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六月晴

作者: bacteria2012

 雲の合間に、やけに小さな太陽がのぞいている。まさか自分がこんなことを思うなんて。

自分はただのちっぽけな存在だと思っていた。そんな自嘲的な生活を好み、自分は雲の陰に隠れていたなんて。

  

 暗い夜道を、暁の空まであるく。左はスペード、右はハート。それぞれ一列に並んでいる。目の前には大きな門。横には剣を持った大きな男。手持無沙汰に餅でもいかが?お茶は足元、おもちは戸棚。

死体はそこにあるけど、大きなパンは其処には無い。いつかは終わる大団円。昔と今はそことここ。

おっと門の向こうはワンダーランドか?石の下には王冠と、一枚の嗅ぎタバコ。

 大輪の花の名は、カラルーフというらしい。悲しみのあまり、泣いてしまったのかな?いつまでも点いている灯台の明かり。照らすのは暗い海か?不快茂みか?それとも広い大陸か?

 集めたコインはキャンデーボックスにお入れください。さあさあ寄って集ってみにおいで。参加は無料、出口はないけど大きな船と、紫の川。ほら、きれいでしょ?

 さあ舞踏会。足を踏み外さないでください?そう、そこからおちないように。はい、そうです。

もしかして怖がってる?そうだね、そういうときは目をつぶって。見えるのは南瓜と胡瓜だけ。目を覚ませばここは羅刹。まさかとは思うけど、壁に手をついては、いませんよねぇ?え?さわっちゃった?じゃあその手を見ないでください。ああ、だめだめ。ちゃんと拭かないと。

 おっともう時間が来てしまったようだ。それでは最後に一言。

 この文章を読んだ者よ!この先に起こる惨劇を予想し、食い止めるのだ。


 六月晴。梅雨の間に起こる、僅かなねじれの空間。

さて、今日も一日頑張るか。

挑戦してみろ。嘲笑するJokerを倒せ!

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