第39話 「雷ノ陣!神格の更なる覚醒」
ミカドは殴りかかっ来るユキマサへ
雷閃を打ち込むがやはり全く効かない。
「だよな!ならこれでどうだ!?」
『雷閃!!』
今度はユキマサにでは無く
ユキマサの足元に雷閃を放ち地面を抉る。
「プフゥ~wコケてやんのー!!」
ミカドが抉った地面に足を取られ転倒、
だがダメージは全く無く直ぐに起き上がる。
ルンは起き上がるユキマサに両手を
かざすと七色に光る身体が黄色い光に変わり
何やら光の玉を作っている。
「ルーン!」
両手の光の玉はユキマサ目掛けて
細長い光線が一直線に飛んでいき
当たったユキマサの膝に風穴が空いく。
「ウガァ……」
バランスを崩し倒れているユキマサは
ミカド達に手をかざし炎を集中させる。
「なんかやべぇの来そうだ!!」
「ルーン!」
ルンは直ぐに倒れたまま攻撃してこようとする
ユキマサに光線で追撃し片腕を消し飛ばす。
「ウガァァァア!!!!」
ユキマサは何とか立ち上がり直ぐに火球を放つ。
しかしルンは当たる寸前に横に瞬間移動する様に
スッっと身体をズラし火球を躱す。
「あっヤベ……」
しかし後ろにいたミカド目掛けて火球が飛んでいく。
「俺だってやる時はやる!!ウヲォォォオ!!」
『雷ノ陣・雷斬一閃』!!
火球を消す所か雷を纏った手刀は
ユキマサの胸部を貫いていた。
「うわっ!!ご、ごめん!!ってなんだこの服!?」
ミカドはボロボロの学制服を着ていた筈が
見たことの無い黄色基調の服装に変わっていた。
しかし一瞬で元のボロボロ学生服に戻る。
「なんだ気のせいか……」
「ウグゥ……」
「おっと!今抜くから待ってな?」
「ウガァァァア!!血を寄越せぇぇぇえ!!」
「ギャァァァア!!!!待ってぇぇぇえ!!!!」
ミカドが手を抜く前に再びユキマサは
炎を纏おうとする。
「ルーン!!」
ルンはミカドの元に瞬間移動して
両手でミカドの耳を塞ぐ。
「ルキャァァァア!!!!」
「アガァ――」
ルンは口を大きく開きとてつもない
高音の叫び声をあげ、ユキマサは耐え切れず気絶。
ルンも七色に光る身体が青い光に変わり
ヘタリと座り込む。
「大丈夫かルン!!」
「ル~ン……」
どうやら今の叫び声はものすごく
エネルギーを使ってしまう様だ。
「カハァ……」
「ヒッ!!」
ユキマサは直ぐに目を覚ます。
「お……俺は……なんて事を……」
「ユ、ユキマサ……さん……?」
「すまなかったな……君達のおかげで戻れた……
もっとも……もう時期に……死ぬが……」
ようやく狂鬼化が解けたユキマサ。
しかしミカドとルンとの戦闘による
ダメージが大きく長く持たない事を悟っている。
「大丈夫です!!助けられる仲間がいます!!
直ぐに呼んできますんで待ってて下さい!!」
「探す必要はないわ、もういるもの」
「うわっ!!いつの間に!!」
何だかんだ全員仲間達の心配をして
逃げずに近くで待機していた様だ。
「治す必要はねーよ」
「氷洞さん!?どうしてですか!?」
「結埜は死んだ……」
「えっ!?」
「こいつの炎に巻き込まれてな……
結埜は跡形もなく消えちまってた……
骨一本も残らずな……」
「タカオミさん……」
火花衣サヤは黙ってバイオパックを
広げてユキマサの治療の準備を始める。
「やめろ」
ユアサはサヤの腕を掴み治療の準備を阻む。
「秋月さんが死んだのは私の責任だわ、
いつ目が覚めるかも分からない、本人の意思が
戻るかも分からない状態で秋月さんを同じ場所で
治療してしまった、普通に考えればわかる事だった
でも、狂鬼化が解けたこの人を、今目の前で
死にそうなこの人を助けない理由はないわ……」
「なら責任取ってテメェも死ね……」
「ユアサやめろッ!!」
ナイフを抜きサヤの首を掻っ切ろうとすが
タカオミに止められる。
ユアサは心を入れ替え仲間を護っていくと決めた
矢先に結埜を失い元のユアサに戻ってしまっていた。
「やめとけユアサ……結埜が悲しむぞ……」
「タカオミ……テメェも殺すぞ……」
「お前がそれで満足するなら殺せ……」
「ッチ……」
サヤは何事も無かったかのように
ユキマサに麻酔を打ちバイオパックで包む。
「一ついいですか?皆さん気になってると思いますが
ミカド君が連れてるそれは異形だよね?」
ヒラノリの質問で全員の視線は
一気にミカドとルンに集中する。
「そ、そうです……だけど敵じゃありません!!」
「敵じゃないってどういう事かな?異形の目的は
人類を殲滅する事だよね?」
ミカドは怪光の異形ルンについて説明した。
「だが、こいつがいつ寝返るかもわかんねーだろ、
俺は今すぐ始末するべきだと思うがな……」
「バクマル待ってくれ!!
これは可能性の話なんですが……」
ミカドはルンがイチカのかもしれないと話す。
単純な話だが『カムフルバー』に異様に
飛びついた事やそれで簡単に仲間になった事。
小柄ながらに怪力でイチカに似ている事。
「可能性はゼロではないです……」
「ウタカタさん!ハオリさん!イチロ!」
「ぼ……僕は幸せ者なんだお」
「ごめんなさいねイチロ様……力が中々戻らなくて
ご迷惑をおかけします……」
「全然だお!!なんならもっと身体を
預けてもらっても大丈夫なんだお!!」
意識を取り戻したウタカタとハオリは
イチロに支えられてミカド達のところに戻ってきた。
不本意ながら顔を赤らめているイチロ……。
「イチロ……(羨ましい……)」(ミカドォォォオ!!)
突然脳内に響き渡るイチカの声に
ブンブンと首を大きく横に振るミカド。
「どおしたんだお?」
「な、なんでも!?それよりウタカタさん
可能性がゼロではないってのは??」
「前に暴走したミカド君と戦った時ですが
気になってる事があったんです……」
「気になってる事?」
「はい、ミカド君自身は覚えていないと
思いますが、暴走したミカド君を止める為に
腹部を深く斬ったのですが、自己再生したんです、
その再生の仕方が人型異形と全く同じ再生の
仕方だったので……もしかしたら暴走状態の
最後は異形になるのではと……思ってしまいました」
ミカドとウタカタの推測か正しければ
怪光の異形ルンはイチカの可能性が大いにあった。




