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妄想の中では、無敵の俺  作者: 菊RIN
8/9

カメコさん改めレポーターさん



「あ、あの、私達、付き合ってなんか、」

「そ、そうですよ。今日初めて、あ、初めてじゃ無いけど…」

「ま、まぁ…毎晩…顔は見てますけど…」

「え!もう一緒に住んでる感じですか?!」

「ど、どうなのかなぁ…住んでる…の?」

「まぁ、場所が同じってだけで…この話はやめましょうよ?」

「うーん、なんか事情ある系ですか?なんかすいません、根掘り葉掘り…」

その時、カメコさんのスマホが鳴る。

「すいません、ちょっと…」

と言って席を立つ。なんか話し込んでるみたいだ。おいおい、このまま用事が出来た!とか言って、二人っきりにされるパターンじゃないよな?お前気まずい雰囲気作っといて、逃げるのはナシだからな。


「あの、すいません、今日撮られた写真、貰ったんですけど、いります?」

余程二人っきりの沈黙が気まずかったのか、ひろこさんが話を振ってきた。イベントブースでカメコさんとコソコソ話してたのは、写真を貰ってたのか…そう言えば、子供の頃から一等とか一位とか、優勝とか、縁が無かったな…貰っとくか。

「そうですね。一位とか、取ったことないので、貰います。」

「わたしも、一位って初めてです。だから貰っちゃいました。画像送りたいので、アドレスとか、聞いていいですか?」

「あ、はい。えっと…」

イベントの時は、恥ずかしくて見れなかったけど、こうして見ると、たしかにいい写真かもしれない…ひろこさんも楽しそうだし、俺も自然な感じだ。ってか、俺こういう顔するんだな…

「すいません、お待たせして。あの、もう一つ、承諾頂かなきゃいけないことが出来まして…今日の写真、サブカルの雑誌に載せたいって電話だったんですけど…いいですかね?」

「へ?へぇ…そんな雑誌あるんですね…」

(まぁ、聞いたことない雑誌だし、知り合いが見ることはないだろうけど…)

「わたしは、べつに構いませんけど…たかしさん、大丈夫ですか?」

「ま、まぁ、ひろこさんがいいのなら。」

「ありがとうございます!よかったら、デザート付きにしますか?そうしましょう!」

結局、食後のデザートまでご馳走になった。雑誌に掲載するにあたって、変な使い方はされないと確認出来た。イベントの様子を特集ページに載せるらしい。それにしても、そっち系の専門雑誌ってあるんだな…たしかに俺はヒキニートだったけど、ヲタクじゃないんだよな…多少マンガに詳しいってだけで。まぁ、人並み?


「帰りの電車の時間もあるんで、そろそろ帰りますか。」

ファミレスを出て、駅に向かう。カメコさんも、方向は違うけど電車らしいので、一緒に駅まで向かった。カメラマンになりたかったけど、普通のサラリーマンになったとか、人を撮るのが好きだとか、その辺までは聞いていたが、どこのメーカーのレンズはどうとか、そういう話しを熱く語りだした辺りから、ほとんど聞いてない。まぁヲタクとか、マニアの特性だろうな。相手が興味あるなし関係なく、知識や情報の押し売りする感じ。温度差を感じない体質って言うのかな、相手が冷めてようが引いてようが、一人でヒートアップするよね。

「じゃあ、俺達こっちなんで。今日はご馳走様でした。」

「ありがとうございました。」

話しの途中だったけど、駅に着くなり早々に別れた。

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