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キーウ上空ウクライナの翼  作者: バッシー0822
地上戦

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第二十章:装甲車列の波

戦車の履帯が舗道を砕き、BMPの群れが民家の前を無言で通り過ぎる。

砲塔はゆっくりと左右を舐めるように動き、その影は長く町を覆っていく。

まるで軍事パレードだった。

装甲の列は整然と、まっすぐに。

エンジンの重低音が、地面から腹にまで響く。

先頭のT-90の砲塔上で、司令官は片肘をつき、退屈そうに前方を眺めていた。


「演習みたいですな、司令。」通信手が笑いを含んだ声で言う。


司令官も口の端を上げた。


「ああ、いい天気だ。明日にはキーウで、いい酒が飲めそうだ。」


その瞬間だった。

丘の向こうから、鋭い閃光が走る。

空気が震え、時間が一拍遅れて音が襲う――

先頭車両の砲塔が、まるで紙細工のように宙へ舞った。

炎が天を突き、爆風が並んだ車列を乱す。

煙の向こう、廃屋の影から一人の兵士が立っていた。

肩に担いだ筒の上には、聖母のような女神が描かれている――

ウクライナの兵たちが「聖ジャベリン」と呼ぶ、現代の守護天使だった。



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