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KAMITUKU 第一部 ~end of the world~  作者: きなみ
第二章 黒神兄妹編
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第41話 「闇と引き合う愛の糸」

追放されたミカド達はミカドの頼みで

突如消し飛んでしまった八蘇木山に向かっていた。


道中で潰れたコンビニで食べれそうな

食料を確保していると何者かの気配が漂う。


「異形か……?」

ルン……ルン……


あの狂鬼化したユキマサを圧倒した

ルンがミカドにしがみつき怯えている。


ルンの怯えようから異形だったらマズイと判断し

仲間達に伝達し、見つからない様にコンビニの

裏口から外に出る。


そのまま確認せずにミカド達は足早にその場を

去ろうとした時、一瞬にして異様な気配が近づく。


「返して……」


ミカド達は声のする方を振り向くとそこには

闇のオーラをゆらゆらとなびかせながら

立っている少女が一人。


「お前……」


驚愕するミカド達の前に『黒神(くろかみ)アンユ』が

悲しげな表情でこちらを真っ直ぐ見つめている。


「返せってルンをか……」

「そう……特別なの……返して……」

「ルンは戻りたくないみたいだが?」

「返して……じゃないと、力づくで

返してもらうことになる」


アンユのオーラがボワッ!っと膨らみあがり

一気に緊張感が増すミカド達。


「させません!!ルンちゃんは私達が

何としても護って見せます!!」


「俺もお前達に散々迷惑かけたからな

ここで挽回させてもらうと事にさせてもらう!!

お前達は下がっていてくれ!!」


ユキマサが一人アンユに立ち向かいアンユの戦力を計る。


「話は聞いたぞ、お前の様な子が異形を放って

たった数時間でこの世界を変えたそうじゃないか」


「子供じゃないわ……見た目だけ……

とてもとても永い時を生きてる……」


「そうか、お前が何なのかは知らないが敵である事に

違いはない……斬らせてもらう」


「どうしても戦うなら……仕方ない……」


ユキマサは刀を抜きアンユに斬りかかり

刀を振り下ろすがアンユにあたる直前で刀が止まる。


「本気で来ないと……すぐ終わる……」


アンユの手から放たれた闇の力が

斬りかかるユキマサの頬を消失させて

簡単に消せることを示した。


「恐ろしい力だ……」


ユキマサは接近戦は危険と判断し

アンユから距離を取り攻撃を仕掛ける。


「これならどうだ!『這炎(はいえん)』!!」


刀を地面に突き刺すと炎が地面を伝い

アンユ目掛け炎が流れていく。


「無理だよ……『消滅印・展開』……」


アンユが地面に手を添えると不思議な模様が

地面に広がり、印に触れたユキマサの技が消えて行く。


「距離を取ってもダメか……」

「ユキマサさんみんなで戦いましょう異形を放つ神が

弱い筈ないですからね……」

「お父様とミカド様は私がしっかり護ります」

「ハオリ……随分と頼もしくなって……」


ミカド、ハオリが加勢し、ウタカタ、ジン、イチロは

念のためにルンとメグミを護る。


「増えても変わらない……」


「あんまり俺たちを甘く見るなよ……『雷閃(らいせん)』!!」

アンユ目掛けて一直線に高速の雷を飛ばす。


「無理……」

アンユは手を掲げミカドの雷閃を闇の力で吸収する。


「そうかよ!!なら俺の真の姿を見るがいい!!」

「真の姿!?まさかミカド本当に異形になるのかお??」

「何度も言わせるな!!俺は異形じゃない!!

ま、しいて言うなら『神』かな!!ハァァァア!!!!」


光に包まれミカドがの姿が変わっていく。


「キターーー!!!!ミカド神キターーー!!!!」


角が発達しバチバチと稲妻を纏い服装が黄色基調と

白く神秘的な模様や蛇皮の模様が入り明らかに

ミカドは新たな力を手にしていた。


「どうよ!この姿!ビビったか!!」

「神じゃない……」

「ですよねぇ~神とか言ってすんません……

どうか穏便にお引き取り下さい……」

「なら返して……」

「だからそれは無理!!」


「そう……なら絶望して……」

闇霊葬寂ノ舞えんれいそうじゃのまい夢包影浪むつつみかげろう


アンユが技を発動するとアンユの周囲に闇が広がり

地面で闇がただ火のように小さく揺らめいている。


「おおよそそれに触れれば闇に呑まれるとかだろ!!

触れなければ問題なし!!本気で行くぜ!!」

雷ノ陣(かみなりのじん)雷斬一閃(らいきりいっせん)』!!


雷を纏った手刀の鋭い一撃がアンユに一瞬で迫るが

ミカドの身体は途中で止まっていた。


「うぉぉぉお!!!!捕まったぁぁぁあ!!!!」


アンユの周りに広がる闇はその域に侵入した者を捕え

広がる闇の中に引きずり込む技だった。


「ミカドォォォオ!!!!今助けに行くお!!!!」

「待ってイチロ様……助けに行けば芋づる式に

私達もあの闇に呑まれてしまいます……」

「じゃあどうするんだお!?!?」


考えている間にミカドはどんどん闇に

沈んで行ってしまう。


「みんな今すぐ逃げて!!この技が発動している間は

アンユも動けない筈です!!急いで!!」

「ミカド様……私たちの為に……」


ミカドの身体はほとんど闇に呑まれてしまう。

すると突然後ろから白い糸のような物が

ハオリ達の視線を横切っていく。


「アンユちゃんこそ返して……」

「お、お前……」

ジンは後ろにいたメグミに視線を向け驚く。


「メグミのミカド君返して!!!!」


無力で何も出来ないメグミはアンユに捕らわれたミカドを

取り返したいと、ひたすらに力を求めミカドを欲する

欲求で半妖に覚醒する事に成功した。


半妖化したメグミは蜘蛛の糸を手から放ち

ミカドを絡めてアンユの闇の力に対抗する。


「返して……返して……ミカド君は私の……」

「いや、お前のではないけどな……」


メグミはジンを本気で睨みつける。


(こっわ!!睨まれただけで死んだかと思ったぜ……)


しかしジンの余計な一言はよりメグミの力になり

少しづつミカドを闇から引っ張り出している。


「無理だよ……どんなに頑張っても……」


手加減しているアンユが少し力を強めると

一瞬にしてミカドを闇に吸い込んだ。


「そこまでー!!!!」

「君はいつでも困った子だよ……」


ミカドは闇に完全に呑まれるギリギリの所で

何者かに救出される。


「た……助かった……サンキューな……」

「いいよ、今回は無断じゃないからね、怒られない」

「意味ありげだな……」


突如現れミカドを救出したのは『祖埜(その)シツキ』と

自称お手伝いさんの女の子だった。

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