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第二話『愛を知る愚者達』――Bパート『想いが溢れて止まらない』

「……ゴスロリ幼女……だと……!?」

 まばゆい光とともに蔵太の傍らに顕れた存在に、イクサは戦慄した。

「そう……そのとーりッ! この愛らしい美幼女こそ僕のパートナーにして僕の愛娘! ネクロノミコンの精霊『アイリスたん』さ!」

 見た目は小学校低学年、たぶん六歳ぐらいの女の子――黒を基調とした、レース、フリル、リボンに飾られた衣装/その衣装に映える銀髪ロング/蔑む視線が似合いそうな碧眼/小悪魔のような微笑みを湛える整った顔/触れれば壊れそうな華奢な身体――イッツ・パーフェクトっ!! 魔導書のシステム上、いずれロリっ娘が出てくることはイクサも期待……訂正、覚悟していたが、まさかゴスロリ衣装付きとは思いもしなかったぜ、コンチクショーな気分だった。

「……あれ? でも俺の記憶が確かなら、たしか『ネクロノミコン』って魔導の奥義とかが書かれた本物の魔導書で、『物語』じゃないはずだけど……」

「フッ。タイトルはともかく、内容は好奇心旺盛な六歳の美幼女・アイリスたんがクトゥルフな怪異に挑む同人小説だからね。ちなみに触手とか出てくる微エロで、値段は一冊五百円」

 その言葉に――イクサは無言で財布からコインを一枚取り出し、親指で弾く。

 放物線を描き、蔵太の手中へおさまるコイン――代金を受け取った蔵太はビジネスバッグの中から、クリスタルパック(透明な袋)に包まれた薄い本を取り出し、イクサに投げ渡す/売買契約完了――渡されたブツがオフセットな量産品で、鍵付き革表紙でなかったのは残念かもしれないが……まあ、ワンコインですから仕方ない。

『お義兄ちゃん、サイテーです』

「……ハッ!? 俺はいったいなにを?」

 正気に戻っても時既に遅し。

 そして、時間は彼に言い訳する暇も与えてくれない。

『はじめまして、イクサ兄様。私がアイリスなの。『たん』はいらないの』

 ニッコリと微笑み自己紹介する幼女。

 そのハッキリとした口調は、高い知性を感じさせ……可愛くて賢い幼女とか反則だろ!

『ちなみにこの容姿はパパの本当の娘、イリス姉様の姿――私というキャラクターを創造する際、パパが「自分の娘」を主人公にして物語を創った結果なの』

「子持ちか師匠ッ!?」

『いえす。パパは妻帯者なの。投資家として既に一生を遊んで暮らせるだけの財を築き、美しい妻を娶り、可愛い娘にも恵まれた人生の勝ち組という存在なの……まあ、自分の娘をイメージした主人公で微エロな同人小説を書いちゃうようなパパだけど、それでも勝ち組なの』

 ――……そういうことかッ!

 幼馴染は「二次創作は大好きなキャラを使って物語を紡ぐモノですから、オリジナル作品よりも魔導書化しやすいと思われるのです」と言っていた。おそらくこの青年は心の底から娘を愛しているのだろう。娘を愛しているがゆえに、その娘を主人公にして同人誌を書いたら、あのゴスロリ幼女精霊が降臨しちゃったってワケだ。つまり――

「……世の中間違ってる」

「……アイリスたん、個人情報の流出は勘弁してくれないか」

『パパは現実の娘にもゴスロリ衣装を着せようとしてママに怒られてたの』

「師匠! たとえ敵でもアナタは俺の師匠だッ!」

「…………アイリスた~ん」

『パパ、お兄様の敵意減少を確認――作戦成功なの! 今がチャンスなの!』

 たしかに幼女の言うとおり、イクサの戦意は減少している――が、蔵太のヤル気はそれ以上に減少していた。チャンスと言われても『くっ、ガッツが足りない』状態で戦えない。

「くっ、あまりにも巧みな話術……これがアイリスたんの能力なのかっ……」

『違うと思うのですよ』「違うよ」『違うの』

 うん。味方がいない。

 むしろ本来味方のはずの相棒が真っ先にツッコミを入れていた。さすが相棒。阿吽の呼吸!

 そんなイクサ達の姿に、蔵太は笑う――バカにした嗤いではなく、そのやりとりを心底微笑ましく思ってこぼれた笑み/そのまったりとした空気は蔵太を和ませ――


「アイリスたんの能力は――『魔術』さ」


 正々堂々勝負することを決めさせた。

 瞬間――イクサと神音の視界を埋めるアカイロ/炎――緑の公園が炎の海に変わる。

「火ッ!?」

『いきなり大火事なのです!』

 イクサはとっさに安全な場所を探す――が、火の周りが早すぎて逃げ場が見当たらない。

 ――……逃げ場がないなら――奪えばいい!

 自分で放火をして巻き込まれる放火魔バカはいないだろう。

 蔵太のいる場所を安全地帯と決めつけ、イクサが一歩踏み出した瞬間――跡形もなく消え去る炎/再び視界を埋める焦げ跡一つない緑――全てが元通りになる。

「……幻、術……だと……?」

「他にもクトゥルフお約束の邪神とかも召喚できるよ。もちろん物理的な攻撃力はないけど、イクサくんも安心しない方がいい」

「なん……だと……!?」

「身体にダメージなくても『SAN値』がゼロになると発狂しちゃうからさ」

 恐怖で人間は死ねる。

 たとえ命は無事でも、心が狂ったら社会的に死んでしまう。そう考えると、この戦いにおいて『精霊が物理干渉できない』なんて言うのは本当に些細な問題なのかもしれない。

 ――……マヂでヤバイ。葵さん達と違って能力が攻撃的すぎる……。

 相手を魅惑して勝利を掴もうとした葵達とは決定的に違う。

 蔵太達の能力では相手を倒すことでしか勝利を掴めない。相手に危害を与え、恐れさせ、敗北を認めさせる――おそらく、これこそが魔導書大戦本来の勝負方法。

 敗北が精神の死に繋がる、人のこころ――『誇り』を賭けたバトル。

 だが、イクサが『ヤバイ』と思うのは別のこと。

 ――……俺はともかく、このままじゃ、神音ちゃんが怪我しちゃうじゃないかッ!! どうする? どうする? どうする? 考えろ! 考えるんだ、神山イクサっ!!

 人と精霊は触れ合えないが、精霊同士は触れ合える――前回の戦いで源氏がポッキーゲームをしてみせたように、アイリスの生み出す炎は神音を焼くのだろう。イクサは熱いと思うだけでも、彼女にとってはそれだけで済まない。最悪、死んでしまう可能性だって……。

 だから彼は考える――神音が傷つかない冴えたやり方を。

 イクサは神音を傷つけてまで勝ちたいとは思っていないから。

 自分も傷つくならともかく、神音だけが怪我をするなんて真っ平御免だから……。

「……師匠、提案いい?」

「なんだい、イクサくん」

「この勝負、俺と師匠の殴り合いで決着つけない?」

『……ナニ言ってるのですかお義兄ちゃん? 正気ですか? お医者さん行くですか?』

 ……残念ながら、言葉にしない想いが理解されることは少ない。

 そんな事はイクサも理解しているけれど――だが、かってイクサが悩みを抱えた時、何も聞かず答えを出してくれた人がそこにいたから。その感謝を込めて『師匠』と呼ぶようになった恩人がそこにいたから――無茶を承知で言ってみたくなっただけ。

 そして――


「いいよ。ああ、凄くいい提案だよ、イクサくん」


 そんなイクサの切なる願いに、師匠くらふとは戸惑うことなく応える。

『正気ですか!?』

 蔵太の返事に驚いたのは神音のみ。

 アイリスは何も言わず、イクサへ近づく蔵太を見送る――その瞳に浮かぶのは絶対の信頼。父親を無敵と信じる無垢な少女の瞳。変なモノを見る目をしてる神音とは大違いですよ……。

 微笑みながら歩み寄ってきた蔵太は右手で握手を求め、イクサも戸惑うことなく応じる。

 ガッチリと繋がれた手と手。

 無言の理解のもと、二人は左腕を振りかぶり――


「「愛する娘を戦わせて、傍観してるなんて男じゃない!!」」


 目の前の好敵手おとこ目掛けて叩きつける!

 お互いの頬に『ドゴっ!』っとめり込む拳と拳――続けて二発目、三発目と繰り返す。

 利き腕を預けることで友好を示しながら、それでも譲れないことがあると殴りあう。

 それは、本来なら左手を繋ぎ否定し合うだけの戦闘方法――

『『――ワン・ハンド・シェイク・デスマッチっ!?』』

 驚きの声を重ねる精霊二人の前で、人間二人が止まることなく笑いながら殴りあう。

 ゴキッ! バキッ! ドガッ! ドガガガッ!!

「「……遊びは、ここまでだ」」

 既にパンパンに腫れた歪な顔に笑みを浮かべ、漢二人は再び拳を振り上げ――振り下ろす。

 バキッ! ベキッ! ゴッ!!

 女性陣にはただ殴り合っているようにしか視えない――が、実際のところは対照的だった。

 蔵太は繋いだ手の力加減でイクサのバランスを崩し、弱点を的確に攻めている。

 対するイクサは蔵太の拳を振り切らせないよう、自ら当たりに行ってダメージを軽減。蔵太が怯んだ瞬間に――繋いだ手を全力で引きつつ――渾身の一撃を叩きこむ。が、その拳が当たった瞬間、蔵太は身体を捻ることで威力を逸らし、再度攻撃態勢に……その繰り返し。

 どう考えてもイクサのほうが未熟なのだが、戦況は拮抗していた。

 その状況を生み出したのは勢いと速度の差――相手の動きに対処するように動く蔵太は、思いつきで動くイクサの反応速度に遅れをとってしまう。その遅れは焦りに繋がり、焦りが迷いに、ミスに繋がり、少なからず有効打を受けていった。もっともイクサの方もダメージを順調に蓄積させている。結果として両者のダメージは時間経過とともに近寄っていった……。


『バカすぎるのです』

『男の子は何歳になってもバカなモノなの。私はむしろカワイイと思うの』

 唇に人差し指を添えたポーズで、外見年齢六歳のゴスロリ幼女が言う。

 神音はそんな幼女がちょっと末恐ろしく感じたが、よく考えれば自分だって数日前に生まれたばかりのお子様だと言うことに気づく。

 ――……大事なのは見た目じゃないのですね。

 どんなに見た目が幼女でも、それで彼女の本質こころを決めつけてはいけない。

 同じように、どんなにバカらしく見えても、見えない部分に彼等の戦う意味があるのかもしれない……いや、この二人が殴りあう理由わけなんて考えるまでもないだろう。言ってたし。

『……まあ、たしかに可愛いかもしれませんのです』

 ほんの少し、神音にもアイリスの気持ちが解った気がした。

 神音が初めて知った『バカだけどその愚かさが愛おしい』という気持ち――彼女の心の奥底で、静かな音を立てて『ドS』への扉が開かれていく……。


 そんな少女たちに見守られながら、漢達の戦いは最終局面へ突入する。

 百を超える攻防の果てに蔵太に生まれた決定的な隙――左胸/心臓――目掛けてイクサが放つ全力全開の一撃を、蔵太は紙一重で躱し、逆にその拳をイクサの顔面目掛けて叩きこむ。

 イクサの頬にめり込む拳。

 躊躇なく振り抜き――イクサの上半身が大きく傾く。

『カウンター!?』

『トラップ発動! さすがパパなの☆』

 隙は蔵太の罠――誘いだった。

 勢いで優勢を保っていたイクサには慎重に判断して『罠』を回避するのは不可能――それを看破した上で、決定的な瞬間までその手を使わなかった蔵太の作戦勝ち。

「――僕の勝ちだよ、イクサくん」

『パパ! そのセリフは敗北フラグなの!!』

 娘のその言葉に『ガクっ』と崩れそうな気持ちになる蔵太。

 だが問題ない――もうイクサは地面に倒れる寸前/ここから立て直すのは――


「そのとーし!」


 右手を繋いだままでいなかったら不可能だったろう。

 蔵太がその声を聞いた瞬間――強烈な力で引かれる右手/反射で引き返す――直後、襲い来る衝撃/縦に揺れる視界/浮遊感――時が引き伸ばされたような感覚の中、蔵太は理解した。

 それは地を這うようなアッパーカット!

 ――……僕の『引く力』を利用したカウンターっ!?

 さすがの蔵太も堪えきれず、仰向けに倒れ――脱力/離れる右手――彼が手を離した事でイクサも横倒しに倒れる。

 間髪入れずに駆け寄る精霊二人。

 触れない彼女達には彼等を抱き起こす事もできないけれど、それでも声はかけられる。

『だ、大丈夫ですか、お義兄ちゃん?』

「はっ! 相手の攻撃を避けるような弱い心の一撃で俺が沈むワケねーよ!!」

『精神論です!?』

「……ミスったね……あそこはあえて玉砕覚悟のクロスカウンターでいくべきだった」

『パパ、そういう問題じゃないの』

「そういう問題さ。この戦いで賭けたのは『お互いの譲らない気持ち』なんだから……相手の想いを避けて勝利を求めた僕と、全部受け止めてなおその上をいったイクサくん……」

 蔵太は仰向けになったまま瞳を閉じ――


「僕の完敗だよ」


 敗北を認めた。

 マスターが負けを認めるという事は、アイリスにとっても敗北を意味する。

 ――……イクサ兄様が倒れそうになった時、神音さんからありえないほどビッグでグレートな魔力を感じたけど…………パパが敗けでいいって言うならそれでいいの。

 蔵太に見苦しく『前言撤回』されるぐらいなら、負けでいいと思うから。

 だから、幼女も大人しく敗北を受け入れた。

 ――……まあ、私もこっそりパパに暗示魔術かけて身体能力を『限界突破リミットブレイク』させてたからお互い様なの。

 それはホントに言わぬが花な真実で。

 ……なんというか、イクサ達の完全勝利でありました。



 ●平成二十三年六月十八日(土曜)午後一時五十六分――市営総合公園、手洗い場。


 戦い終わり――バカ師弟は濡れたハンカチで、パンパンに膨れた顔を冷やしていました。

「……本当に、アイリスたんを渡さなくていいのかい?」

「漢に二言は無い!」

 葵の時と同じようにキッパリ魔導書の受取拒否をするイクサ。

 もっとも、蔵太はお隣に住んでるわけではないので連絡先は教えてもらう――って事で、イクサは蔵太から名刺を貰いました。当たり前のように名刺を持ってるとか、さすが勝ち組。学生のイクサとしては、ちょっと痺れて憧れる。

「……僕は、きっとキミが誰かに敗けたら敗者復活するよ」

「まあ、普通そうだね」

「キミを倒した相手は、きっとキミから神音ちゃんを奪う。そして、僕がソイツを倒して神音ちゃんを取り戻しても、儀式が終わるまで絶対にキミには返さないだろう」

 自分を倒した相手に敗者復活の機会を与えるバカはいない。

 叶えたい望みがあるなら、不安要素は徹底的に排除して当然だろう。

「まあ、儀式が終わるまで寂しいけど、『会えない時間が愛を育てる』って言葉もあるぐらいだから……全力全開で我慢するよ」

 それなのに、イクサはあまりにも適当でいい加減だった。

 我慢するなんて言うのは『敗けてもいい』と思っている人間の言葉――だが、この少年の想いが本気だという事を蔵太はその身で思い知っている。だからこそ、解らない。

「キミは、神音ちゃんを人間にしたいんじゃないのかい?」

 イクサは蔵太の疑問に苦笑を返しつつ――


「……実のところ、俺としてはどっちでもいいんだ」


 そんな答えを返す。

「他の人から視えないって問題は葵さんが側にいるおかげであんまり気にならないし、今んとこ触れなくても俺的には問題ないんだよね……健全な高校生男子にあるまじき考えだけど」

「カウンセラー紹介しようか?」

「なんで誰もが俺を心の病扱いするんだよ!」

「冗談さ。でも、じゃあ、なんでこんなにボロボロになるまで戦えるんだい?」

「そりゃ、もちろん――神音ちゃんが哀しそうな顔をしてるから、だよ」

 自分のためではなく彼女のためだと、なんでもないように言う。

 そのイクサの男の子らしさに、蔵太は笑い――

「ああ、それじゃあ仕方ないな」

 笑いながら、今度こそ完全に負けたことを認めた。

 もう敗者復活する気も起こらないぐらい――もし、敗者復活する時が来るとしたら『彼に彼女を返すため』だろうと思ってしまうぐらい、蔵太は負けた。


 顔の腫れがある程度治った漢二人が、帰るべき場所に帰る。

 漢の帰る場所――それすなわち、愛すべき女性のいる場所であろう。コンチクショー。

『待たせすぎなのです』

「神音ちゃん、好きだぜ」

『と、突然、なにを言ってるデスカっ!?』

 狼狽える少女はラブリー。

『そ、そういえば師匠さん、ちょっと聞いてもいいですか?』

 そんな困惑を誤魔化すように、話題を変えるとこもラブリー。

「なんだい?」

『師匠さんが勝って、アイリスちゃんを人間にできてたら……師匠さんはアイリスちゃんをどうしてたのですか?』

「もちろん僕の娘として育てるよ。嫁にはやらないけどね」

『……奥さんと娘さんはどうやって説得するつもりだったのですか?』

「イリスちゃんには妹だって説明して、妻には……」

 そこまで言って、蔵太の動きが止まった。

「……それ、修羅場確実だぞ、師匠」

「……く、アイリスたんを人間にすることばかり考えてて、その後のこと考えてなかった!」

『フフ。ようやく気づいたの、パパ?』

 どうやら相方の方は気づいていたらしい。

 ……気づいていて、それでも父を止めようとしなかった娘の気持ちは複雑怪奇。しかし、その小悪魔っぽい所業にむしろときめくバカ師弟……ホント、漢ってバカですよね。



 ●平成二十三年六月十八日(土曜)午後五時二十四分――帰り道。


 夕暮れで赤く染まった道に映る影一つ。

 精霊には影ができないという事実から目を背け、イクサと神音は前を見て歩く。

『……お義兄ちゃんは、私が人間になれたらどうするですか?』

「ん~」

 普通に考えるなら――親に養ってもらっている高校生に人一人養う甲斐性などあるはずも無いだろう。現実は少年の想いだけでなんとかなるほど甘くない。甘くはないが……。

「……甘える、かな」

『それは甘すぎると思うのですよ』

「それでも、甘えまくる!」

『……ダメな人なのです』

 そう言って少女は笑い――その笑顔を見守りながら、イクサも微笑んだ。


 ……その手に『勝ったら援助してあげるよ、バカ弟子☆』と書かれた名刺を握りしめて。

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