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第02話 ルームメイト

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寮へ向かうための案内役は騎士の人がしてくれるようだ。自分を含め10人程が一緒に行動するようだ。


寮に向かっている最中、何人かこちらを見ていた。もしかしたら神官さんとの会話を聞かれてたかもしれない、なるべくトラブルには巻き込まれたくないので大人しくしていよう。


「こちらが共同で生活していただく為の寮となります。恐れ入りますが個室は5部屋しかありませんので、誠に勝手ながらこちらの方で決めさせていただきました。このまま施設の説明に移らせていただきます。」


なるほど10人でシェアハウスって事かー、家族以外と一緒に寝食を共にしたのは高校の時以来か、出来れば気を遣わない相手がいいな…っと今ので最後の施設の説明か、食堂、大浴場、訓練場などの施設はかなりの大人数を想定しているようで物凄い大きかったな。

後は書庫などもあるそうだ。魔導書があるかもしれない。


寮の中は、入り口から入ってすぐが共同のスペースになっているようだ、そこから各部屋に繋がっていて、ドアには名前が書かれている。俺の部屋はここか、同部屋なのはヴィント君?みたいだ


彼は身長160㎝程、髪色は緑と金が混ざったような綺麗な髪色で、目は深い青色をしている。あどけなさの残るものの整った顔で年齢的には15~16歳程に見えるのでまだまだ伸びる余地のありそうな男の子だった。

ちなみに俺は170㎝の黒髪、黒目で顔も地味などこにでもいるタイプの顔だとよく言われていた。


「初めまして、俺の名前は東 竜次です。これからよろしくお願いします。」

「はい、初めまして!僕の名前はヴィントと申します、こちらこそよろしくお願いします。」


「いきなりなんだがヴィント君っていくつぐらいなんだ?」

「ちなみに僕は18歳になったばかりですね、僕の事は呼び捨てで構わないですよ」

「18なのか!もう少し下に見えたよ、遠慮なくヴィントって呼ばせてもらうよ」

「アズマさんっておいくつなんですか?」

「俺は21になってから半年ぐらい経ってるかな~嫌じゃなければ俺も呼び捨てで構わないぞ?」

「お気遣いありがとうございます、昔からこうなのであまり気にしないでください!」


その後はヴィントと気づいたら夕飯の時間までお互いのスキルなどについて話していた。俺のステータスを見せると驚かれた、その後はかなり気まずい空気になってしまった・・・

丁度夕飯の時間になったので二人で向かうことにした、他の人達も行ったのかな?


ヴィントのステータスを見る機会を逃してしまったので先に見せてもらうべきだったなと反省・・・


ヴィントの世界では異世界に召喚されることは誰でも知っているらしく、珍しくもないらしい。話によると召喚されたのは初めてだそうだ。スキルなどは元の世界にもあったので共通する部分が多いらしく、知識が豊富で細かいところ教えてくれたのでかなり助かった。

なんでも召喚された回数とその際の貢献度に応じて次回召喚される際にボーナスが付き、回数を重ねていく程に強くなっていくシステムらしい。

何度も異世界に召喚されている人達の事を世界を周る者、【周界者】と呼んでいるらしい

そのまんまだな・・・


二人で食堂に行くことにした、基本的に騎士の人達や周界者の人達が優遇されているみたいなので、召喚されたばかりの自分達はかなり後ろ方だ

「おい!お前!順番守れよ!」


近くでもめ事が起きたらしい、ちゃんと並べばいいのに…

そう思っていると横から手が伸びてきて前を遮られた。


「わっ!びっくりした・・・」

「無視すんなよ!お前俺らが並んでたのに飛ばしただろ!」

「えっ?一番後ろから並んだと思いますけど、勘違いじゃないですか?」

「勘違いじゃねえよ!俺らはこいつの後ろに並んでたんだ!な?」

「は・・はい・・」


気弱そうな少年が見るからにガラの悪い二人組に肩を組まれていた。

これ以上絡まれても面倒だな、前を譲るか


「そういう事でした、どうぞ、ヴィントもいいか?」

「アズマさん!僕は気に入らないですよ!彼らはその少年を利用しているんです!」

「なんだとぉ?」


ヴィントはそういうタイプか…嫌いなタイプじゃないが騒ぎが大きくなってきたし後ろの人達も俺らを面倒がってるから終わらせたかったんだが、どうするか


「おい!ガキ!何が気に入らないって?俺らはこいつとオトモダチなだけだぜ!会ったばかりのお前に何が分かるって?ああん?」

「ヴィント、ここで揉めてもしょうがないぞ、騒ぎが大きくなってるし後ろにも迷惑になってる、俺らは並びなおそう」

「フー…そ、そうですね、熱くなり過ぎました。」

「なんだぁ?尻尾巻いて逃げるのかぁ?明日東の訓練場で待っててやるから絶対来いよ!来なけりゃこいつと訓練するだけだけどなあ!ハハハッ!」

「わかった!必ず行くからな!そっちこそ逃げるなよ!」

「頭痛くなってきたよ…」


俺も行かなきゃだめだろう、初日から面倒事に巻き込まれるってツイてないなぁ

見た感じあいつらは、レベルも俺らより高いだろうからかなり厳しい戦いになりそうだ。


俺達は二人でご飯を食べ、寮に向かった。何か忘れてる気がするんだが、思い出せないな・・・



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