第04話 地獄の特訓
今回はステータスに新しい要素を追加しました。引き続き感想やレビューよろしくお願いします。
寮に向かう最中はこれといった会話もなく、俺達の寮まで着いた。
「えーっととりあえず中に入ってから色々話そうぜ」
「はい、お邪魔します」
「まずは自己紹介からかな、俺はアズマ リュウジだよろしく!」
「僕はヴィントです。よろしくお願いします。」
「僕は、ソイルです。よろしくお願いします…」
「なんか昨日の流れで助けちゃったけど迷惑だったか?」
ソイルは少し考える素振りを見せた
「えーっと・・・ドゴールさんは多分お2人が思ってるほど悪い人じゃないです…」
「そうなのか?約束は守ってくれたみたいだけど、あんま良い人には見えなかったけどなー」
「そうなるといじめられていたとかじゃないんですか?」
丁度聞こうと思ってたことをヴィントが質問してくれた。実際どうなんだろう。
「うーんと、戦うのが苦手でそれを克服しようと思って周界者のドゴールさんの下で鍛えてもらおうと思ってたんですけど、結局ダメで雑用ばっかりやってた感じです。」
「もしかして余計な事をしちゃったか?良かったら話ぐらいは聞くよ」
「二人共、ごめんなさい。僕の早とちりでこんなことになってしまって・・・」
「い、いえ大丈夫です…心配して助けてくれてるのは分かってたので、嬉しかったです。良かったら僕のステータスを教えるので、お二人のステータスを見せて頂けませんか?」
「俺は構わないけど、多分参考にならないよ?」
「僕も構わないですよ」
「ありがとうございます!先に僕のステータスから見せますね」
ステータス
名前:ソイル 年齢:17 種族:森人
召喚回数<1回> 帰還回数<0回>
職業:弓使い
レベル:3
最大体力:54/54 最大魔力:105/105
スキル
弓術:Lv1 木魔法:Lv1 土魔法:Lv1
ユニークスキル
土壌改良
マイナススキル
悪弓 弱気 不運
称号
異世界から召喚されし者
「ソイルなんていうか、お互いめげずに頑張ろうな…」
「そうですね…アズマさんのステータスを見たらなんだか頑張ろうって、思いました…」
「なんていうかごめんなさい…」
「ヴィント、そこは謝らないでくれよ…余計悲しい気持ちになるじゃないか…」
ドンドンッ!ガチャッガチャガチャ!・・・バーンッ!
「入るぞ!」
「なんだ?二人だけかと思いきやもう一人いるのか、訓練をサボって仲良くお喋りとはいい御身分だな!」
いやーえー?ドアに鍵掛けてたのにぶっ壊して入ってきたんだが・・・ん?訓練って言ってたか?
「どちらさまですか・・・?」
「む?私か?お前らの指導を任された御剣 焔戦闘教官だ!そういえばお前らは昨日の集会に来ていなかったな、初日からサボっただけでなく、二日目もサボるとはな、みっちりと教えてやる必要があるな!!」
まずい!確かに昨日、今日と色々あってすっかり忘れてた・・・しかも訓練場なんてさっき行ってきたばっかりなのに全く気付かなかったぞ。
御剣 焔と名乗った教官は名前の通りの見た目をしていた所々服や髪燃えている、どういう原理で燃えてるんだ?燃え尽きるわけでもないし、そういうスキルなり、種族なのか?不思議だ、だが今はそれどころじゃない、今一つわかるとしたら絶対に怒らせてはいけないタイプだという事だ
「訓練場に行くぞ!!装備は揃ってるな!防具に着替えてる時間などない!武器を持てぇい!む?そういえばお前は・・・知らん!だがお前もサボりなのは一緒だ!まとめて鍛えてやろう!行くぞぉ!」
「「「うわああああああ」」」
俺らは三人まとめて持ち上げられ、訓練場まで有無を言わせず連行された・・・
「「「サボってすいませんでした!」」」
「ふむ、いい土下座だ、だが私は言葉でわからせるのは大の苦手でな!だが身をもってわからせてやるのは大得意だ!よってお前らには私の特別メニューをやらせてやろう!まずは全員ステータスを見せろ!」
「「「かしこまりました!!」」」
俺達のステータスを見た教官の反応は、まずヴィントを見た後鍛えがいがありそうだと喜んでいたのだが・・・ソイル、そして俺のステータスを見た教官は先ほどからは考えられないほど眉間に皺を寄せて、困惑していた・・・
「あ、あのうできれば、盾の使い方を教えて欲しかったり、欲しくなかったり?」
教官が凄まじい笑顔で俺の顔を見た。
「ほう?盾か、なぜ盾を学びたい?」
「えーっと・・・」
これさっきの戦闘の話をしたらまた怒られそうだよなぁ
「なんだ?特にないのか?それならそれで構わんぞ」
「ヴィントと話したときに盾が向いてるんじゃないかと昨日話してたのでどうかなと思ったんですが」
「なるほどな、確かにアズマは眼のスキルも持っていることを考えるに向いているかもしれん、だが死ぬほど痛いぞ?まあ嫌だと言われても手加減などしないがな!」
「やる前からやめたくなってきた・・・あいたっ!」
「やる前から弱音を吐くんじゃない馬鹿者!」
そうして教官のありがたーい特別メニューがスタートした。
ヴィントは立てなくなるまで走らされ、無理矢理スタミナポーションを飲まされ、立てなくなるまで走るの繰り返しだった、後半は体術の訓練。
ソイルはひたすら筋力トレーニング、体幹トレーニングなど基礎的なトレーニングをそれはもうみっちりと行い、弓に関しては全てのトレーニングメニューをこなした後に10発だけ許可された
そして俺は、朝から晩まで教官のサンドバッグになっていた・・・機嫌が悪い日はまさに地獄のような時間を過ごした。その時はそれはもう必死に攻撃を受け続けていたので気づいたときには一日の内2割ほど防げるようになったものの、教官は一日剣を振るっても全く疲れる様子を見せずいつも物足りなさそうな顔で帰っていく・・・
教官の指導が始まってから一か月が経った。
マイナススキルを追加しました。マイナススキルは努力や訓練、又はなにかしらの治療によって克服、回復することが可能です。
アズマにマイナススキルを追加しました。
【魔力抵抗(破損)】【魔力回路(破損)】