第24話 「新たな協力者、半妖」
ミカドとウタカタは半妖達に助けられ家に戻った。
「おーい!みんなー!戻ったぞー」
家に避難している仲間達を呼ぶミカド。
「ミカド!!戻ったか!!ってお前ら……」
「よっ!!ジンまだ生きてたか!!」
「ったりめーだろ!!テメェこそまだ生きてたか」
「はぁ?俺を誰だと思ってんだ!?」
「はいはーい二人ともそこまでー!
今はこの人を治療しないと!!」
恐る恐るひょこっと顔を覗かせるイチロ。
「ミカド無事だったかお……、おぉぉぉお!!!!
なんだお??なんだお??この個性的な人達は
いったい誰なんだおぉぉぉお!!!!」
「白地!!」
「ハイッ!!」
「ミカドとウタカタの一大事だ!!説明は後!!」
ミカドとウタカタの状態を説明して家に入ると
全員横になりバイオパックに包まれていた。
「なんだよこれ……」
「ミカド君……無事だったのね……」
「サヤさん!これは!?サヤさんも血まみれ……
いったい何が……イチカは!!」
「みんな大丈夫よ、時期に良くなるわ」
「火花衣、こいつの手足治せるか」
ミカドの状態を見て驚愕するサヤ。
「どうやったらこうなるのよ……」
「治りませんかね…………」
「分からないけど、八蘇木君もバイオパックで
様子を見てみるしかないわね、これが最後の一枚、
病院に戻って補充したいわね」
「どこに居ても危険は変わらない……
行きましょう、みんな回復したら直ぐに!!」
丸一日が経ちミカド含め無事に全員が回復した。
改めて半妖達は新たな協力者として名を名乗る。
「俺は『山剛バクマル』だ!!」
「うちはねー『蛙螺喰カリン』!
目につくもの何でも食べちゃうの怒らないでね!」
「ワシは『大吹ダンギ』……」
「私は『呪幻狐舞ハオリ』です、
よろしくお願い致します」
「最後に私!『美酒天童ミキリノカミ』!
昔人間に神様って勝手に崇められてたけど、
全然違うから気安くミキリって呼んでね」
「あたしは『愛美希ミナト』!!
よろしくねー!!」
「ミ、ミナトちゃん!?!?」
「回復力……人間とは思えないわね……」
驚くミカドとレイ。
「さすがあのお父さんの子ね……」
サヤも唖然としている。
ミナトは自分を生かす為に死を選んだ事を
少し悲しむが直ぐに受け入れた。
ウタカタも目を覚まし、昨日の出来事をミカドと
ウタカタに説明してミカドは何とか受け入れたが
自身の暴走で全員を危険に晒した事を深く反省した。
「そういやさ、ミカドの能力は半妖に近いかもな」
ジンはミカド特徴を見て違和感を感じつつも
半妖なのではないかと考えた。
「って事は俺って半妖なの??」
「えーーーやだーーーミカド人間やめたーーー」
「俺が半妖ならお前もその可能性あるだろ……」
「あーそっか!!ならいいや!!」
人間やめたミカドに嘆くイチカに耳打つミカド。
イチカは額の小さなイボのような角を
前髪越しに触り直ぐに立ち直る。
八蘇木ミカド、野乃木葉イチカ、輝義志セイヤ、
雪ヶ原レイ、来恋千メグミ、蘭闘ウズキ、
白地イチロ、往念ヒラノリ、火花衣サヤ、
陽山河神瞳院カズイチ、夜勝刃ユウシン、
血刀泉鬼ウタカタノヒメ、轟鬼ジン、
鬼灯アカネ、草鬼裏ルル、暇地鬼アクビ、
念刕鬼コタロウ、美酒天道ミキリノカミ、
呪幻狐舞ハオリ、山剛バクマル、大吹ダンギ
蛙蜾喰カリン
全員で火花衣病院へ向かう。
八蘇木山の麓には多くの異形が進行して来ていた。
「この数……大丈夫でしょうか……」
「大丈夫よ、往念さん、今は鬼の方達、
半妖の方達、それに八蘇木君と白地君もいるわ」
「レイお姉ちゃん……」
「ユウシン君は私がしっかり護るから安心して」
キャウキャウ!
「キッペイもユウシンを護ってね」
キャウッ!!
「アカネ、雪ヶ原さん、アクビ、コタロウは
皆さんの守りに徹して下さい!!
ミキリ達は後方をお願い!!」
「任せてウタカタ!!後ろの護りは万全だよ!!」
「私、ジン、ミカド君、イチロ君で
皆さんの道を切り開きます!!」
「俺の力の見せ所だぜ!!イチカ見とけよ!!」
「僕も成長したんだお、ミカドには負けないお!!」
ジンがミカドの真横に立つ。
「ミカド……何があってもそれが運命ってやつだ、
強い心を持って戦いに挑めよ」
「はぁ~?流石のジンさんでもこの数に
ビビちゃったんですか~??」
「違ぇよ!!俺が異形如きにビビるかよッ!!
…………お前がまた暴走すれば今度こそ
全滅するって話だ……だから何があっても――」
ミカドは自身の暴走状態の記憶は無い
しかし、皆の命を危険に晒したという
重大な事態を起こしてしまった事は
脳裏に刻まれている。
「ねぇよ……心配ねぇよ……もう誰一人死なせない
そう決めたんだ!!異形殲滅して全員生き残る!!」
「そうだな……お前が死なねー様に俺も全力で
異形共ぶっ倒してやるぜ」
「…………俺の事好きなの……?」
「違ぇよ!!きっしょく悪い!!お前に死なれたら
戦力ダウンで生存率ダウンだろ!!」
「誤魔化さなくたっていーぜー」ニヤニヤ
「やっぱ俺の手で殺すッ!!」
山に迫り来る異形の大進行。
無事切り抜け、火花衣病院にたどり着けるのか。
一方で五黒一家は武器を補充しもう少しで
八蘇木町と言う所で異形の大進行に
巻き込まれてしまっていた。
「くっそぉぉぉお!!!!走れ!!お前ら走れ!!」
「走ってんだろ……騒ぐ暇があったら
どうするか少しは考えろリーダーだろ……」
「おっ!俺の事一家の長と認めてくれたか!」
「言葉の綾だ……黙って走れ……」
異形は速度を上げて進行する。
速度の遅い小型の異形を踏み潰してまで
マサ達を追ってくる。
「なにがなんでも殺すってかぁ~」グビッ
「こんな時位酒やめたら??」
「結埜ちゃ~ん、バジオおじさんはもう
限界だよ~おんぶして~」
「酔いすぎよ!!前向いて走って!!」
「ハッハッハ!!こんな状況だからな!!
飲まずにはいられないんだろ」グビッ
「タカオミまで!!」
「仕方ね~奴等だな」
マサはいきなり足を止める。




