第01話 プロローグ
文章力が絶望的なので見る人が見たらツッコミどころ満載だと思いますが、温かい目で見守ってください。
アースウェル王国 王城にて
「儀式の準備がすべて完了致しました。これより召喚の儀を執り行います。」
「うむ、開始せよ___。」
毎日、毎日同じ場所に行っては、誰にでも出来るような作業を繰り返し、休みには漫画やゲームをして過ごす。退屈でしょうがない。いつか世界を見て回るのも悪くないな___。
いきなり目の前が真っ白になったかと思うと、次の瞬間には全く見覚えのない空間が広がっていた…
「よくぞ来てくれた!異世界の戦士達よ!待っていたぞ!」
俺はさっきまで家で過ごしていたはずだ、もしかして夢でもみているのか?
漫画やゲームでよく見るようなザ・王様って感じだな、場所も城っぽい?感じだ。ガラにもなく、少しワクワクしているのがわかる。
「早速ではあるがステータスを確認させてもらおう、この世界については確認後に説明する予定である。」
王様の一言で周りの人間達が動き出し始めた。
「立てますか?意識がはっきりしているようでしたら左側の列に並んでください」
「は、はい」
とりあえず言われた通りに左側の列に並ぶことにした。
よく見ると色々な見た目の人が居る、剣を装備した獣人?の2m以上ありそうな大男までいるとにかく目立っている。
そんなことを考えている間に列が進んで順番が回ってきたようだ、さてどんなステータスなのか楽しみだな。
「次の方~この水晶に手をかざしてくださーい それまでは動かないでくださいね~」
「わかりました!」
対応してくれたのは女性の神官さん、控えめに言ってめちゃくちゃ可愛い!ゆるふわ系というやつだろうか、癒される感じだ、もうすでに異世界に来てよかったかもしれないと思っている俺はチョロすぎるだろうか。
不思議な感覚だ、自分がステータスを見れるようになったのが分かる。意識すると目の前に薄い板が現れた、これがステータスを見るためのものらしい。
「お疲れさまでした~!これで完了しました!気分はどうですか?違和感で気持ち悪くなる人もいるんですけど・・・」
「あー、大丈夫そうです。えーっとステータスの見かたを教えてもらえますか?」
「本格的な説明は後でされると思うので、とりあえず私が軽く見ちゃいますね!えーっと・・・」
顔が近い……めっちゃ良い匂いがする……。
「えー?なにこれー?見たことないです~」
「ど、どうしました?もしかして凄いスキルとかありました?」
「あーここを見て頂けると・・・」
彼女はなんとも微妙そうな顔で言った、言われた場所を確認してみると・・・
ステータス
名前:東 竜次 年齢:21歳 種族:人間
召喚回数<1回> 帰還回数<0回>
職業:魔法使い
レベル:1
最大体力:100/100 最大魔力:0/0
スキル
観察眼:Lv1
マイナススキル
【魔力回路(破損)】【魔力抵抗(破損)】
称号
異世界から召喚されし者
魔法使いなのに魔力が0・・・しかもマイナススキルってなんだ?これの所為で魔力が無いのか?
魔法使いとしては絶望的だということは分かったが、それ以外はわからん・・・
後持ってるスキルは、観察眼:Lv1かー微妙すぎるぞこれ・・・
そんなことを考えていると心配そうに神官さんが声をかけてくれた。
「あのー?大丈夫ですか?私は見たことがないマイナススキルなんですけど、克服することもできるので諦めずに頑張りましょう?」
目の前に天使がいるんですけど!できれば一緒に頑張りたいんですが!
「はい!頑張って克服して、立派な魔法使いになってみせます!できれば一緒に_。」
「ふふっその意気です!ではあちらへどうぞ~!」
見事に受け流された俺は詳しく説明を受けるために大部屋へ。
全員が揃った所で、説明が始まり、大体二時間近くかかった。
一つ一つの説明が長かったので、自分なりに内容を纏めてみた。まずこの国の名前はアースウェル王国、王都の名前がタイタニアで現在いるのが王城だそうだ。
・召喚された理由は魔獣の討伐や魔王の討伐の為にという話だったが、どうにも怪しげな部分もありそうだった。
・他国でも同じように異世界から戦士を集めているらしい、既に俺達は水晶に触れた時にこの国の召喚者として登録されているらしい。説明の際に盗賊などに身を落とした者は総力を挙げて潰すと脅された。
・召喚未経験者は戦闘の訓練などから始めるらしいこと、明日から始まるそうだ。
・共同の寮に入るなどの説明も受けた。
話の大部分を占めていたのは、ステータスについての説明、スキルについての説明だった。スキルは
ユニーク、エクストラと上がっていくほどに強力なスキルを覚えるようだ。
マイナススキルは自分自身が意識的、無意識的に苦手とするモノがある場合、又は外部からの攻撃によって呪いなどを与えられた者のステータスに表れるらしい、マイナス補正が付くので、克服するには自身が変わるか、治療によって直すことは可能だという話だ。
大体はこの辺の説明が長かった気がする。寮があるらしいのでまずはそこに向かうことになった。
観察眼:Lv1 『対象を指定し、観察した場合 通常時よりも変化を捉えやすくなる』
レベルに応じて効果が高くなっていきます。