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小話5





 最近、妙に召喚される回数が多い。

 一度呼ばれて魔王を倒したらもう呼ばれないだろうと思っていたが、甘かった。

 プリンより甘い。

 いちごのショートケーキより甘い。

 角砂糖を10個、直接口に入れるより甘い。


 甘い考えだった。


 まさか、あれから引っ切り無しに召喚され続けるとは夢にも思っていなかった。

 寝ているときは勿論。

 歩いていると地面が光るなんて事は日常茶飯事だ。

 下手をすれば、玄関開けたら召喚されている。


 常にこちらの意表を突こうと、繰り広げられる。

 正直疲れた。

 こちらの世界での時間は止まっているみたいだが。

 昼寝して、魔王を倒して、昼寝終わりって。

 全然、休んだ気がしない。


 しかも、最悪な事に問答無用で召喚の間から異世界へ転送するのだ。

 最初こそ、なんか言っていたが、今では無言。

 むしろ、睨みつけられているくらいだ。

 意味が分からない。


 こちらも時間がたたないからと言って長々とやる気は無い。

 ささっと、終わらせて帰ると言った感じだ。


 ちなみに一応報酬も貰っている。

 ただ働きで無くなったのは、最近だが。

 ひどい話だ。

 そういえば無言での転送が始まったのも、報酬を求めた時からか。



 おっと、また召喚だ。

 最近は召喚される前になんか感じるようになってきた。

 今回は扉パターンだ。

 面倒な時は避けることにしている。




 今日は暇だし、お呼ばれするか。

 どんな魔王だろうか。

 最近強くなってきた気もする。

 すぐに終わるが。



 たまには異世界の観光もいいかもしれないと思ってしまう。

 いろいろな世界があるのだ。



「勇者の資格を持つ者よ、よくぞ我が召喚にこたえてくれました」



 おっ、久しぶりに聞いた気がするな。

 このセリフ。

 たまには、全部聞いておくか。











 いつものように世界は救われ続ける。


暇つぶしにどうぞ。

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