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貴方を抱きしめて。  作者: 丹
8/22

甘い商談。

お久しぶりです!!久々になりすぎですね。有谷さん、見てらっしゃるかな??押し押しクラウンです(^^)

帰りたい。


巧実のあの声で、私を叱って。抱きしめて、キスしてよ。私は―…。


巧実が好きなのよ。大好き。今更自覚した恋心は、甘く切ない痺れで私の心を震わす。


「会いたい…」


そう呟いて、真珠のような涙がポシャンと私のスマホに落ちては、不思議な音を奏で始める。その音なんかよりも、私は悲しかった。勝手に浮かれて、勝手に苦人ほかのひととアッサリキスを許して、どれだけ汚れてしまったの。


「会いたい…!!」


その音が、光に変わり、私は唖然として涙が止まってしまう。

目の前が真っ白で、ハッキリした光へ生まれ変わり、私を包み込んだ。


「え、何…??」

「まさか、高等魔法?お前、そんな光の魔法が使えるのか??」

「な、何よ、それ?」


まさか、私にも苦人君みたいに魔法が使えるなんて信じられない。心を逆なでするような感情が、湧き上がる。クラウンの声が驚きに満ちたものだとすぐ分かってしまう。


「私にもし、魔法が使えるなら、私は苦人君が邪魔しても…帰るわ」


苦人君みたいに、あれだけの魔法をむざむざと見せつけられ、最悪争うことになっても…私は負けたくない。覚えたての魔法で、彼に争うなんて出来るのか手が震える。


すると、その手を優しい鎧が包み込む。


私は後ろから抱きしめられ、何だか胸がキュンとするより、心が「一人じゃない」と言うことに安堵してしまう。重なり合う手にこの人は味方。と会ったばかりの彼を信じる私は本当薄情。苦人君にも何か理由があって―…とかも、考えたけれど、私の意志は固かった。


「力を貸して下さい。先ほど戦った貴方ホーリーナイトなら、私に魔法の使い方を教えて下さい」

「お前の光は、元々ハートが綺麗だから魔力が純化している。この世界でたった一人お前だけが光の魔法を扱える。そこに苦人あいつが眼を付けたんだ。苦人やみのぞくせいの魔法を使うあいつに立ち向かえるのはお前しかいない。俺は名ばかりなホーリーナイトでね。


雷の魔法で誤魔化して、光の属性を使えるよう名乗った。」

「何で、そんなことするんですか??」

「俺もこころに惹かれてるから。」

「は?」


まさかの乙女ゲー的な展開に頭がついてかない(金井なんて^^)光の属性がどうとか、ここはRPGか!Σってネバーランドに夢物語、更には現実に戻れないBADEND√!?こんな時、ゲームの選択肢間違えてGAME OVERによくなるんだよなぁ。


「魔法を教える代わりに、俺はお前にキスする権利を有する」

「え…」


後ろから抱かれていたのを、くるっと手慣れたように、その腕にすっぽり収まったのかと思えば、腰を抱かれて、顔が間近に!!近い!!近いですよぉおおと思いきや、意外としっかり支えられて悪くないかもなんて、思った瞬間、仮面の奥には澄んだ綺麗なグリーンの目が光ってる。


目があった瞬間、どういうわけなのか、仮面は透明になってかしゃんと床に落ちる。


その時には、私の顎に片手を添え、私の唇は、クラウンと重なり、甘い心臓のときめきが、静寂に響かないかなんて、考えた。誰も聞いていない、誰も居ない。ただ、触れるだけのキスを何度かされる。


何故か嫌だなんて思わない。


軽い女になったのかと思いきや、


綺麗でアクのない顔がその度に近づき、優しい白髪がふわふわ額に触れた。


どこかで、逃避したい気持ちを見透かすような深い瞳に、


私は溺れてしまったのかもしれない。


これは、商談。いつもの仕事よ。

心が軽く思われないかとか、心が純化してる割に計算高い!ってか、何者だよ!!とのツッコミ、いつか全部謎解きします!!…Σハードル上がったー!!!(;;)

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