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今宵のお酒は少し、長くなりましょう。  作者: ノノLulu
杉田 秀平
2/6

出会い

「すいませーん。」


からんからん、と内側についてた呼びベルが

店内に響く。

中は基本、木製で製作された建物のようだ。

とても落ち着いていて、外のパステル地獄とは

思えないくらいの居心地良さを感じる。

中は薄暗く、けれど明るすぎるくもないアダルト感を感じさせる。


(へぇ・・・中はしっかりしているんだな。)


杉田は思う。

すると


「いらっしゃませ。見つけていただき、ありがとうございます。お客様。」


と、若い女性の声が聞こえた。

杉田は、その声の主に目をやる。


肩まである、潤いのある髪。

パリッとスラっとした、体のラインが分かりやすい

おそらく20代後半であろう、バーテンダー姿の

女性が、カウンターへ立っていた。


「まあ、お客様!びしょ濡れではございませんか!

寒かったでしょう?今拭くもの、何かお持ちいたしますね。うわぁっ!」


ドンガラガッシャン!!っと物凄い音が店内に

響き渡る。どうやら転んだらしい。


「ちょ、ちょっと!大丈夫ですか!?マスターさん!」


杉田は慌てて駆け寄りカウンター外から

顔を覗かせる。


「いたた・・・すいませんお見苦しい所を・・・

まだヒールには慣れてなくて・・・。」

「は、はぁ・・・・。」


これが俺と、このへんてこりんなバーテンダーとの

初めての出会いだった。

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