第6話 新天地
草むらを抜けると、足元は石の目立つ土の地面へと変わる。
歩きやすくはなるが、所々で踏むと痛い何かを踏む。足元を確認するに葉っぱで作った靴は限界だった。
幸いにも蔦はその辺に幾らでもある。新天地の探索を進める前に靴を新調する事にした。
「うーん、緊急クエスト、靴を新調せよ!だな」
俺は蔦を木々から剥ぎ取り、葉っぱを千切って揉み解す。それに並行して靴底に出来そうな葉っぱを拾い集める。材料が揃ったら装着タイム。重ねまくった葉っぱを足裏に縛り付ける。何となく前より丈夫になった気がする。
蔦を多目に巻いておけば多少の刺を踏んでも貫通はしないようだ。
その足で新天地の探索を開始した。
新天地の木々は比較的真っ直ぐ上に伸びていくタイプの木が多く、木と木の間隔は比較的人や熊くらいなら通れる程に空いており、見通しは悪くない。足元はガサガサと音のなる枯れ葉が覆っている。所々丸くなった石が点在する場所があり、幅20cm深さ1cm程の透明な小川が流れていた。
その小川に口をつけて水の表面部分を吸う。
「……飲めるな。多分」
小川の水で腹を満たし、更に歩けるだけ先に進んでいく。
1kmは歩いただろうか、特に何処に向かうでもない俺はただひたすらに歩いていた。すると、この世界に来て始めての人口音を聴く。
――。
ピィーッ!
人の口笛だった。
音のする方向へ向かうと、此方を窺う真っ黒な肌の人の群れが居た。上半身裸の腰簑集団。彼等は木と石を加工して作った槍と弓と盾で武装していた。




