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KAMITUKU 第一部 ~end of the world~  作者: きなみ
第二章 黒神兄妹編
33/57

第33話 「草鬼裏ルルの人格」

突如轟音と共に消えた八蘇木山。

山一つ消し飛ばす程の異形の出現に

ミカド達は言葉を無くしていた。


「じーちゃん……」


異形の姿は見えないがこれをきっかけに

ミカド達の鍛錬に磨きがかかる。


それぞれはエネルギーを上手く扱える様に

精神統一している。


みんな静かに各々のやり方で

精神統一をしているが、バクマルは一人

上手くいかずにイライラしだしていた……。


「あぁぁぁあ!!まどろっこしい!!!!

やっぱ実戦あるのみ!!異形探してくる!!」

「俺も賛同するぜ!!おら、行くぞミカド!!」

ミカドの腕を掴み引っ張るジン。


「俺を巻き込むな!」

「お前は俺の弟子みたいなもんだろ?

大人しく師匠の言うことは聞け!」

「えーお前が師匠とかないわー」

「うるせぇ行くぞ」

「イデデデデッ!!」

ジンは掴んでいるミカドの腕を強く握り

強引に引っ張っていく。


「やめろーーー!!離せーーー!!」

「待って!私も行く!」

極力ミカドと離れたくないイチカはミカドを追う。


「ったくあいつら死んでも知らねーぞ」

「だが一理ある……俺らも戦いの中で

育ってきた人間だしな……」

「んじゃ、俺も異形狩りと行くか~!!」グビッ

「行こう!行こう!」


雨昵一家も異形を探しに行ってしまった。


「どいつもこいつも好き勝手行きやがって

お前らはここに残るんだろうな」

「そうです!そうです!あなた方には

残ってもらわなければ私達を誰が護るのです!」

コタロウはまだ覚醒していない

メグミ、ミナト、ユウシンに視線を

向けながら言う。


「ご、ごめんなさい!!」

「メグミ姉ちゃん謝るひつようはないよ!

マナちゃんも言ってたじゃん!あたし達は

覚醒する事そもそもが難しいって!」

「で、でも……足でまといなのは違わないよね……」

「ユウシン!悲観的になる暇があったら、

半妖化出来る様に色々模索しようよ!」


「喚くなガキ共が!!耳障りだ!!」

「そうです!そうです!何時でもこの刃が

あなた方を黙らせる事ができるのですよ!」


ルルが立ち上がりアクビとコタロウの

元へ行き睨みつける。


「なんだ死にてーのか」

「怒るよ!」

「ガッハッハ!!……うるせぇ!!」


アクビはルルを殴り飛ばす。


「ガキが!!なんだ!!鬼だからって

手ェ出されねーとでも思ったか!?

ポンコツのお前もそいつらと同類だ!!」

「そうです!そうです!アクビさんを

怒らせると痛い目を見ますよ!!」


「あちゃ~アンタらやっちゃったね~」

「あァ?なんか文句でもあんのか!?」

「いやぁ~痛い目を見るのはアンタ達じゃね?

言ってなかったっけ?ルル怒らせるとマジヤバだよ」


殴り飛ばされたルルの身体が緑色のオーラに

包まれムクっと立ち上がると人が変わっていた。


ルルの小さな角は伸びて太く発達し

髪型もツインテールはポニーテールになり

可愛らしかったタレ目はツリ目に変わり

全くの別人になっていた。


「ルルをぶったなお前……」

「な、なんだお前!?」

「殺す……」


草鬼裏ルルのもう一つの人格『草鬼裏リリ』。

ルルは多重人格者でルル、リリ、ララと言う

三つの人格を持っている。

リリはルルに危険が及ぶと現れる人格で

気性が荒い性格をしている。

ララは滅多に姿が現れず、仲間たちも

ルルの話でしか聞いた事がなく、

本当にある人格かどうかは定かではない様だ。


リリは刀を抜きアクビ達に詰め寄る。


「や、やんのか?仲間内での争いは

ウタカタがゆるさねーぞ!?!?」

「そうです!!そうです!!仲間内に

刀を向ければウタカタさんが許しませんよ!!」


ウタカタはそっぽを向く。


「アッハッハッハ!!ウタカタがあんたらの為に

ルルを斬るわけないじゃんウケるんですけどー」


リリを刀を振りかぶり地面にザンッ!と突き刺す。


「ヒッ!!しょしょしょ、所詮はガキだ!!

怯むんじゃねーコタロー!!」

「無理です!無理です!こいつ普通じゃない

絶対ヤバい奴てす!!イヤァァァア!!!!」


小柄ながら大人二人を圧倒的に威圧する

リリのエネルギーはどの鬼よりも強者の物。

アクビとコタロウは瀕死になるまで

殴られ続けた……。


「リリやり過ぎですよ、もうこの二人も

懲りたでしょう、やめてあげなさい」

「ウタカタ……お前ら次ルルに危害を加えれば

命ねーかんな!!」

「ふぁ……ふぁい……」

「しゅうぃましぇん……」


アクビ達は気絶しリリはルルに人格を返す。


「ごめんね二人ともリリちゃん怖かったよね」

「いい躾になったんじねぇ~?少なくとも

ルルには二度と手出さないっしょ」


リリを見て残った高校生組と他の人間達も

鬼の恐ろしさを見てと端でビビり散らかしている。


「皆さん大丈夫ですよ!生き残っている鬼は

皆さんに危害を加えたりしませんから!

私と眠っているユキマサさんを除いて」


「それじゃあまるでウタカタさんが

俺達に危害を加えるみたいじゃないですか~」

カズイチはヘラヘラしているが冷汗を垂らしている。


「皆様にも話しておかなければいけませんね」


ウタカタは狂鬼化の事を知らない者達に説明する。

基本的は自分の意思で狂鬼化できるが、

戦闘中に勝手に狂鬼化してしまう事も稀にあり

仲間を危険に晒してしまう可能性がある事。


ユキマサは眠りから覚めた直後から狂鬼化していて

次に目が覚めた時に狂鬼化していれば

異形所の話では無い事を。


「それって……口だけのこいつらより

危ねーじゃねーか!!ふざけんな!!

俺達ずっとこんな危険な奴といたのかよ!!」

自身の身を案じ声を荒らげるウズキ。


「落ち着け蘭闘君!」

「でも、セイヤ……そんな事が怒るならこの先共に

行動するのはあまりいい判断とは思えないわね……」

「レイさんの言う通りね……でもこの人達の力が

あったからこそここまで生きれたのも事実……」

サヤはウタカタとユキマサを追い出す雰囲気を

変えようとする。


「問題なかろう……」

ここまでずっと無口だった大吹ダンギが口を開く。


「ワシらであれば狂鬼化如きいくらでも

制止可能あろう……」

「そうだね、いざとなれば妖力全開で止めるし

みんなも狂鬼化した鬼より強くなればいいだけ!」

「ミキリンの毒があれば余裕余裕♪」


「それなら安心かもしれませんね、

皆さんこの場は一旦落ち着いて、半妖の方々の

言うことを信じてみませんか?それに火花衣先生の

言う通り、鬼の方々のおかげで無力だった私達が

ここまで生き抜いて来られたことも事実ですからね

もしウタカタさん達が狂鬼化して苦しんでいる時は

私達が強くなって狂鬼化を止めてあげられる様

しっかりと修行しましょう」


ヒラノリの言葉にみんな賛同し

場は一旦落ち着きを取り戻すが……。


何も発言していないユキマサと戦ったハオリだけは

別行動に賛成している様子。


一方、ミカド達は――。

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