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2話 王都からの使者井戸へ飛び込む
長兄から頂いたカバンと筆箱母から貰った頭巾と小物入れを持ち王都からいらっしゃる学園寮管理者を井戸で待っていました。
過去にはあった季節の概念は一定気温と変わらぬ日の出日の入り時刻で管理されたドームでは無くなっており王都の子供への受け入れ体制が整った時突然入学が決定されます。
深さ20m程の深さの井戸道を通るために減圧クラゲを着て現れた銀髪に整った男性な顔立ち黒いスーツ青いネクタイの青年、
頭にはクラゲの傘を被り垂れる無数の触手は足元まですっぱり覆っています。
話を聞くとこのクラゲと共に井戸へ飛び込むと人を丸ごと包む繭の形に姿が変わり透明なカプセルとなるそうです。
完全に体を密着させて通らないと手足がはみでて包み込まれてしまい井戸の水圧に折れてしまうかもしれないそうです、
村内外の唯一の連絡路である井戸は意外と危険な物でした。
しかし私も8歳となり四人の姉兄が無事に通り抜けた井戸必ず無事に通れる筈です、ドームの外の世界へ旅立って見せます。
気合を入れた私はお兄さんと一緒に井戸へ入りました。