黒い魔女。
お久しぶりです(^^)お待たせしました!新キャラメインです。見て下さってる方いるかな??いない??(;;)
あたしは、
嫌われ者の一人森に棲む黒い魔女。
そんな似合わないあたしの部屋にあるもの?
それは…純白の綺麗な花嫁衣装たち。
甘い柄の丁寧な刺繍、繊細なレース、選び抜かれた生地たち。
それらが思いのほか…他の街で評判。
そんなドレスを街に卸してる事はこの国ではあまり知られてない事実だった。
自分がそんなドレスをいつも通り徹夜で仕上げて、
確認のため、鏡を見ると…
そこには…黒髪のストレートロング、きつめの顔だち、目が鋭く、胸なんてなかった方が可愛いのに、自分の胸は残念なことにFカップ。そして、細めのウエストが憎たらしい。すらりと伸びてしまった長身も何だか悲しい。この国に来たのは、こんな大人の女性が居ないのをただ単に知らなかったから。
「相変わらず、すごいカラフル…」
空は虹色に光る朝、眩いぐらいの森の色、そしてクリームの香りを纏う変わった滝。あたしは、悪趣味なのか、この街を見ていると創作が広がり、新しいドレスを思いつくのだった。
「そうねぇ、次は…カラフルなドレスが作りたいわ」
コトコト鍋で他の材料を煮込んで、ふと気づいたことがある。
「あ、染料を含む葉を取りに行かなきゃね」
材料…特に染料が足らない事。
これがなくては、この国の子供用のドレスも作れないじゃないか。耐えきれなくなり、思わず、自分の部屋を飛び出た。
説明すると、あたしはこの国で嫌われてるのは、ただ単に大きい女性が私だけってことじゃなく、私は子供同士では結婚出来ないと言う法律が大嫌いだったから。何度も申し立てて、上に報告もした。でも、彼らを結果敵に回してしまい、居心地が悪くて町から離れたこの森でひっそり生計を立てながら唯一ドレスを知る少ない国の町で密かな買い手と他の街を行き来して、もう長いこと故郷には帰っていない。
「早く、作りたいなぁ」
ウキウキしながら、夜の森を飛び出ると…
そこには、噂の聖騎士と珍しく大人の女性が口づけをしていた。
「ひゃー!こんなところで、聖なる騎士もやりますなぁ」
つい物陰に隠れて、他の街の女でもひっかけたのかな?と思うと、彼女からする甘い香りが気になってしまう。
黒い魔女は、その魔力の高鳴りを忘れない。
「光の属性?でもそんなウソ…」
あたしが恋をした唯一の男性と…一緒??
「誰なの、あの子…」
一見普通の子なのに…何だろう、あの漲るほどの強い光の魔力は。
人間界で言えば、20代後半。
でも、彼女からは、この世界で1000年生きても得られない魔力の高揚が感じられる。
でも、このままじゃ、
―見知らぬ彼女自身が危ない。
彼は聖騎士なんかじゃなく…
暗黒騎士なのだから。
「あたしが行っても無駄だ…」
彼に勝てない。
この国で、
強い人を呼んで来なくちゃ。
年端が行っても、純粋そうな彼女を助けてあげてほしい。
「間に合え…!!!」
強く願い、タン!と大きくジャンプする。
勢いよく、大きな黒い鳥に跨り、「急いで!」とお城のある方に向かう。
彼に、魔力を吸い取られ、この世界を乗っ取られる前に―。
黒い魔女、どうでしたか?思ったのと別展開になりました。