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KAMITUKU 第一部 ~end of the world~  作者: きなみ
第一章 異形襲来編
20/57

第20話 「打倒異形!鍛錬開始!」

明日からの鍛錬に備えて今日はゆっくり休息する。


「そういえば、お二人の見覚えがあるのですが

どこかで会っていたりしませんか?」


ヒラノリは鬼であるアクビとコタロウの

顔に見覚えあった。


「あぁ?お前なんざしらねーよ」

「そうです!そうです!あなたの顔なんか

見た事ない!私達はね」

コタロウは何か意味を含めたようにニヤニヤする。


「思い出した!あなた達は殺人の罪で

大陸防衛軍射殺された人達だ!」


「そうです!そうです!正解です!

射殺されてはいませんが、鎮静剤を撃たれて

政府に保護されたのが私達です」


「犯罪者を保護?!どういうつもりで……」


「私達、鬼は今となっては希少な存在ですからね」

ウタカタが会話に入る。


「どういうことですか?」


「昔は法というものが無く、地域ごとの規則が

あったぐらいですから、殺人はもちろん色々な

犯罪が当たり前の様に起きていました……

人間はどうにも出来ない程の負の感情に溢れると

鬼化してしまうので、法のない時代は

鬼も沢人間に劣らない程にいました」


「人間に劣らない程の鬼……ですか……

それほど人々が辛い思いを……今の時代とは

想像出来ませんね……」


「全ての鬼が人間だったわけでもないですよ、

鬼と鬼から生まれてくる子は人間ではなく

鬼として生まれてきますから」


「なるほど、鬼は鬼で人間の様に繁栄して

いたという訳ですか」


「しかし、それほど反映していた鬼はどこに?

人間と同様に繁栄していたのですよね?」

セイヤが疑問をウタカタに投げる。


「これもまた大昔の話なのですが、種族間の

大きな争いによって鬼は壊滅してしまいました、

それから私達は保護対象になったと聞いています」


「壊滅……ですか……想像するだけで

恐ろしいな……」


人間から誕生した鬼が人間に忌み嫌われる様に

なったのは復讐を果たす人間だった鬼が

人を斬り、時には暴走して関係の無い人間にも

被害が及んでしまったからであった。

中には復讐を果たし人間と何ら変わりない鬼が

人間を護るために戦ったが、単純な力の差に

怯えた人間達に殺されてしまった。


「あ……あの……」

「ユウシン君!!目が覚めたのね!!」

ようやく気を失っていたユウシンが

目を覚ましレイが飛びつく。


「レ、レイお姉ちゃん!な、何するの!?」


目が覚めたユウシンにユウシン以外の

夜勝刃家の皆が異形に殺された事を説明した。


「う……うぅ……ソノミお姉ちゃん……

やだよぉ……やだよぉ……」

夜勝刃家で見放されたユウシンを唯一

見放さなかった夜勝刃ソノミが自分を庇って

死んだ現実をユウシンは受け入れたくなかった。


「ユウシン君……おいで」

レイに抱き抱えられて泣いているユウシン。


皆、家族を思い出し、ユウシンにつられて

涙をこぼした。


「ユウシン……今生きてる俺達がみんなお前の

家族だ、俺達はソノミさんにお前を託された、

これからは一緒に生きて行こう」


「やだよぉ……ソノミお姉ちゃんがいいよぉ……」


「そうだよなぁ……ソノミお姉ちゃんが

いいよなぁ……」

「ミカド、諦めるの早い!!」

ミカドはユウシンをなだめ様としたが失敗。


「ったく、何時までもグチグチ泣くな!!

お前も男なら!!姉ちゃんの仇を打つぐらいの

気合いを見せろ!!泣いてどうにかなる世の中じゃ

ねーんだよ!!甘ったれんなクソガキ!!」


「ウズキ君……酷いよ……あんまりだよ……

うわぁぁぁん!!」

「メグミ、なんであんたが泣くのよ……、

蘭闘君、ユウシン君はまだまだ子供なの

男とか女とかの話じゃないのよ」


「わ……分かってるよ……すまん」


ユウシンはレイから離れる。

腕で涙をゴシゴシ拭う。


「ぼ、僕……負けない……強くなる……

一生懸命強くなって異形……倒す……うぅ……」


ユウシンはウズキの言葉に感化されて

家族の仇を取るために意を決する。


小さな子の勇気に感動し、負けてられないと

異形に立ち向かう決意をする一同。


「ウズキやるじゃん、お前も負けられないなー」

「う、うるせぇ!!俺様はもう最強だし?

鍛錬なんかしなくても異形なんかワンパンだし?」

「へー、じゃーウズキは明日からの鍛錬に

参加しなくても最強だから大丈夫かー」

「おう、よゆーよゆー……」

ウズキに肩を組んで煽るミカド。


――翌日――


既に覚醒しているミカドはジンと

イチロはウタカタとワンツーマンで鍛錬する事に。


他の人達はアカネやレイが

生存率をあげるために護身の鍛錬をする。


「よろしくな」

「敬語使える様になったら鍛錬してやる」

面倒くさそうな顔をするミカド。


「よ、よろしくお願いしますお」

「(今の方達は語尾に『お』をつけるのでしょうか?)

はい!よろしくお願いしますお!」


ウタカタに四方から視線が集中する。


(あれれ?私何か間違えてしまったでしょうか)

「ヒメ様万歳!!僕頑張るお!!」

「はい!頑張りましょうお!!」


再びウタカタに視線が集まる。


(やっぱり普段通りで行きましょう……)


「で、お前はどうすんだ、やんのか?」

「当たり前だろ!力の制御が出来なきゃ

ロクに戦えないんだ……、一体倒す度に

毎回倒れてられねーしな……」

「はぁ……なんでお前は俺にだけ敬語を

使えねーんだよ」


轟鬼ジンは人間から鬼になった訳ではなく

政府が鬼と攫ってきた人間を無理やり子作りさせて

僅か確率で元々鬼として生まれて来た子達の一人で

特に人間に恨みとかはないが、ウタカタに聞かされた

昔話で人間の手によって鬼が淘汰された事が

気に食わず、施設で保護されている時から

人間に強気でいる。

覚醒したミカドが同族の鬼ならタメ口でも

気にしなかったジンだが、人間でも鬼でもない

ミカドだからこそ余計に気を許せないのだ。


(俺も何を意地になってんだ……鬼とかいう

未知の存在にビビってるからか……

これからこの世界を救おうと言うのに

我ながら情けないな……)

ミカドはミカドで鬼にナメられないように

ジンに強気でいた様だ。


「師匠!!」

「お、おう!なんだ急に……」

「俺、強くしてくれ……強くなってもう、誰も

死なせたくないんだ!!稽古をお願いします!!」


ミカドは深々とジンに頭を下げてお願いした。


「そ、そうか……わかりゃあいいんだ、

よっしゃ!みっちり鍛えてやるから着いて来い!!」


意気揚々にミカドとジンは他の人を

巻き込まない為にどこかに消えていく。


「私達も他の方を巻き込まないように

移動しましょうか」

「了解だお!!ヒメ様!!」

「そ、その様は付けなくていいですよ……?」

「了解だお!!ヒメ!!」

「出来ればウタカタと……」


それぞれの鍛錬が始まる。

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