表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

【短】獣耳っ子と日常

作者: 柊紫音

初投稿です。

よろしくお願いします。

ぴくぴく。

そこにいるのはフワフワの耳、尻尾のついた『可愛い』女の子。彼女の名前、『ノン』狐の獣人だ。

村の人たちはノンの事をいつも『のんたん』と呼ぶ。なぜならノンはまだ6歳で言葉を覚えたばかり。

あまりうまくしゃべることが出来ないので自分の事を

「のんたんねー。」

と舌足らずに言うのだ。

これはそんな女の子『ノン』の日常。



「ふぁ~。」

ノンは朝早くに起きる。

「マンマ。おはーよ。」

ノンはお母さんと二人暮らしだ。あいさつの後は顔を洗い、畑に行く。ノンは畑でニンジンの世話をするのが日課だ。

「のんたん。知らない人について行っちゃだめよ。気を付けてね。」

ノンのママは毎日、優しい目でノンを見送る。

「行ってきま~す。バイバー、マンマー。」

大きく手を振りながらノンは畑へと出かけていった。畑につくとまずはニンジンに水やりをする。

「ふ~んふ~ん。」

まだ上手に鼻歌を歌えない。

「のんたんのにーじーさ。おーしーでーか。」

(のんたんのニンジンさん。美味しいですか。)

ジョロジョロジョロ。

ノンの鼻歌と水が落ちる音がする。だが・・・

「みゃぁっ。」

水の勢いで何かが跳ねた。

「む~。」

何が跳ねたのかノンは近づいて覗き込む。

「・・・。・・・。」

「っあ!み~ずさーだ。」

(っあ!みみずさんだ。)

その物体はみみずだったのだ。ノンはミミズと一生懸命話す。

「のんたんのね。にーじーさね。おーしーよ。たーる?」

(のんたんのね。にんじんさんね。おいしいよ。食べる?)

返事のしないみみずにずっと話しかけるノンだった。



「のんたーん。あーそーぼー。」

そう声をかけてきたのはノンの友達たち。

「うん!いーよー。」

そう言ってノンは畑のニンジンを数本抜き風呂敷に包む。

「いこー。」

ノンは駆け足で友達に駆け寄った。


「のんたんみーっけ。」

ノンは迎えに来た友達と一緒にかくれんぼをしていたのだ。そして最後、残ったのはノンだった。ノンはかくれんぼが一番得意なのだ

「みつかったー。」

残念そうにノンの尻尾が垂れる。

カーカー

遠くでカラスのなく声がする。

「もう夕方だねー。」

ぐ~。誰かのお腹がなった。

「のんたんにーじーさ、もってーよ。」

(のんたんにんじんさん持ってるよ。)

「「「たべるー。」」」

皆の声が重なった。

カリカリカリ

ニンジンの食べる音がなっている。



「おかえりなさーい。」

家に帰ると温かい声がノンをむかえる。

「マンマただいまー。」





それがノンの日常。

どうでしたか?読みにくい部分もあったと思いますが、楽しんで頂けたなら幸いです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ