返り咲く花:前編
スマホのアラームが鳴り響く
重い身体を動かしながら スマホのアラームを止めて軽く背伸びをする
日が窓から差していたので 少しだけ窓を開け 入り込む風を感じながらスマホを触るが 今日がお盆なこと以外に大したことのない情報ばかりで1分で嫌気がさしてきたのでひとまず朝食を作ることにした
ポットに水を入れ スイッチを押し 白湯の準備をしたのちにコンビニで買ったコーヒーパンを片手に俺はまたスマホを見ていた 手持ち無沙汰な時間があるとついつい触ってしまう せっかくの休日なのだ こういう日にはひたすら家でぐうたらするのも一考かな...とか考えていたが ずっと家にいるのもつまらないので 軽い朝食を済ませ 身支度を済ませたのち 2年ぶりに親友の墓に行くことにした。
道中で供えるための花を買い 渋滞ラッシュに巻き込まれながらもなんとかついた時には既に夕暮れ時になっていた
親友だった美葉の墓を探し 軽く水を掛け 花を供えた
病気で入院をする前の元気な美葉の姿が今でも鮮明に脳裏に浮かぶ
いくら悲しもうが帰ってこないのにな...
そう思いながらも やる事を一通り済ませたので家に帰って寝ることにしようと車のある方へ踵を返した...が
車の前に何か巨大な テレビで見たことのある熊のようにデカい姿に毛を纏ったような生き物が そこにいた
そのデカさに思わず足を後退りさせてしまい その音で巨大な何かの生き物に気づかれた 早く逃げなければと背を向けて走ろうとするが 足元の石に思わずつまづき転んでしまった
急いで立ちあがろうとするが 後ろから聞こえる足音がこちらに急接近しているのがわかってしまい 途端に恐怖で身体が動かなくて あぁもうダメだと ひしひしと感じて 逃げるのを諦めてしまった
「もう大丈夫だよ 清太君 私がいるからね」
忘れもしないあの声が 聞くことのないと思った声が 何故今になって聞こえたのだろうか 思わず顔をあげ 息を飲んだ
死んだはずの親友が 君が あの頃と同じような笑顔で 語りかけてくる姿があったから
正直私は物語の描き方が下手くそなので...読みにくいところがあればご指摘していただいてOKです!
のんびりと投稿していくのでよろしくお願いします