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KAMITUKU 第一部 ~end of the world~  作者: きなみ
第二章 黒神兄妹編
31/57

第31話 「雷皇」

睨むミカドと不敵笑い声を発する片翼の人型異形。


「笑ってられんのも今の内だぜ!!」(怖ぇ……)


先手必勝!ミカドは雷閃を異形の頭部に撃ち込む。

細く長い指で当たった箇所をポリポリしている異形。


「もう、めっちゃ弱ぇ俺弱ぇ……」


しかたなくミカドは落ちている

建物の破片を手に剣を生成する。


ラフラフ


片翼の人型異形が地面を蹴り一気に間合を詰め、

ミカドを蹴りあげようとするが、ミカドは剣の

サイズを大きくして盾にする。


「かかってこいや!!」


バキンッ!!


いとも簡単に剣は折れミカドの腕に

異形の蹴りが当たってしまう。


「いでぇぇぇえ!!!!イチカより痛い!!!!」


間髪入れず異形はミカド目掛け飛んでくる。

ミカドは両手に雷の球を作り出す。


「これでどうだよ!!」

雷塊らいかい!!』


放った雷は異形にヒットし動きが止まる。


「おっしゃ!!少しは効いたかこの野郎!!」


異形はその場にあぐらをかいて

細指をクイッと動かしミカドを挑発する。


「なんだお前!!死にてねーのか!!」


ラフフフォ


「笑うな!!知らねーからな!!」

(チャンス到来!!そのまま舐め腐ってくれ!!)


ミカドはジンの教えの通りしっかりとエネルギーを

意識し、海月の異形を一撃で倒した時の力を

入念にイメージする。


ミカドの角が大きく発達し全身から

バチバチと稲妻を放ち始める。


「行くぜ……一撃で仕留めてやるよ」

ラフォ?

「今更怖気付いても遅せぇぜ!!ハァァァア!!」


雷伝らいでん!!』

バチチチチッ!!!!


雷伝が地面を伝い片翼の人型異形に身体に

まとわりつく様に雷が流れる。


ラフォ?

ラフフフォ


身体から湯気が上がっているが

全く効いていないかの様に笑っている。


「ハッハッハ!痩せ我慢は寄せ異形!!」

ラフフフォ

「そうかよ……上手く行かねーし、今後の異形が

全部こんな強かったらマジで洒落ならねぇ……」


ミカドはありたったけの力を打つけたつもりだが

あの時の様なエネルギーの枯渇は感じられず

まだまだ持て余してるのを感じていた。


ラフォッ!


飛び上がりミカドの前に着地した異形は

細指をミカドの顔に添わせる。


「ヒッ!!気っ食悪ッ!!」


手元にあった石を短剣に変えて

胸部の辺りを切りつける。


思わず切りつけたが意外と簡単に

片翼の人型異形の身体は斬れた。


「ハハァ~ン、見つけたぜお前の弱点!!」


ミカドは間合を取り小石をどんどん投げやすい

小さな剣に変えて異形に浴びせる。


ラフォ!ラフォ!


サクサクと刺さって行く小さな剣に怯え

片翼の人型異形はミカドから距離を取った。


「ニヤァ……」


悪い笑顔のミカドは普通の剣を生成し構える。


「おら、どうした!かかって来いよ!

来ないならこっちから行くぜーーー!!!!」


怖気づき動かない異形に剣で切りかかるミカド。


バキンッ!!


「そうだったーーー!!こいつの蹴りの方が

上だったーーー!!!!」


反射で蹴った異形はミカドの剣の脆さを

思い出したのか余裕綽々の様子になっていた。


形勢逆転は一瞬で終わりミカドに蹴りを浴びせる

片翼の人型異形。


「ウガァ!!ウゴォッ!!ゴガァッ!!」

(やべぇ……死ぬマジで死ぬ……)


「ミカド!!」

バキィ!!


エグい音を立てて吹き飛ぶ異形。


「イチカ!!」


ユキマサに襲われ気絶していたイチカが

目を覚まし、状況を把握してミカドの助けに入った。


「ごめんね……私が寝てる間に……

ミカドは休んでて……」

「やめろ!!その怪我じゃ無理だ!!」

「無理かどうかは分からないでしょ……

私はミカドみたいに力の使い方が分からない」

「なるほどな……一発で仕留められなかったら

そこまでだ、いいな」

「任せて……」


力の使い方が分からないイチカ、つまりミカドが

力の使い方を覚える前の状態、無意識の制限が

ない状態という訳だ。


「よくも私の大事なミカドをこんなに

してくれたわね!!かかって来なさい!!

千倍返しでジ・エンドよ!!」

「なんだそれ?」

「勢いで言っただけ!!恥ずかしいから

気にしないでよ」


片翼の人型異形は折れた腕の再生が終わると

イチカ目掛けて飛び上がる。

構えを取って落ちてくる異形を待ち構えるイチカ。


「イチカッ!!」

「大丈夫!!」


闇呑あんどん


イチカから濃い紫色のオーラが溢れ

視線の先に闇のオーラが集まり落ちてくる

異形を捉え包みこもうとしている。


「な、なんだそれ!?」

「な、なにこれ!?!?」


イチカは思った力とは別の能力に驚き

途中で技が消えてしまい、エネルギーが枯渇した

イチカはその場に倒れる。


闇の力から開放された異形も驚き

瞬時に間合いを取った。


「イチカ!!しっかりしろイチカ!!

そりゃ、あん時の俺と同じになるよな……」


異形は体勢を立て直しミカドを蹴り飛ばし

気を失うイチカを片方の細腕で掴みあげ

もう片方の手を心臓の辺りにつき当てる。


「やめろ!!何する気だテメェ!!!!」


ラフフフォ

異形の細長い指はイチカの胸を貫いた。


「テ……テメェ……」バチッバチチッ!!


異形はミカドの前にイチカを投げ捨てる。

イチカを見てミカドはあの時の暴走状態の様に

手から身体が少しづつ黒く染まり出す。


「……クッ……落ち着け…………」


暴走状態になれば皆を皆殺しにしてしまう事が

分かっているミカドは必死に暴走を抑える。


なんとか暴走状態を抑えたミカドは反発的に

雷が身体からバチバチと荒立てている。


「許さねぇ……許さねぇ……」


ミカドは片手を異形に向けると

雷が手に集まりバチバチと大きな音を立てている。


ラフ!?ラフ!?ラフ!?


雷皇らいこう!!!!』


片翼の人型異形に高威力の電撃が

ミカド手から放たれ、瞬く間に異形は塵と化した。


「ハァ……ハァ……早くサヤさんの元に……」


力を使い果たしたミカドもイチカと並ぶ様に

倒れ気を失ってしまった。


ミカドの元に何者かが歩み寄る。


「せっかくのレアな異形を塵にされたら

ひとたまりもないもん……でもこいつらに死なれたら

もっと困るんだもん、助けてやるもん」


正体不明の何者かはミカド達を宙に浮かせて

焔高の校門前まで送り届け立ち去る。

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