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俺転生~一人称の俺を育てる3万文字~  作者: 林集一
第1章 俺、転生する。
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第4話 遠征のゴブリン

「さてと、朝日におはよう」


俺は朝の清浄な空気に触発され、社会の窓を開いて相棒に新鮮な空気を吸わせる。31年間辛い日も楽しい時も一緒に過ごした相棒だ。大切にしないとな。


ジョビジョバーッ。


「転移スイッチが排泄って事はないよな。はぁ」


腰のベルトの左右に石斧と石槌をぶら下げて探索を開始する。


朝の密林はしとしとと濡れているような湿気があり、ちょくちょく空気を切り裂く高い鳥の鳴き声が遠くに聞こえる。獣の声はまだ聞いていないし、毒蛇も毒蜘蛛も見ていない。


見付けた虫はカメムシみたいな奴と蛾、蜻蛉、蟻、米衝き虫、団子虫、……こんなもんか。


あ、ムカデ!


20cm程のムカデを見付けた。潰そう。


ムカデは刺される可能性があるし、キモいので潰しておこう。


俺は石斧と石槌を構えて、動かないムカデの胴体を轢断し、手前側の身体を石槌で潰す。潰してない方の身体も再度振りかぶった槌にて潰す。


……。


特に数値上の経験値を得た感じはない。ゲームの世界に転移したという訳ではないな。転移……転生?


そう言えば……。


「はい死んだ」


トイレの中で聞いたあの一言。俺は死んだのか?


俺は四肢に意識を巡らせる。頭の中や思考に問題がないかチェックする。


……特に俺は俺、そのままだな。


「まぁ、考えても仕方無いか」


俺は道なき道を危険を回避しつつ何処かしらの方向に進むも、昨日捜索した範囲を越えて進める道はない。


一番通りやすそうな場所は40cm程の繁みが10m程ある箇所だった。


「本日のミッションはこの草むらの突破。だな……」


幾億の蠢く虫を包括する緑の基地を無傷で攻略する手段は……。


あれしかないか。



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