生徒会役員とトーナメント
第十一部の投稿です
少々短くなっております
では『生徒会役員とトーナメント』お楽しみください
学園生活が始まりもうすぐ一か月が過ぎようとし、ゼウスティア達は学園や生徒会にも慣れ始めていた。
そして、もうすぐ一学期の学園内トーナメントが始まろうとしていた。
一学期の学園内トーナメントは生徒会生徒の部のみ行い生徒会内の順位を決める。
あと一週間ほどで始まる学園内トーナメントは、7試合(6試合目は一試合のみ)に分かれており、生徒会長はシードで準決勝からの出場、副生徒会長の二位と三位は四回戦から、四位、五位は3回戦からの出場になっている。
なお、生徒会役員とは各学年一位から五位までしか入れないのだが、生徒会に入れるのは合計で10人。基本的には生徒会長から全て6年生以上で構成されていることが多いというが、例外も存在する。
と言うのも、去年のように1年生にして生徒会長へ就任した、という例はほとんどないが・・・
それでも、学校へ入りその才を花開かせ3年生で生徒会長になるという例は少なくないらしい。
そして学園の壁にはトーナメント表が貼られたので、ゼウスティアもトーナメント表を見に来ていた
しかしゼウスティアの身長が他よりも小さいこともあり、トーナメント表が見られないでいた。
なぜそんなに混んでいるのかと言うと、生徒会役員のみがトーナメント表を見るのではなく、観客もどのような組み合わせになっているのかを確認しに来るのだ。
「うぅ・・・トーナメント表見ないと一回戦の相手がわからないのに・・・」
「あら。どうしたの?もしかして教室への道がわからなくなっちゃたの?」
ゼウスティアが俯いていると何か見覚えのある生徒がいた。
見た目はゼウスティアよりも少し高い程度で、水色の髪を腰のあたりまで伸ばし、それを先で束ねている女の子がいた。
「違いますよ!というか、あなた誰ですか?」
「ん、私?私は2年の『リーズ・フォン・シャルテ』。生徒会長よ」
「僕はゼウスティア・フォン・オルコットです。生徒会長だったのですね。どうりで見覚えがあると思いました。僕がここにいるのは迷子ではなくてトーナメント表を見に来たからですよ。生徒会長こそどうしてここに?」
「あぁ。一年の主席の子か!いや、ごめんね。女子かと思ってたよ~。それにしても、本当にかわいいね!私も可愛い方だとは思うんだけど、君には負けるな~・・・・あ、ごめんね。女の子扱いされるのは嫌だったよね?」
「別にいいですよ。王女様たちにも初めて会った時には間違われましたし、親にも着せ替え人形のように女性服を着させられたこともありますから。もう慣れてきました」
「本当にごめん。そう言えばトーナメント表を見に来たって言ってたよね。私トーナメント表持ってるから見せてあげるよ」
「本当ですか!トーナメント表見えなくて困っていたんです」
「あぁ、そういうことだったのね。身長低いと見ずらいものね。私も去年は苦労したわ~。二学期からは生徒会長になったから、困らなかったけれどもね!」
「生徒会長になればトーナメント表先に貰えるんですね。もともと、負けるつもりはありませんでしたが、絶対に勝とうと思います」
「私も、まだ負けられないかな~。この地位も結構気に入ってるし。まあ、貰えるのは生徒会役員全員なんだけどね」
「僕も負けませんよ。クランの仲間や妹、婚約者にはかっこ悪いところ見せられませんからね」
「へ~。私に勝ったら、私も婚約者になろうかな。親には私より強い人と婚約するって言ってあるから」
「それは、国王陛下に聞いてください。婚約者の件は陛下に聞かないと」
「まあ、いいや。それよりもトーナメント表だったよね。はい、これがトーナメントだよ」
「ありがとうございます」
ゼウスティアはトーナメント表を見た。
皆、順調に勝てばリーナとは第五回戦(実質準決勝)で当たることになるが、おそらくリーズ生徒会長はSランクと同じ実力はあるので、ティーヤとフィアではティーヤが勝つと思われるし、セシリアは三位に勝てると思われるので、ティーヤに勝ちリーズ生徒会長と当たるがそこで負けてしまうだろう。天使の力を使えば勝てるかもしれないが、セシリアはゼウスティアと違い人族として在籍しているので、それはできない。
ゼウスティアはリーズ生徒会長と当たっても負けることはないが、人族のままでは少し押されるかもしれない。
「生徒会長と当たるのは決勝戦になりそうですね。準決勝でも手を抜いたら僕の妹に負けてしまいますよ」
「あら。もう決勝に出られると言えるのね。大丈夫よ。手を抜いたりはしないわ。本気でも戦わないけどね」
「本気出した方がいいと思いますよ。セシリアもAランク上位以上の力はありますし、いくら先輩がSランクと同等の力を持ってたとしても本気を出さないと下手すると負けますよ。戦い方もおそらく見慣れない戦い方だと思いますし、注意してくださいね」
「ご忠告感謝するわ。でも私にその情報教えて大丈夫なの?」
「妹にも、同等の忠告はしますよ。去年の試合も見たので少しは分かりますし」
「まぁ、負ける気わないわよ。それじゃぁ、あなたもトーナメントがんばってね」
そう言うと、リーズはどこかへ歩いて行った。
ここまでお読みいただき有難うございました
お楽しみいただけたでしょうか?
次話の投稿は明日の0時を目標としています
それはそうと、連続投稿九日目成功です
この調子で頑張っていこうと思います
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