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妄想の中では、無敵の俺  作者: 菊RIN
9/9

たかし改め???

久々の投稿、申し訳ございません。

次もまた間が空くかもですが…



ヒキニートの頃に、Twitterってヤツをやったことがある。半年やってフォロワー3人。ユーザー名も、厨二全開のクソダサい(その当時はカッコいいと思ってた)のを付けて、身勝手な愚痴ばかり呟いてた。別に情報を発信しようとか、そんな考えは更々無かったのだが、ただ誰かに構って欲しかったんだと思う。

フォローもされてないアカウントで、何を叫んでも誰にも届かないのに、世界中の人が見てるって勘違いしてた。痛いとしか言いようがない…



コミケから帰って数日、俺はまた変わらぬ日常を過ごしていた。バイトに行って、ネカフェに帰り、管理人さんを愛でてブースに戻る。少し変わった事と言えば、ひろこさんとSNSでやり取りするくらいかな。すぐそこに居るのに、わざわざSNSを使うのは、ネカフェの中では静かにしなきゃいけないからと、なんとなく外で顔を合わせるのが、恥ずかしいというか、緊張するというか…

ある日、ひろこさんの送ってきた質問に、俺は絶句した。変な汗をかき、思わず声を上げそうになる。

『間違ってたらごめんなさい。あの、たかしさんって、冥界ヘル聖騎士ナイトさんですよね?』

『ど、どうしてその名前を?』

『私、フォローしてたんですよ。PIKOって名前で、』

『確かに、PIKOってフォロワーさんいました…でも、なぜわかったんですか?』

『一度画像載せたでしょ。それで。』

『でも、1回だけですよ?すぐ消したし。』

『たまたま見ちゃったんです。』

『あの頃の俺って、今となっては黒歴史なんですけど…』

『そうなんですか!私余計なこと言いました?でも、あの時思ったんですよ。執事のイメージにピッタリだって。あの画像見て以来、なかなかイメージを塗り替えるような人と出会えなくて…ようやく見つけた!と思ったら、同一人物でした笑』

返信に困った。俺の一瞬だけ投稿した画像のイメージを ずっと追いかけていたなんて…多分、大幅に脳内美化されたんだろう、実物に会って、ガッカリしてなければいいけど…確認するのも怖いなぁ…

『じゃあ、その頃から俺たち、繋がってたんですね。』

やべっ、変な言い方してしまった!なんか告白前に外堀を埋めるような…

『そうですね笑 そう考えると、結構長いですね。』

なんとか話題を変えないと…

『そう言えば、この間の写真、いつ載るんですかね?』

『毎月15日発売って言ってましたよ。あと1週間くらいですかね?』

『そっかぁ…どんな取り上げ方されてるんだろ』

『楽しみですね!あ、もう寝る時間ですよね。長々とすみません。』

『いえいえ。じゃあまた。おやすみなさい。』

『おやすみなさい。』


なんとか当たり障りなく終わったな。それよりあと1週間かぁ…まぁ、聞いた事ない雑誌だし、知り合いが目にすることは無いだろう。無いかな?むしろ、偶然友達が見つけて、大騒ぎにならないかな…そういう状況、少し期待してる自分もいるんだけどね笑

お前、彼女できたのか!可愛いじゃん!今度紹介しろよ!的な?まぁ、彼女じゃないんだけどね…


雑誌が出来たら送るって言ってたし、1回家に帰らないとなぁ。どうせ着替えとか取りに行きたいし。期待と不安ってヤツ?でも、自分から友達に見せびらかすのは、ちょっと違うんだよな…

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