんな感じで真面目な話を終えると二人はその場から別方向に去っていく。
何もなければシーン終了だ。
ユウ:おっけー。
~~ミドルフェイズ4「合流。急造チーム結成」~~
GM:それじゃ次のシーン。
君たちは今、全員格納庫にいる。
ユウ、バルドには護衛として来た傭兵を紹介するという話で、錠介には護衛対象とその同僚を紹介するという説明が事前に行われている。
ここにプレイヤー全員が格納庫に集まったわけだ。
一ヶ月ぶりになるな。
と言っても二名はあの後からずっと仕事では一緒だったが。
バルド:PC集合かぁ。
バルドとしてはあの時助けてくれた錠介には恩を感じているだろうから、開口一番で90度で頭を下げるかな。
「俺、バルドゥイーン・ロッシュって言います! この前は助けていただきありがとうございました!」
こんな感じで。
ユウ:なら俺は錠介に手をヒラヒラ振りながら軽めに挨拶する。
「よぉ、俺はユウ・ニイヤマ。あの時は世話になったな」
錠介:錠介としては依頼をこなしただけっていう認識だから……。
「それが仕事でしたので。お礼なんていりません。それと俺の名前は鍵山錠介です」
クールに対応しておこう。
GM:じゃあ顔合わせが終わったところで3人を集めたロドニーからこう言われる。
ロドニー「お前ら3人でチームを組んでもらう。先の事件はスーパー級ガーディアンが狙われる傾向が強いがそれも確実とは言えん。だからこその3人1組の構成だ。事件の収拾がつくまでガーディアンでの行動は極力このメンバーで出撃になる。仲良くしろなんて言わんが足の引っ張り合いだけは避けろ! いいな?」
ユウ:ユウとしては自分の負担が減って給料が変わらないっていう事態は喜ぶべきだな。
「手が増えるのはありがたいな(よし、適当に仕事押し付けちまおう)」
もちろん内心は悟られないようにする。
バルド:歪みないキャラだな。
バルドとしては今回の事件で真っ先に狙われる立ち位置だから、足を引っ張らないように緊張しながら二人に頭を下げておく。
「よ、よろしくお願いします!」
錠介:「そういう依頼として説明を受けていますので仕事期間の間はよろしくお願いします」
慇懃無礼な感じで、最低限のやり取りだけに留めます。
GM:絵に描いたような凸凹トリオの完成だな。
バルド:高校生フォーチュン隊員と傭兵とフォーチュン隊員(勤務態度悪い)か……。
錠介:っていうかこれバルドと他の二人の年齢差酷いですね。
ユウ:ああ、ユウが30歳で錠介が32歳でバルドが17歳か。
ジェネレーションギャップ酷そうだな。
GM:おまけにごくごく一般的な熱血タイプなバルドに対してぐうたら職員とプロフェッショナルな傭兵ときた。
錠介:本家の大概だけど、軽くカオスですね。
GM:いやこれでも割とまとまってる方だぞ。
他のサプリメントを見ると宇宙人とか機械生命体とか加わってるからな。
ユウ:そっちも興味あるんだよなぁ。
GM:まぁいずれ別卓する時に考えてみるといい。
じゃあ続けるぞ。
一応の顔合わせが終わったところで格納庫に警報が鳴り響いた。
というところでこのシーンは終了。
次からはロールプレイを挟んで戦闘シーンになるぞ。
PL一同:了解