SAVE ME
タイトル兼BGMのSAVE MEですが、曲のイメージより、余裕ある僕になってます。
でも、そのうち…『もう限界だ。
僕の物になりなさい』ってことになるでしょう (*^▽^*)/
彼女は、かなり速いピッチでお酒を飲みながら、カウンターに肘をついて、長い前髪をかきあげた。
顔を斜めに傾けて、お酒で、ちょっと潤んだ瞳で僕を挑発してるかのように、上目つかいに見て、微笑う。
それは、楽しくて笑んでいるのではなく、自分への嘲りの笑みだ。
何度も、その顔は見てる。
僕は挑発には、のらない。
「ほんっと、バカみたいだよね」
彼女の一途な想いは空回りすることが多い。
ため息まじりに、自分自身に呆れ果てた言葉を吐き捨て、カウンターの向こうを見つめてる。
寂しそうな横顔。
誰でもいいから、抱きしめてほしい。
そんなオーラを出している。
やけっぱちな呑み方して、酔い潰れて…最後はいつも僕が連れて帰る。
彼女もそのつもりで、この店にくるのだろう。
僕の気持ちはカケラもきづいてない。
嬉しそうに、新しい彼を連れてきたのは、一ヶ月前のことだった。
彼女の恋は長続きしない。
その筈だ。彼女はまだ大事なことにきづいていない。
「ねぇ〜、もっと強いのちょうだいよ。全然酔えないよ〜」
そんな甘ったるい声出して、誘惑してもダメだよ。
僕は君を抱いてあげない。
そんなに傷ついて、ボロボロで、誰でもいいって時にだけ、僕に甘えてくるずるい女は、抱けない。
君の要望通り、強いお酒を出してあげる。だけど、二日酔いがひどくならない奴ね。早く酔って、眠ってしまいなさい。
他の男が君をお持ち帰りなんて考えないように。
酔い潰れてしまえばいい。
君は僕を安全な男友達としか思ってないだろうけど、そのうち、必ず気付く。
それまで、たくさん恋をして、傷ついて、もっとキレイになって。
君は僕がいないとダメなんだ。
必ず気付く。
だから、その時までは、君の誘惑にはのらないよ。
誰かじゃなく、僕でなくちゃダメって気付くまで…あと、もう少し。
もう少し…save me
fin☆
僕をストーカーだと思ってしまう方は、きっとまだ誰かを本気で愛したことがないのでしょう。
な〜んて、感じ方はそれぞれだから、愛されてると感じるか気持ち悪いと感じるかは、自由だよね(^O^)
連載の合間に、読み切りをアップしました。
連載の続きも近いうちにアップしますので、読んでもらえれば、HAPPY o(≧∀≦)o です