アイドルサバイバル番組に参加したけど、何か変
第7回「下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ大賞」参加作品です。キーワード「サバイバル」。1000文字の短編なのですぐ読めます!
「ねえ、澪先輩? ウチをクビになったアナタがこのアイドルサバイバル番組で生き残れると思ってるんですかぁ~?」
金髪ツインテを揺らしながら『元』同じグループのリサが愉快そうに笑っている。
確かに私は先日彼女の居るグループをクビになった。
だけど、だからこそ、これがラストチャンスだという気持ちで参加したんだ!
アイドルサバイバル番組『円卓』。
伝説のプロデューサーを筆頭に今後一生あり得ないであろうサポート陣を並べ、『最高最強のアイドルソング』を歌うメンバー13人を選ぶ番組。
現役のアイドルもタレント、芸能人も参加OKなだけあって、参加メンバーは豪華。
もし、この番組で少しでも注目を浴びることが出来たら、アイドルとしてちゃんと輝くことが出来るかもしれない。
だから。
「絶対に……誰にも負けない……! 全員ぶったおす!」
そう、思っていた時期が私にもありました。
「澪! そんなパフォーマンスで次の課題をクリアできると思ってんの!? ……私が、マ、マンツーマンで指導してあげるから! 覚悟しなさい!」
そう叫んでいるのは、日本トップクラスのアイドルグループのセンターとして有名な赤髪美少女、赤城ゆめ。
何度かフェスがかぶった事はあるし、一度だけお話ししたことあるんだけど何故か物凄く私に構ってくれる。
「それより! ダンスの方が問題でしょ? だからさ、アタシが手取り足取り教えてあげるよ~、ね? みおちん?」
後ろから私に抱きついてきているのは、超有名インフルエンサーであり、超絶テクニックのダンサーでもあるキイちゃん。実は、中学の時の同級生なんだけどとんでもなく垢ぬけていて最初気付かなかった。
「バカね。澪さんはいるだけで価値があるの。だからその美しさを磨く必要がある。だから、わたしが今夜はマッサージしてあげる、ふふ」
黒髪を掻き上げながら若手天才俳優、黒木舞さんが私の手を取りふわりと微笑む。子役時代共演してたけど美しさに磨きがかかって眩しい。
そう。サバイバル番組のはずなんだけど私だけ周りのフォローが異常に手厚い。
番組側は、これはこれでウケてるのヨシ! らしいけど……。
あ、ちなみにリサは私がクビにされた原因でもある枕営業が発覚し即落ちた。
「「「澪(ちゃん)、誰を選ぶの?」」」
このサバイバル番組、何か変。別のサバイバルが始まってるぅう……!
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アイドルサバイバル番組面白いですよね。いつか長編作品として書いてみたい!
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