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この戦争は終わる――ヴィランの死を以て


「愉悦につかっている所で申し訳ないが、メフィスト」

「何かね婿殿、その儚い顔は」


 彼は俺が取った表情を儚げだと指摘すると、含み笑いしながら言葉を続ける。


「君は勝利を確信している? 馬鹿な馬鹿な、我々の力をみくびっているよそれは」

「……なら」


 なら、俺にあっさりと殺られるお前らは、何を根拠にそう言う。


 多対一の状況で、俺の基本的な戦術は雑魚から潰すことにある。


 この場合で言えばメフィストの影に隠れている小官や。


「っ!」


 先程までVの一派と鎬を削り、草臥れた様子の衛兵。


「嘘! だ」

「メフィストさ!」


 連中は俺の攻撃にたいしなす術もなく、あっさり戦闘不能になる。

 メフィスト達はどの口で、俺との勝負を優勢だと根拠づけるのだ。


「メフィスト、もう無駄な抵抗は止めたらどうだろうか」

「……強い――君は人間の身でありながら強過ぎるな」

「強くならざるを得なかった」


 モルドレッドから授かった光の力、その力から生み出された聖剣は正に万物の理を断ち切る。それは次の瞬間にメフィストが俺に立てたダーインスレイヴの力も、断ち切っていた。


「だからなにゆえダーインスレイヴが効果しないのだッ! まったく、婿殿には唖然とさせられるな」

「……決着を、そして、貴方は天国で安らかに過ごしてください」

「心配には及ばん、何故なら私は君を必ずや道連れにするのだから」


 メフィストは一度間合いを取ると、気息の吐き方を変貌させた。

 呼吸法を変える、ただのそれだけの所作で彼は周囲に潜んでいた鳥たちを飛び立たせる。


 禍々しい殺気を全身に浴びた俺は、身に纏わせていた光を強くする。


「嗚呼、その光、婿殿が纏っているその光が、許せない」


 巨漢の男から狂気じみた台詞を貰うと、感じていた悪寒は強烈になり。


 ――来る。と思った直後にメフィストは俺の顎を打ち上げていた。


「さあ!! 楽しい楽しい殺し合いが始まった」


 ◇


「ミランダ様、先陣が敵の首都防衛網を突破したとの報告が挙がっております」

「無理する必要はありません、私達はこのまま敵と交戦している振りをしましょう」

「……どういう意味ですか?」

「犠牲を広げたくない、そう言っています」

「ですが、悠長なことをしていても、戦争は終息しないのでは?」

「この戦争はヴィランが終わらせてくれますよ、貴方もヴィランを信じて」


 ねぇヴィラン、今頃貴方はどこで何をしているのでしょうか。


 この戦争による犠牲者が、これ以上悲しまないようにするには、貴方の力が必要です。


 黒獅子の如き貴方は出逢った時からそうだった。


 普通の人間では到底体得できない、巨大な力を振りかざして、私達を導いてくれた。


 だから、ありがとう。


 貴方が切り開いてくれた道を、私達は大切にしたく思います。


「……何をお泣きになっているのですか?」

「ちょっと、少しだけ泣き言をいってもいい?」

「何でしょう」

「私には見えていたのです、この戦争の終息図の光景が」

「と言いますと?」

「戦争は直に終わります……――ヴィランの死を以て」


 これが、被害を最小限にする道だと悟った時。


 影に隠れた私には、涙を止められなかった。



最近は雑談交じりの創作論を某チャットでしていますが。


楽しすぎて、楽しすぎて!!


もうこの沼から抜けられない_:(´ཀ`」 ∠):_


もうこの沼に一生浸ってもいいかも、知れない。


皆さんもそんな覚え、ありませんか?(ゴゴゴゴゴ

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